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心ひき裂かれて



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【この小説が収録されている参考書籍】
心ひき裂かれて (1980年)
心ひき裂かれて (角川文庫)

心ひき裂かれての評価: 7.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

単なる浮気男の話と思いきや・・・

ラストに向けての緊張感が良かったです。真相にいたる三者の会話に引き込まれました。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(8pt)

心ひき裂かれての感想

「最後の一撃」を楽しむ本です。若いミステリファンが今この本を読めば、最近こんなミステリを読んだことがあるぞと思うでしょう。そういったところはしょうがありません、古典なんですから。いま巷に
溢れるミステリは歴史に残る古典のアイディアやトリックのアレンジに過ぎません。パターン化されたトリックをいろいろと組み合わせて使っているといっても過言ではないでしょう。斬新なアイディア、誰も
考え付かなかったトリック、そんなミステリが現代に果たしていかほどあるでしょうか。内容的には大人向けです。精神を病んだ人物。レイプ魔。この二つのキーワードで物語は展開します。
断っておきますが作者は読者を騙そうとして書いています。そう簡単に騙されるかと目を皿のようにして読んでいくタイプの人は、ハッキリ言ってこの手のミステリには手を出さない方がお互いのためにいいんじゃないかと思います。お互いとは作者と読む人です。騙される快感を求めてこういったスタイルのミステリを探す人には、もう無上の喜びを与えてくれる本と云えます。騙されまいと読む人と、騙されたと気付かされない騙しを求めて読む人とでは視点が違うでしょう。最後にそう来るんだったら、あの部分はアンフェアではないのかとみるのと、あのところはちょっと危ないな、うっかり気付くところだったと作者よりに見るのとでは180度違ってくると思います。つまりアラ探しをするのと騙しのテクニックを味わうのとでは読み方が違うと云いたいのです。で、結論としては読むスタンスによって作品の評価は違ってくる、そう云いたいのです。始めの何でもない情景に絡めた主人公の心の奥底の心理を表しているようなエピソードから物語は始まりますが、そこからして重要なファクターとなっているんですね。そして最後の一行。
多少くどくどしいところはありますが、きめ細やかな描写と心理を表すための文章ですから其処らへんはじっくりと読んでいかなくてはと思います。読んでおくべき古典の中の一冊。その評価に間違いはありません。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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