車椅子の刑事・蒼井俊が捜査する連続殺人事件。被害者はＳＮＳなどで糾弾されながら司法に裁かれなかった者たちだった。

凄惨な殺害方法と、稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇連続殺人事件」。

物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。

北関東の実家を飛び出し、東京の歓楽街まで流れ着き、ボーイズバーにハマってしまった18歳のさあや。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。

怪異による超常現象×名探偵の論理！　30年前から繋がる惨劇の連鎖。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

ある雨の日、男性教師が何者かに刺殺された。捜査本部が設置されるが、目撃者もなく捜査は難航する。

「或る、バイト体験者の話をインタビューしてきてください」 新作の執筆依頼でバイト体験者たちに取材をしていく一人の作家。

亡き夫に唇を触れられたと語り出した義妹（「魂疫」）。縁切り神社で行われる、奇妙な“儀式”（表題作）。

「人を轢いたかもしれない」 厳格な父親からの一本の電話。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

群馬県警本部捜査一課の刑事、白澤蕗の前に、数年ぶり現れた兄・然。

1997年10月、神田明神下の路地で起こった轢き逃げ事案。

あらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じる奇病「シムネス」は、星嶺医大附属病院の伝説的外科医・火神郁男の命までも奪った。

一葉(ひとは)には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形――「泣き女」が見えるのだ。

いくつもの死体を残し、娘と思しき少女と逃走した雨宮リカを、警視庁は改めて複数の殺人容疑で指名手配した。

『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中!』web発・日常侵食ホラー 実母のせいで貯金も住処も失ったタカヒロは、住み込みでマンションの一室を管理する仕事の求人を見つける。

口に髪が入ったら死がやってくる。

大物司会者の息子が元恋人を殺害したと出頭。

202×年7月。 長年危惧されていた南海トラフ地震が発生し、日本列島の太平洋側は壊滅状態に。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。

フリマアプリで、「カシル様専用」として箱を出品すると、必ず落札される――。

お前に消防士を名乗る資格はない。

前警察庁長官が殺された。 翌日、その捜査を担当する刑事も殺された。

父の冤罪をすすぐため、　 青年は身命を賭して復讐を誓った。

少年は何度も何度も成長し、愛しい人々と青春を駆け抜ける。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

水神。化け猫。

大学合格を機に住居を探していた理佐は、偶然シェアハウス「サニーハウス鎌倉」を見つける。

読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家として活躍する三条公彦。

「見守り屋、やってみない?」 五年付き合った彼氏から突然の婚約破棄を告げられ、恋人と住処をなくした派遣社員の水沢恵麻。

花も盛りの明治40年――高遠彬の紹介で、ひとりの男が書舗「弔堂」を訪れていた。 甲野昇。

日本初、007の本格的後継小説! イアン・フレミング著「007は二度死ぬ」の後日譚にして、原典の謎や矛盾を解決する一篇。

癒えぬ傷が、疼きだす。 支援課が出会った、「最初の被害者家族」が亡くなった。

食事中、睡眠時、入浴中――ずっとあなたを見つめています。 新興宗教の教祖・七沢ルナは暴力と凌辱の日々を強いられていた。

雇っていたバイトが自殺未遂し、周囲の態度と激務に苦悩するコンビニの雇われ店長。

死が、かけがえのない生を輝かせる。 啓栄大学演劇研究会卒業生の元に届いた脅迫状。

妻との離婚以来５年ぶりに会った愛娘とともに、テーマパーク・ドリームランドを訪れた元刑事の仲山。

少年の命を救うのは、どちらの正義か。 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

学生時代に一度だけ公募型アンソロジーに採用され、ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。

希望も潰える恐怖がここに。全編書き下ろしの超豪華アンソロジー! 「考えうる、最大級の恐怖を」。

「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。

文芸編集者の春川澄香は、新人作家の山科和美と打ち合わせをするため岩手県に向かった。

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。

「明日。昼。

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。

一本の綱を引き合い勝敗を決める「綱引き」。五輪の正式種目だった時代もある、歴としたスポーツ競技だ。

教官の仁子が抱えるハンデを知ったことで助教官として彼女を支えることを決意した塩見。

脳がなくても、心がなくても、「彼」とわたしたちは確かに対話出来た――あるエンジニアが思いつきから作った対話システム「パロットーク」。

備中松山藩(現・岡山県高梁市)にて藩校・有終館の学頭(校長)を 務めるかたわら私塾「牛麓舎」を開き、弟子たちの指導に当たっていた 陽明学者・山田方谷は、借財10万両を抱える藩の財政を司る元締役と その補佐役である吟味役の兼務を命じられる。