ときは文政、ところは江戸。

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。

ときは文政、ところは江戸。ある夜、中村座の座元と狂言作者、６人の役者が次の芝居の前読みに集まった。

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

身分は侍、本業は本草学者。医学や蘭学、鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といったよろずの才を持つ平賀源内。

ススキ野原のまんなかに立つ秋葉図書館。ごく普通の市立図書館に見えるけれど、実はちょっとした伝説がある。

輪堂鴉夜が、生首でも、不死でもなかった時代。 偉大なる師と共に過ごした黄金の日々。

大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。

フリーライターの大塚文乃は注目の画家、荒木一夫のルポを書くため、個展を訪ねた。

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。

老朽化により修繕不能となったタワマン、通称・トウキョウマンション。

駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。

大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。

警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。

大正二年(一九一三)、高等女学校を卒業し、女優を夢見て上京した山岸妙子は、十六歳で帝国劇場洋劇部に入団する。

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの？　青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。

お金も場所も伝手もない。

天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。

殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。

昼間は蝙蝠、夜だけ人間。牙がないから血も吸えない。

1999年末、超新星爆発によって発生した放射線バーストが地球に降り注ぎ、人類に壊滅的な被害をもたらす。

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。

植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具「SCインターフェース」が開発された日本。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。

貴志祐介が描くホラーミステリの極北 。あなたの罪が、あなたを殺す。

世界の南の端にある「花勒」「花陀」「雨果」「沙文」の四つの島は海神のものだという。

「なかなか夜が明けなくて、明日にならなくてつらかった。

月と火星開発が進みながらも、インターネットが実用化されたばかりの夏紀の宇宙。

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。

もしも日曜の次の日が“自分だけの一日”だったら? 買ったマンションに前の持ち主が“同居”していたら? “魔法の色鉛筆”を手に入れたら? 明日、あなたはこの世界に迷い込むことになるかもしれない――。

家康から贈られた虎が城から逃げ、死体が消えた！ 国を揺るがす虎騒動の意外な真実とは？ 会心の歴史時代ミステリー長編！ 徳川家康から南部藩に拝領され、盛岡城内で飼われていた虎二頭、 乱菊丸と牡丹丸が檻から飛び出した。

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。

「俺はここにいると言ってるんだ。いないことになんかできねえよ」。