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老いた男



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【この小説が収録されている参考書籍】
老いた男 (ハヤカワ文庫NV)

老いた男の評価: 9.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

予備知識なく流れに身を任せれば、大満足!

アメリカ本国に比べて日本での人気は高くないトマス・ペリーの久しぶりの邦訳長編。引退し2匹の犬と静かに暮らしていた元工作員が突然何者かに襲撃され、生き延びるためにひたすら逃げて逃げて逃げまくる、逃亡アクション・サスペンス小説である。
ニューイングランドの田舎町に暮らす60歳のダン・チェイスはある日、自宅で何者かに襲撃された。同居する犬たちにも助けられて襲撃者を倒したものの、危機を悟ったチェイスは名前を変え逃亡することにしたのだが、敵は執拗に追ってきた。どこまで逃げても追いかけてくる、この襲撃の背景には、35年前にチェイスが関わったCIAの工作作戦があり、敵は巨大な組織力を持っていた。それに対しチェイスは、工作員として身に着けたサバイバル技術をフルに発揮し、ただ一人で逃げ、反撃するのだった。果たしてチェイスは逃げ切れるのか?
最初から最後までひたすら逃亡する物語なのだがストーリーは波乱万丈、最後まで気を抜けない緊張感があるサスペンス・アクションである。逃亡に備えた主人公の周到な準備、若者に負けない格闘技術、相棒になる犬たちの活躍、IT時代における身の隠し方のノウハウなど読みどころがいっぱいで最後までゆるみがない。
近頃よく目にする老人を主人公にしたアクションもの、ハードボイルドもののファンには、ぜひ読むべしとおススメする。もちろん、一般のアクション・サスペンスのファンにもおススメしたい。

iisan
927253Y1

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