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オリンピックの身代金



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オリンピックの身代金の評価: 7.40/10点 レビュー 10件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.40pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(9pt)

オリンピックの身代金の感想

復興日本の背景がこの本を通じて少し理解できたかな。
島崎の実直さゆえの行動と、裏社会を知り尽くす村田のコンビは最高ですね。

kmak
0RVCT7SX
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

オリンピックイヤーですね

昭和39年。東京オリンピックに沸く日本。オリンピックを無事開催させることに心血を注ぐ警察と、その警察に一泡ふかせるべく、開催を妨害しようとする学生。その闘いがみごとに描かれています。
この作品のいいところは、当時の世相・文化などがさりげなく織り込まれてまるでノンフィクションとおもってしまうようなリアリティーがあること。当時流行ったモノや人気のあった有名人などが実名で出てくるとドキュメンタリーのような様相も伺えます。また、華やかな舞台の裏側で支えている下請け労働者の悲哀・格差社会の問題点も浮き彫りにされています。
時系列で物語が進むのですが、その日付が章ごとに前後していて読み進めるのにやや注意深さを要するのと、最後の場面は警察側だけではなく、島崎側からの視線でも描いてほしかった気がします。
いずれにせよ、オリンピックイヤーの最初を飾るのに最適な小説でした。

余談ながら。次回の東京オリンピックの誘致がちょくちょく取り上げられますが、この小説にもチラッと出てくるように、開催の間隔は100年に一度位でちょうどいいと思います。

本好き!
ZQI5NTBU

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