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バスカヴィル家の犬



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バスカヴィル家の犬の評価: 5.25/10点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.25pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ホームズシリーズ一番の大作!?

ホームズの長編の中では唯一二部構成が取られておらず、実質的にシリーズ一の大作と呼べる作品でしょう。

先代当主がその地の伝説に残る巨大な魔犬に襲われたかのような不審な死を遂げたバスカヴィル家。
この名家の後を継いだ甥のヘンリー卿にも謎の警告文が届き、ホームズとワトソンは調査の依頼を受ける……

火を吐く巨大な魔犬の伝承、屋敷周辺の危険な底なし沼地帯、一癖も二癖もありそうな近隣住人たち、何かを隠している使用人夫婦、付近に潜伏した逃亡中の死刑囚、さらにそれとは別にワトソン達を観察するがごとく潜む怪人物の影(先代を殺した犯人か?)……

いくつもの不安と危険要素を孕んだ状況で、頼りのホームズは別の事件の調査のためロンドンを離れられず、しばしワトソン君一人で調査を進めなければならないというスリル満点のシチュエーション。

推理小説としては今読むと物足りないのは否めない所はありますが、数々の不穏な謎と危険が渦巻く、終始息をつかせぬ展開が魅力の作品と感じました。


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

なぜ満足できなかったのか

読んでいるときは確かに面白く、ストーリーにのめり込みました。だけれども、結末を読んでからは喪失感が漂っています。いろんな伏線を張り巡らせながら事件を複雑にしてあり、何がどうなっているのかハテナマークだらけだったのが、ポンとこれが結末ですと与えられたら最後何も思うことはない、そんな作品でした。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.1:
(4pt)

思い出は美しいままにしておくべきだった。

初めて読んだのは確か小学4年生の時だったように思う。当時の教室に学級文庫が置かれており、その中の『呪いの魔犬』というのが同書の児童版だった。その記憶は曖昧ながらも当時胸をワクワクさせながら読んだ憶えがある。また魔犬の火を吹くトリックの正体が燐だったのもいまだに覚えていた。

が、やはり大人になった現在では本作を愉しめるほど純粋では最早なく、内容的に陳腐な印象を受けたのは否めない。ただ、私が推理小説に再び没頭することのきっかけとなった島田荘司氏のミステリに対する姿勢~冒頭の幻想的な謎を結末で論理的に解明する~の原点であるとの認識を新たにし、この作品の影響を多大に受けていることが判り、興味深かった。
ただ古典に関してはどうしても没入できない。やはり現代とは違う特殊な文体故か。次はこうありたくないものだ。

Tetchy
WHOKS60S

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