(短編集)

血腐れ



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    初公開日(参考)2024年10月
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    短編集

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    血腐れ

    2024年10月29日 血腐れ

    亡き夫に唇を触れられたと語り出した義妹(「魂疫」)。縁切り神社で行われる、奇妙な“儀式”(表題作)。忌まわしき伝承を持つ鐘が鳴るとき(「声失せ」)。原因不明の熱に苦しむ息子に寄り添う私に近づいてきた女(「影祓え」)。身近な者の災難や死が切り裂いた日常。煉獄の扉を開くのは、無念を抱く冷たい死者か、あなたの傍らで熱を放つ家族か。禁忌を踏みこえた先に見える真相。戦慄のホラー・ミステリー短編集。【解説=杉江松恋】(「BOOK」データベースより)




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    No.3:
    (5pt)

    ぞくぞくしながら、一気に読んでしまってました。面白かったっすね。

    初めて読む作家でしたが、どの作品も読みやすく、さくさくっと読んでくことができました。

    六つの短篇が収められていて、どの作品にも、〝家族〟の関係が影を落としています。イヤミスの雰囲気が濃い、ホラー・サスペンスの味わい。以下に記す収録六篇の初出はすべて、「小説新潮」に掲載されたものです。

    血腐れAmazon書評・レビュー:血腐れより
    4101023824
    No.2:
    (5pt)

    一話一話を、最後まで読み終えることで、完成する恐怖体験!

    マジで怖かった〜〜〜!!

    ホラーはいくつか読みましたが、不穏さを感じつつ終える後味の悪さもふくめて、本作は見事にホラーをやっていました。

    それも単に怪異が出てきて暴れまわるような、サメ映画ではなく、人間の業の深さを描いた「ヒトコワ」の要素アリアリです。

    本作は全6篇のオムニバスホラーとなっていますが、ミステリー要素あり、ヒトコワのサイコパスあり、そこに襲いかかる怪異のホラーありと、一話一話に恐怖が凝縮されています。

    一話が50ページに満たないので、読みたいときにもいつでも読める、手軽な文庫本としてもオススメできます。

    ……バッグに入れて、会社や学校の休憩時間に読むのもよし。

    ……忘れたころに読み返して、また背筋の寒くなる恐怖の感動を、再び味わうのもよし。

    作者の矢樹純さんのプロフィールを拝見すると、漫画原作者としてのスタートだったと聞き、うなずけるところもありました。

    今作も読みやすい文字選びをされており、へんにこだわった癖のようなものもなく、エログロ表現も控えめで……だけど、怖いところは本当に怖く、書いてありました。

    先にあげましたが、ヒトコワの要素もある、ミステリとしてのジャンルにも足を着けており、読み終えてはじめて、全体の構図がわかる短編作品集となっています。

    怖いだけでなく、ニヤリとさせられるところもあって、登場する悪人たちには、それ相応の“報い”があります。

    そこも面白く感じたところですね。

    個人的には、一番最初の「魂疫(たまえやみ)」が一番こわく、四話目の「爪穢(つめけがし)」は読了後にめまいをもよおすような、不穏さを覚え、逆に最後の「影祓(かげはらえ)」は、ハッピーエンドといえるすがすがしさがありました(でも、怪異の出所が神道の祟りのようで、やっぱり怖い!)。

    ジェットコースターのような怖さではなく、ヒトコワのいやらしさと、心霊ホラーなので、ぞくりぞくりと足の先から冷たく怪異が這い上がってくるような……そんな、一篇一篇を最後まで読み終えることで完成する恐怖体験でした。

    人間関係というよりも、家族間である、トラブルの話も多く、「他人は逃げられるけど、血のつながった身内の怨恨は怖い」と強く感じさせられましたね……。

    また、身内が招いたトラブルの厄をかぶるお話もたくさんあります。

    「こんなお話は、ホラー小説のなかだけで十分だ!」……けれど、だからこそ、対岸の火事のように、災厄をかぶる登場人物たちを哀れに思いつつも、そこに描かれる人の業の姿に、共感させられる作品集でした。
    血腐れAmazon書評・レビュー:血腐れより
    4101023824
    No.1:
    (5pt)

    ホラーというカテゴリーに留まらない濃密さ

    現実に存在し得ない現象が、人間の複雑な感情によって『あってもおかしくはないもの』になり、良い意味で読者は騙される。もはやホラーとカテゴライズするだけではもったいない、あらゆる要素が複雑に、しかし最後にはすっと解け、読み終わる頃には主人公と共に安堵してしまう。
    しかしこの安堵してしまう感情すら、誰かにとっての恐怖として集約される。
    そういった幾度も感情を隆起させられる、読み応えのある作品でした。
    ある一遍は読後に「え、それってつまり…」と、語られない恐怖を想像させてくれるおまけ付きです。
    血腐れAmazon書評・レビュー:血腐れより
    4101023824



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