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傷だらけのカミーユ



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【この小説が収録されている参考書籍】
傷だらけのカミーユ (文春文庫)

傷だらけのカミーユの評価: 8.50/10点 レビュー 4件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

傷だらけのカミーユの感想

カミーユ・ヴェルーン警部シリーズ3部作の最終章。
前2作に比べると、ややソフトではあったが、期待を裏切らない展開で、訳者のうまさも相まって3作読み切って満足感に浸された。
当シリーズは完結とのことだが、何らかの形でまたヴェルーヴェンに会いたいものである。

本好き!
ZQI5NTBU
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

最後までハラハラ

「悲しみのイレーヌ」、「その女アレックス」と続いたカミーユ警部三部作の完結編。第一作からの流れが見事に集約された、最後を飾るにふさわしい傑作だ。
物語は、カミーユが「自分を生き返らせてくれた」と思うほど愛している恋人アンヌが、武装強盗に巻き込まれて瀕死の重傷を負うという衝撃的な事件からスタートする。事件を知ったカミーユは復讐の念にかられ、アンヌとの関係を隠して、無理矢理捜査を担当することにした。必死で犯人を追うカミーユの焦りをあざ笑うかのように、犯人は執拗にアンヌの命を狙ってきた・・・。
事件発生から終結まで、わずか三日間というスピーディーなストーリー展開。しかし、事件の背景には前妻イレーヌの事件も絡んでいて、話の密度がきわめて濃くて重量感がある。「愛する人を二度と失いたくない」と苦悩するカミーユの心理描写、一人称で語られる犯人の不気味さ、そして真相が判明した時の驚きなど、まさにミステリーの醍醐味が味わえる。
「その女アレックス」に続いて英国でインターナショナル・ダガー賞を受賞したというのも納得の傑作。オススメです。

iisan
927253Y1

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