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(短編集)

ディレイ・エフェクト



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【この小説が収録されている参考書籍】
ディレイ・エフェクト

ディレイ・エフェクトの評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

ディレイ・エフェクトの感想

芥川賞候補の表題作を含む3編の短編集。
表題作は、現在の東京に突然、戦時中の東京が幻影のようにオーバーラップするという物語。
干渉こそ出来ないが東京大空襲で命を落とすご先祖様と同居する事になります。
発送というかアイデアが凄く面白いと思いました。この時点で勝利って感じです。
作者なりの反戦メッセージと思います。
ところで、何故この題材を短編にしたのでしょうかね。500ページ位の大作が描けそうな気もしますが。
残りの2作は、おまけ的な印象を拭えませんでしたので余計にそう感じてしまいました。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(8pt)

ディレイ・エフェクトの感想

現代の東京と終戦直前の東京の街が重なっている。21世紀の今の世と1945年の昭和の生活、スマホをいじっている娘と瓶につめた米を搗いている娘(彼女は主人公の祖母の娘時代の姿!)が重なって見えている。
反戦のメッセージをこういった形で訴えてきたかのような、著者の発想に大いに感銘を受ける。終戦直前の人たちの生活、考え方が伝わってくるような胸を打つ作品です。
短編ですが、もっと掘り下げて長編としてだと感銘も深まるのでは。ぜひ「ディレイ・エフェクト 完全版」といったタイトルで発表してほしいです。それだけ着想もさることながら完成度は高いと思います。
あとの2編は短編ならではの内容。悪くはないけど、おまけのイメージが濃かった。

本好き!
ZQI5NTBU

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