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【ヘレン・マクロイ】
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ささやく真実の評価:
7.00/10点 レビュー 4件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
最後まで楽しめる本格派ミステリー
飲むと誰もが真実を話してしまうという薬。それぞれに秘密を抱える者が薬を飲まされ、真実の暴露大会。その後、その場にいた一人が殺されてしまうというお話。こんな凄い薬があるなら、もう一回飲ませて吐かせればいいのにといった探偵小説を冒瀆するようなことを思わず考えてしまいましたが。最後の最後まで犯人が分からず楽しませてもらいました。ただ、最後の証拠を示すシーンのやり方が少し強引に感じました。
最後の伏線回収が鮮やか
原題は“The Deadly Truth”。近年立て続けに翻訳され注目を集めているアメリカの推理作家・ヘレン・マクロイの一作。精神科医であるベイジル・ウィリングを探偵役としたシリーズのひとつで、度の過ぎた悪戯で毎回騒ぎを起こしている悪趣味な美女クローディアが何者かに殺害される事件が描かれている。昨年発売の翻訳であるし、作中の時代はすでに近代的な文明を充分に作り上げているため、この作品を読むことはそこまでハードルが高いとは思われない。だから八十年近く前の作品というのはびっくりである。さて「なぜこれほどまでの名手の作品が今の今までほとんど翻訳されずにきたか、不思議でならない」と日本の本格ファンを唸らせるマクロイだが、この作品は終盤ギリギリで一気に謎が明かされる構成となっている。「あー、この作品そんなにおもしろくな・・・・・・ごめんやっぱ好きだわコレ」が、素直な感想だった。最後の最後まで容疑者を搾らせず、終わりがけにいきなり「驚くべき証拠」で犯人を特定。その「驚くべき証拠」はきれいに伏線が張り巡らされているので確かにすごいのだが、それより他の小さな記述をかき集めて犯人を追い詰める流れの方が個人的には好みである。
伏線は見事だが・・・
1941年に発表されたヘレン・マクロイの第三長編で、精神科医ウィリング博士シリーズの第三作でもある。美貌の資産家クローディアが知人の研究室から開発中の新しい自白促進剤を盗み出し、夫と友人を招いたパーティーで飲み物に入れて使用したことから、クローディアが殺害される事件が発生した。恋人とのデートの帰りに殺害現場に遭遇したウィリング博士は、自分の足音を聞きつけた犯人が現場から立ち去る音を聞いたのだが、警察の事情聴取に現われた友人たちの中から犯人を特定することは出来なかった。クローディアを中心とする人間関係から捜査を進めた警察と博士は、パーティー参加者全員にクローディア殺害の動機があることを確認したのだが、実行に移したのは誰なのか?登場人物の紹介、人間関係、人々の言動など、犯人の特定に至る伏線はきちんと張られていて、とんでもない論理の飛躍やオカルト的なものはない、まさに正統派の謎解きミステリーである。犯人探しで作者との知恵比べに挑戦したい人には、絶対のオススメだ。
飲むと誰もが真実を話してしまうという薬。それぞれに秘密を抱える者が薬を飲まされ、真実の暴露大会。その後、その場にいた一人が殺されてしまうというお話。こんな凄い薬があるなら、もう一回飲ませて吐かせればいいのにといった探偵小説を冒瀆するようなことを思わず考えてしまいましたが。最後の最後まで犯人が分からず楽しませてもらいました。ただ、最後の証拠を示すシーンのやり方が少し強引に感じました。