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双孔堂の殺人 ~Double Torus~



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双孔堂の殺人 ~Double Torus~の評価: 6.25/10点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.25pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

双孔堂の殺人 ~Double Torus~の感想

1作目読書後、文庫化待ちしたまま手に取る機会を失っていました。今年シリーズが完結したとの事で読書。
改めて本格の雰囲気はいいですね。奇人変人、探偵、奇妙な館が舞台、そしてその中で起きる事件。好物です。

本書の難点としては衒学的に数学の話が多く語られている事です。
個人的には数学好きなのでそこも楽しめて美味しい限りですがやはり分量が多い。これは文庫あとがきの著者コメントで自身も気にしている事が書かれています。文庫化にあたって削ろうか迷ったが、本書は数学者の物語である為に残したそうです。確かにまったく無くなってしまっては読みやすそうだけど個性がなくなりそうです。さらにコメントでは多少数学の話は読み飛ばしても物語の大勢に影響はないと書いてあるので、数学の長話の点で敬遠していたら気にせずミステリ部分を楽しみましょう。

ミステリとしては新しい大仕掛け……みたいなのはなく、どこかで見たような話なので物足りなく感じるのが前作と同じ心境。ミステリの雰囲気や舞台の感覚は好きなので今後のシリーズの展開でどうなるのか期待。

egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

双孔堂の殺人 ~Double Torus~の感想

相変わらずの十和田只人が高等数学の学問的なあれこれを長々と語るシーンが多く、いったいこの本は誰に向けて書かれたものかと首を傾げる思いです。単にページ数を増やすだけで原稿料の水増し請求じゃないのかと勘繰ってしまいます。トリックはネタばれのところで書くとして、前作はオーソドックスな書き方でしたが、今回は十和田只人が犯人として初めに逮捕されます。つまり、彼はアームチェア・ディテクティブの立場になるのです。東京から来た警視が動き回り調べた結果を彼に聞かせ、情報を組み立てた彼が犯人を指摘すると云う展開になっています。前作はハウダニットがメインでしたが今回はフーダニットです。トリックは単純ですが、ストーリーは良く組み立ててあります。彼女はどうやら魔賀田四季博士のような存在に見えます。このあとは主人公の十和田只人をもう少し魅力的な人物にしていくことでしょう。小難しい話ばかり喋る変人のようではついていけません。次回作に期待しましよう。


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ニコラス刑事
25MT9OHA

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