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ナイト・ストーム



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ナイト・ストームの評価: 7.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

タイトルの意味がわからん

それほど奥の深くない殺人事件をダラダラと書いた駄作でした。洒落た表現をしようという作者の作為も見えて不快な作家のひとりになりそうです。訳もよくないですね。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ナイト・ストームの感想

読み始めた時は30代だったヴィクもついに私と同世代の50代に。ストリートファイターもさすがに以前のような肉体的なキレはなくなってきたものの、輝けるおばちゃんの星(彼氏もいるんですからおばちゃんは失礼か!)健在です。
従妹のペトラからのSOSでティーンエイジャーを探しに出かけ、死体を発見してしまうところから物語が始まるのですが、今回も、永遠になくならないかと思われる人種差別(今回はユダヤ人差別)の問題が横たわっていて、第二次大戦下のユダヤ人の悲劇がクローズアップされていきます。

それにしても言論の自由とはなんだろう?と考えさせられてしまいました。ウェイドのようなテレビタレントが嘘八百や人種差別的な発言をあからさまにテレビで放映させるのが、果たして言論の自由と言えるのでしょうか?
最近の我が国を見ても、言論の自由を盾に聞くに堪えないような言葉を使って平気で街をねり歩く輩がいるのですが、人権意識の高いヨーロッパんどではこう言った人種差別的な発言は当たり前の事として取り締まられます。
日本もアメリカも人権意識の低い国だと宣伝しているようなものですね。

物語は、いつものようにヴィクが危険に陥りながらも胸のすくような解決を果たし、気分爽快なのですが、現実のアメリカはリベラルと言われたオバマが、多くの国を盗聴することを容認していたことで今後どうなっていくのか気になるところです。(盗聴されていたとわかってもろくろく抗議もできない日本は論外ですが)

物語が非常に面白かった半面、本当の正義や個人の自由、と言うのがフィクションの世界だけになっていってしまうのではないかと、選挙を前にして考えさせられる作品となりました。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

50になっても、強く、美しく

我らが(笑)V.I.ウォーショースキーも50の大台に! しかし、体力の衰えに弱音を吐くことはあるものの、正義感の強さと喧嘩っ早さはまったく変わっていなかった。
今回、V.I.が立ち向かう相手は、アメリカでもはびこり始めた排外主義、民族差別主義の愚劣さで、日本での某・都知事の暴言が喝采を集めるような風潮を考えると、他人事とは思えないリアルさがあった。米国では、あからさまな黒人や中南米移民への差別以上に、社会的に深く潜行しているユダヤ人差別があり、歴史的な経緯もあって非常に複雑な差別の構造となっているが、本作の背景にもユダヤ人差別が横たわっている。
メインストーリーは、私立探偵の殺人事件の捜査が発端で、事件に巻き込まれた従妹・ぺトラや不法移民の姉妹を守るためにV.I.が捜査を進めていくと、やがて隠されていた悪の数々に直面することになる。
第二次世界大戦時にリトアニアから米国に亡命し、大富豪となったユダヤ人を貶めようとするテレビ芸人(まあ、米国によくいる、ごりごりの保守的アジテーター)を始めとする差別主義者に対し、V.I.がリベラル派の本領を発揮して果敢に挑戦するところが、読みどころ。しかし、なにしろ文庫670ページあまりの大作なので、ストーリーもテーマも非常に広がりや奥行きがあり、読みどころたっぷり。社会派ミステリーの面白さを堪能できる。
シリーズではおなじみの登場人物に加えて、V.Iの大学時代からの友達やアメリカの草の根の良心を体現したようなキャラクターが数多く登場し、本作の読後感をすがすがしく心温まるものにしてくれる。
V.I.はまだまだ引退などしそうにないのが、うれしい。

iisan
927253Y1

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