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コマドリの賭け



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コマドリの賭けの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

第二次世界大戦の亡霊がハリーを走らせる

ハリー・ホーレシリーズの第3作。日本では2009年に刊行されていたのが、新たに集英社文庫として再登場したもの。第4作以降のシリーズへとつながっていく作品である。
暗殺に使われることが多い高性能ライフルがノルウェーに密輸されたことを知ったハリーは捜査を進め、購入したのは第二次対戦中にナチスドイツとともに闘った軍人ではないかという疑惑を抱く。さらに、銃密輸の背後には「プリンス」と名乗る男がいることもつかんだ。信頼する同僚エッレンと共に捜査を進めたハリーだったが、ひょんなことから「プリンス」の正体を知ったエッレンが悲劇に見舞われてしまった。一時は落ち込んでしまって廃人のようになったハリーだったが、密輸組織に関連すると思われる殺人事件が相次いだことから立ち直り、再び事件の解明に走りだすのだった・・・。
上巻はストーリーが現在と1940年代前半を行き来して背景説明が続くため、やや冗長だが、下巻になるとストーリー展開は一気に加速し、タイムリミットのある暗殺ものならではの緊迫感のあるサスペンスになる。ノルウェー版「ジャッカルの日」と言えば分かりやすいだろう。
「ネメシス」以降のハリーを理解する上では欠かせない作品であり、シリーズ読者には必読。シリーズ未読なら、本作から読み始めるのがオススメだ。

iisan
927253Y1
No.1:
(7pt)

難しいけど、それを超えると、グッときます!

戦争時代の話はハッキリ言って難しくて読み飛ばしそうになりましたが
そこをちゃんと読んでいないと、最後まで何が何やら?サッパリ分からなくなると思います。
がんばってがんばってそこを超えると、物語の全体像が分かると思います。

それにしても、北欧の名前の難しさよ!
もうすでにハリーホーレのファンではあるわけですが、今回のハリーも良かった!
特に会話がいいですよね~、もうウットリものです。
若さがある分、マイクルコナリーの「ハリーボッシュ」を超えた点もあるかも!?
(もちろん、それぞれ良さがあるわけですが)

今回は人間ハリーに触れるところが多かったので、ハリーのイメージが具体化されたように思います。
シリーズものって、こういう構築化?されるところが別の醍醐味ですね。



ももか
3UKDKR1P

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