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前の家族



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【この小説が収録されている参考書籍】
前の家族

前の家族の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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No.1:
(7pt)

異色のマイホームミステリー(前の家族)

履歴を見ると、著者の青山七恵氏は2007年第136回芥川賞受賞、2009年第35回川端康成文学賞受賞とある。しかも受賞時の年齢は20代前半。お若い!
とは言え、当方全く知らない。
なのに何故本書を手にしたかというと、本年8月頃、愛読している日経新聞の書評欄でこの小説が紹介されていたからである。
当方、未読本の書評は出来るだけ避けるようにしている。もちろん、オチを想像してしまうことを避けるためだ。
日経の土曜日の書評ページは、基本的にお堅い書籍・専門書が多数である。ただ、たまにはこうした娯楽的な小説も取り上げられる。
という事情でついつい軽く読み流してみると、「不穏な気配」というフレーズが目に飛び込んできた。
これは大好きなフレーズである。
ということで、今回、手に入れ読んでみた訳である。

さて、主人公の猪瀬藍は37歳で独身の作家だ。
思い立ち、やっとのことで購入した中古の1LDKマンション。
ここからなにやら怪しげなことが起こってくる。
マンションの売主小林家は、妻と夫と小さな二人の娘の4人家族。
主人公がマンションを購入後、しばらくしてから、この娘たちがマンションを訪問してくる。
さらにしばらく経つとその母親まで。
うーん、その目的というか意味は?
そしてさらに時が進むにつれ、藍は小林家の新居を訪問するようになり、歓待される藍は、ついには連泊するまでになる。
いやいや確かに不穏である。
不穏・不思議と言えば、この小林家の夫。目立たないようではあるが、何か秘密が?
娘たちも可愛いんだけど、藍に懐いているようで懐いていない。
主人公の藍も何やら頼りないし、小林家の妻の歓待は、無償の愛なのか。
うーん、なにやら本当に不穏である。

▼以下、ネタバレ感想

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