■スポンサードリンク


警部ヴィスティング 悪意



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
警部ヴィスティング 悪意

警部ヴィスティング 悪意の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

派手な物語になったが、その分、深みに欠ける

ノルウェーの大ヒットミステリー「警部ヴィスティング」シリーズの第14作、邦訳では4冊目。解説によると「未解決事件4部作」の「カタリーナ・コード」、「鍵穴」に続く第3作である。
二人の女性を虐殺して服役中の男トム・ケルが、人道的だと言われる刑務所への移送を条件に第三の殺人を告白し、死体を埋めた場所に案内するという。警備の警察官、弁護士らが立ち会い現場に到着したケルは手足を拘束されていたのだが、足場の悪い森の中で何度も転倒したため足かせだけは外された。すると一瞬のスキをついて逃げ出し、追いかけた警察はブービートラップによる爆発で負傷者を出しただけでなく、まんまと逃げられてしまった。ケルの犯行には正体不明の共犯者「アザー・ワン」がいるとされていて、今回の事態もアザー・ワンの関与が疑われた。大失態を犯した警察はヴィスティングを中心に必死でケルを追いかけるのだが、まんまと裏をかかれ足跡をつかむこともできなかった。ヴィスティングたちはわずかな可能性を求めてアザー・ワンの割り出しに注力する…。
冒頭の派手な爆発から始まり最後の流血戦まで、北欧警察ミステリーの枠を外れてはいないが、これまでのシリーズとは異なるアクションたっぷりの物語である。アザー・ワンの正体が判明しそうになるとどんでん返しがあり、なかなかスリリングな展開で飽きさせない。ただ、その分だけ事件の背景やキャラクターに深みがない。
読みやすさはシリーズの中では一番で、シリーズ未読の方、北欧警察ミステリーに慣れていない方にもおススメできる。
これは作品の出来とは無関係だが、読みながら頭に浮かぶヴィスティングのイメージと表紙のイラストとの違和感がさらに強まったのが残念。何とかならないものか(苦笑)

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!