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伊藤博文邸の怪事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
伊藤博文邸の怪事件
伊藤博文邸の怪事件 (光文社文庫)

伊藤博文邸の怪事件の評価: 7.20/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.20pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

構成の妙が冴える歴史ミステリ

なるほど!騙されました。構成の妙が冴える歴史ミステリーでした。所々に出てくる括弧書きの注釈がフィクションをノンフィクションらしく見せており、これもまた歴史の勉強になって、面白く読めました。次作も注目ですね(^。^)

タッキー
KURC2DIQ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

「伊藤博文邸の怪事件」の感想

このシリーズの二作目・「黒龍荘の惨劇」を先に読んでいましたが、シリーズの一作目が文庫で発売されたと言うことで、購入しました。

二作目の「黒龍荘の惨劇」は、取って付けたような時代背景でしたが、本書は、明治憲法発布を見据えた頃という時代の様子も興味深く書かれており、それなりに良く出来ているように思います。
登場人物には、伊藤博文だけで無く、津田うめや大山捨松だったり、半玉時代の川上貞奴までが顔を出していますが、調べて見ると、津田うめが伊藤への英語指導や通訳のため雇われて、伊藤家に滞在していたと言うことも事実だったそうで、日本初のチャリティーバザーでの資金をもとに、日本初の看護婦学校を設立した等々・・・、そういうこともストーリーに上手く取り入れてあり、明治という時代を何気なく感じてしまう話になっています。

ミステリとしては、殺人のトリックもイマイチだし、メインとなるトリックも何度も使われたようなものだったうえに、読者には犯人探しが出来ないようになっている点は少し残念でした。
そう言った意味では、ミステリとしての評価は、二作目の「黒龍荘の惨劇」よりは低いのかも知れませんが、小説としては、時代背景を上手く絡めて話が進められているのにも感心しました。
私はこちらの方が面白かったし、楽しく読みました。

トラ
WFY887SY
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

伊藤博文邸の怪事件の感想

これは掘り出し物のミステリでした。

タイトルから歴史小説を感じさせており、2013年度の各ミステリのランキングでは圏外で、失礼ながら注目度はなかったと感じる本書。ランキングについては締め切りぎりぎりの出版だったので、10月ではなく、11月に出版していれば来年度ランキング30以内には名前が載っただろうなと感じる次第です。

完全にスルーしていたのですが、口コミでの評判の良さを知って手にとった所、なかなかの掘り出し物でした。
あらすじにある、本格推理小説の名の通りです。

期待度が低かったのに対して、この手法をこの本でやってきたのかと驚いたので、見慣れた仕掛けも使い方次第だと改めて感じた作品でした。
伊藤博文しかり、津田うめなど、実在の人物もよい塩梅に登場しており、歴史ミステリが苦手でも気にする必要なく、当時の雰囲気を味わった気持ちになる楽しい作品でした。

読み終わってから感じる人が多いと思いますが、構成が絶妙です。良かったです。


▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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