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七人の証人



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七人の証人の評価: 6.60/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.60pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

私設法廷


目が覚めるとそこは孤島。
何者かに襲われた十津川警部は絶海の孤島に連れてこられていた。 そこには一年前の事件現場を忠実に再現した建物の数々、そしてその事件の法廷証人7人。  何者かが仕掛けた「私設法廷」、事件の再検証をしているうちに見えてくる証人たちの嘘と秘密。 あの事件はもしかして冤罪だったのではないか? 十津川の疑念を裏付けるように新たな殺人が始まった・・・。

 面白いね。 40年前の作品ともなると古い表現や時代錯誤な描写も懐かしいを超えて興味深いになるんだなと。 序盤から主人公警視庁の十津川警部が何者かに誘拐され孤島に幽閉されてしまう。 そこには事件のセットと事件の証人が集められ、事件の再考証を求められるのだがこの流れが非常にスピーディである。 証言の矛盾を突き止めるどっしりとした法廷場面が始まったかと思えば、新たな殺人が同時に発生する緊迫した展開に移り変わっていく。  大々的な仕掛けや登場人物の言動や心情はリアリティをかなり犠牲にしているが、それを引き換えに最後まで先を読ませない壮大なサスペンスに仕上がっている。



りーり
9EDFH0HC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

法廷ミステリ×孤島の連続殺人

突如気絶させられ、孤島に取れてこられた八人の男女は、一人の刑事とかつてある殺人事件の証人となった七人。
彼らを島に連れて来たのは、その事件で有罪判決を受けた男の父親で、彼は「真実」を求め、証人たちに銃を向けながら事件の「再検証」を行いだす。
さまざまな思惑が交錯する中、過去の事件を再検証していくうちに新たな事実が判明していき、そして新たな殺人事件が勃発する……

という、武装した犯人による誘拐サスペンスかと思えば、法廷ミステリとして進行していき、さらにクローズドサークル連続殺人に発展するという息もつかせぬ展開の、40年経った今見ても斬新さを感じる話です。

西村京太郎氏というと、トラベルミステリーの大家で、列車のダイヤトリックなどを使った、正直似たような小説を何百冊も書いてる人……というイメージだったのですが、この時代はこんな意欲作も書いていたんだ、と驚きました。
登場人物たちの言動にやや違和感を覚える部分もありましたが、最初から最後まで面白い小説でした。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

孤島物の証言崩し

冤罪の為亡くなった息子の無念を晴らす為に、当時事件に関わった7名を無人島に誘拐。
1人1人の証言から1年前の事件の真実を見つけ出す。
土台はとんでもない設定のクローズドサークル作品である。
1年前に何が起きたのか?がテーマだが、現実にも殺人事件が起こり緊迫感はなかなかのもの。

冤罪や無実証明の心情ドラマも感じ取れるが、人々の証言を元に謎を解いていく様は、立派な本格ミステリと仕上がっている。
人間の記憶の不確かさを感じる作品。

忘れた帽子
ER7MESVG

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