「あの事件をやったのはね、もしかしたら、兄さんかもしれない…」祖父の二三回忌の席で、大叔母が呟いた一言がすべての発端だった。

GHQ占領下の昭和二四年、後に“昭和史最大の謎”といわれる事件が起きた。七月五日早朝、下山定則初代国鉄総裁が失踪。

生き残れ。殺してもかまわない。

1995年1月17日、兵庫県南部を襲ったM7.3のGEQ(大地震)。

凄絶なミステリー 類（たぐ）い希（まれ）な恋愛小説 第9回　大藪春彦賞受賞作 26年前の捜査資料と、中央通信の道平（みちひら）記者は対面した。

大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。

死の直前、伯父が遺したものは何を語るのか。亡き母の妖艶な写真、殺人事件の調査記録、古い鍵、そして謎の女…。

茨城県の牛久沼で、釣り人が沼に引きずり込まれるという事件が起きた。後に発見されたバラバラ死体。

2010年冬、喜び組の崔純子は国家最高機密とともに脱北、中国に入った。

いたたまれない思いを抱えた被害者の思いを救う復讐代行屋。

歴史作家・浅野迦羅守のもとに、美人弁護士・小笠原伊万里が奇妙な相談を持ちかけてきた。

プーチンも戦慄する重大な軍事機密とは!? 次期警察庁長官候補の大江から非公式のオファーを受けた警察庁公安〈サクラ〉田臥は、ロシアのスパイ親子を青森から警察庁に陸路で連れていくことに。

大学四年生の萌子は、怪しい人材派遣会社『キマイラ』の就職説明会から戻ってこない同級生が心配になり淡路島に様子を見に行く。

殺人事件を起こした崎津直也が刑期を終えて出所した直後に神戸で殺された。

千葉刑務所を脱獄し、亡き妻の復讐と娘・萌子の誘拐事件を解決してから三年――。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

最後の最後まで結末が分からない、哀感漂う傑作推理小説! 東京の片隅、あるアパートの一室で身寄りのない男が死んだ。

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。

時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は――突然、姿を消した。

26年前、パ・リーグのペナントレースを制した阪和バーバリアンズ。

安楽死が救済か、それとも殺人か。中山七里が贈る警察医療ミステリ! 『帰ったら母親が死んでいました。

なぜ「真珠湾」だったのか? 欧州戦線への参戦を目論み、日本に仕掛けられるルーズベルトの謀略。

「命がけでも、知りたいの？」人生崖っぷち記者が迫る、報道の瀬戸際。

頭の怪我によって恐怖を感じなくなり、連邦保安官を退任したベン。彼はかつての上司から行方不明の娘を捜索するよう依頼される。

1997年。

笠原武大は、妻を殺害した罪で服役している。

昆虫好きの心優しい青年・〈エリ沢泉〉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。

絶対にないと言い切れるか?徐々に明かされる事実から目が離せない!厚生労働省健康局疾病対策課の尾崎裕司が轢き逃げにあい死亡した。

死後結婚用マッチングアプリ「KonKon」が普及した社会で、推しのアイドルの秘密のKonKonアカウントを見つけてしまい感情爆発した社会人女性がとんでもない凶行へと驀進してしまう表題作のほか、この現実とちょっとだけ異なる世界の謎と関係性の物

アイヌの出自を持ち、独自のスタイルで地位を確立したアーティスト・ミワ。彼女との出会いが人に与えるものは。

過剰防衛による殺人の裁判で「無罪」となり、警察庁警備局公安課特別捜査室〝サクラ〟 に復帰した田臥を、新たな任務が待ち受けていた。

警視庁で発足した「確定死刑囚捜査班」の任務は、死刑が確定した事件の再捜査。

クズリの英名はウルヴァリン、「小さな悪魔」の異名を持つ獰猛なイタチ科の動物である。

事件の端緒は蒼い湖に潜む。 死んだ男の写真に写り込む彼女は誰だ? 石神井公園の池に浮かんだ不可解な水死体。

相手はヤクザから国会議員まで。“地獄の沙汰も金次第”を地で行く人材派遣会社「NAS」が大暴れのシリーズ第3弾。

たとえ神に見放されたとしても、科学は彼を裏切らない 科捜研トップと言われる鑑定技術力と幅広い知識、そして、信じられないほどの愛想のなさで警察内部でも有名人の土門誠。

下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛には、裏の渡世がある。

闇夜に遺伝子工学の研究所から姿を消した謎の生命体“ダンサー”。正体不明の男につきまとわれる美しき踊り子・志麻子。

5歳の男児が神森で行方不明になった。同じ一週間、4人の男女も森に迷い込んでいた。

画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。

荒れ狂う海と未知の島、そして異国の民。

４７歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。

金融庁・金融危機対応室に勤める香月彩は、業績悪化の一途を辿る地銀と中小企業のテコ入れを図る一方、父親の死の真相を探っている。

人気シリーズのスピンオフから、文庫オリジナルの書下ろし作品まで...。大注目の作家たちが送る豪華警察アンソロジー。

探偵業・神山健介に舞い込んだ不可解な依頼。一年前に冬山で起きた村人の不審な死と、殺人の疑いをかけられ失踪した依頼者の夫。

“二年前に殺された姉の遺体を捜してほしい―”福島の私立探偵・神山健介は東京から来た雑誌モデル・中嶋佳子から依頼を受けた。

ＧＨＱ占領下の銀座で生き延びるためにスリや密売を見逃し、時にはヤクザと通じて日々の糧を得る元特高刑事・武田。

「娘はなぜ殺されたのか。その理由だけでも知りたい―」私立探偵・神山健介にもたらされた依頼。

謎の巨大獣に家畜が襲われる事件が発生、やがて被害は人間にも及ぶ。

その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。

二〇年前、東京都練馬区で起きた放火殺人事件の現場から姿を消した謎の女、鮎子。

新宿、仙台、福岡など日本各地で、見知らぬ通行人の女性をバットで殴って、死傷させるという事件が連続発生。

多重人格カップルの友情と淡い恋心と殺人と――。

事件の鍵は犯人が残した「死蝋」。

ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の「僕」は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。

美しい母と二人、何不自由なく暮らしていた武田。その母が殺害された。