虎と十字架 南部藩虎騒動
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江戸時代、虎がどのように扱われていたのかと切支丹との組み合わせが面白かった | ||||
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著者の作品は初めてだが、あまりなじみのない南部藩(岩手・盛岡)を舞台にした歴史小説ということで読んでみた。 時代は江戸時代初期の三代将軍家光の時代。仙台には伊達政宗がまだ健在で、キリシタン弾圧が始まった頃である。 冒頭に引用される『徳川実紀』に南部藩主が家康から虎2匹を拝領したことと、その1匹が死んだので虎の皮を剥いで敷物にした話が書いてあるが、虎騒動のミステリーは著者のフィクションであろう。 物語は、虎を檻から逃がしたのは誰かという犯人捜しが、お家騒動やキリシタン弾圧と絡めたミステリーとして展開されており、最後はあっと驚く結末が用意されている。 そうしたミステリーの面白さもさることながら、歴史小説としての時代考証と細部のディテールがしっかりしており、藩の役職名や上下階層、当時の地理や地名などがリアリティを持って描き出されていることに感心する。 ただ、主人公が徒目付(かちめつけ)の役職で藩主の世継ぎや家老たちにほとんど臆せずに接して活躍するのは、上下関係の厳しい封建社会ではいささか不自然に感じるが、これは小説的なご愛嬌か。 | ||||
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