早瀬の旧家、東屋敷の一人娘が殺害された。敬次郎の呪いの罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。

「それ」は、日本の小さな町で始まった。変異に気づいたのはたった一人の男の子。

汐路のいとこ兄妹が命を落としてから数ヶ月、町を呪った近江敬次郎の復讐はまだ終わっていない―。

愛媛に署長として赴任してきた若き警察キャリア。やる気ナシ。

死者の魂を送る「ツゲサン」を継いだ柊一。京都の大学生、沙織。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

劇団の看板女優・清水伶奈がストーキングされているという。

帝都・東亰、その誕生から二十九年。夜が人のものであった時代は終わった。

3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。

二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。

創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に啞然とした。

半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった!推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わう為にわざわざ大阪から東京へやってきたのだ。

尾木遼平、46歳、元刑事。

憎い……憎い……。この恨み、晴らさずにはおくものか……。

湖畔に佇む別荘に8人の男女が集まった。 車で転落死した婚約者を偲ぶ会だったはずが、 そこに逃亡中の銀行強盗が侵入する。

炎の密室で愛が生む残虐なトリック!三つ子の巫女が揃い、秘祭が復活するとき、残虐で奇怪な事件がふたたび―伝奇本格ミステリの邪道にして王道!

医者の診断ミスで妻を傷つけられた元新聞記者の松野は、“医療過誤”をテーマにしたノンフィクション執筆を思いつく。

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。

岩手県にある鷲尻村。長く無医村状態が続いた当地に、待望の医師が赴任した。

愛媛県南予町の町役場職員・沢井結衣は、窓際部署と噂される“推進室”に異動した。

奇妙な同人誌「迷宮草子」の恐怖！恐怖！　古書店で主人公は奇妙な同人誌を入手する。

資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。

レトルト食品工場に勤める若宮は鬱屈を感じていた。花火大会の夜、少女・花歩を殺めてしまう。

岩手県の太平洋岸にある小金牛村から、県庁所在地である盛岡市まで向かうには、いくつかの峠を越えなければならない。

平成5年初夏―京都で残虐な事件が発生した。被害者はあおぞら合唱団に所属する長尾靖之と沢井恵美。

目覚めた場所は硬くて冷たい床の上だった―。“私”は自称ミステリ作家の富豪、火照陽之助の屋敷を取材する。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生!邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は…。

現代医療では、安楽死の問題は避けて通れない。

本格ミステリ大賞受賞作家が綴る、”最凶”の家ホラー。 山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。

奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。

廃屋で見つかった5人の女性の死体。そのどれもが身体の一部を切り取られ、激しく損壊していた。

23年前に2人を殺し、無期判決を受けた男・久保島が仮釈放され、深津さくらの勤める金沢の更生保護施設に入寮してきた。

殺人事件の時効成立目前。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

『陰の季節』の「黒い線」で、心に深い傷を負った平野瑞穂。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

“2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。

プロ野球投手として活躍していた倉沢修介は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。

一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。

きっかけはパワハラだった!トップセールスマンのエリート課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。

岩手県沖の小島、偲母島。この島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

広大な沼地と河口に面し、わずかに水上に出た土手道で村とつながるだけ。その館は冷たく光りながら堂々とそそり立っていた。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋—— 間取りの謎をたどった先に見た、 「事実」とは!? 知人が購入を検討している都内の中古一軒家。

お隣り、伊達町の副町長に、総務省から出向してきた官僚葉山怜亜が就任した。

若い男性刑事だけを狙った連続猟奇殺人事件が発生。手足、性器を切り取られ木にぶらさげられた男の肉体。

「このおっさんが父さんを殺したんだ!」広島でおきた殺人事件の裁判、被害者の息子の叫びもむなしく、被告人は無罪となった。