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(短編集)

ドイル傑作集I ミステリー編



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【この小説が収録されている参考書籍】
ドイル傑作集 1 ミステリー編 (新潮文庫 (ト-3-11))

ドイル傑作集I ミステリー編の評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

最後の1編だけで十分です。

ホームズの出てこないドイルのミステリーという事でかなり期待していた。
というのも『緋色の研究』、『恐怖の谷』で私が大いに愉しんだのはメインの謎解き部分よりも犯行の背景となった1部丸々割いて語られるエピソードに他ならない。という意味でも今回は期待していたのだが、なんとまあ、よくもこれだけの駄作を集めて出版しようとしたものだと、商魂逞しいというか、阿漕な商売するなぁとまでもいうか、下らない作品の多い事。

「甲虫採集家」などはまだしも「漆器の箱」、「悪夢の部屋」などは三流コントのネタに過ぎず、特に前者は物語のプロットにさえなっていない。惜しいのは「ユダヤの胸牌」。最後にもう一つ捻りがあれば現代にも通ずる物になっていた筈だ。
率直に云えば、昨日まで本書に対する評価は1ツ星だったのだが、最後の「五十年後」で4つ星を増やした。ネタはよくあるものだが私自身がこういう“悠久の時”ネタに非常に弱いのだ。展開や結末が解ってても胸にグッと来る。だから本音を云えば、本書はこれ1つだけあれば十分なのだ。

Tetchy
WHOKS60S

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