過ぎてみれば、全部、どうってことなかった―― 日々老いを感じつつ山裾の町で暮らす絵本作家の雪代。

こんなはずではなかったのに――　 ふとしたきっかけが恐怖の落とし穴の始まりだった。

研ぎ澄まされた恐怖と官能の世界。

甘美な恐怖と戦慄の世界へようこそ――。

ラストの告白に衝撃、落涙必至! 10年の歳月をかけて紡がれた別離と再生。 わたしの人生は何度も塗り変えられた。

母親の遺品整理のため田舎を訪れた男が、農道ですれ違った般若の面をつけた女―記憶と時間が不穏に交錯する「面」。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

軽井沢にほど近い、別荘と住宅が混在する静かな森の一画。

映画は、ときに優しくロマンティックに、ときに生々しく、ときに手厳しく、恋の至福とテクニックを教えてくれる教科書。

三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した変奇な館に、運命を手繰り寄せられた男女。

海辺のリゾートホテルで出会った二組の夫婦。

広大な沼地と河口に面し、わずかに水上に出た土手道で村とつながるだけ。その館は冷たく光りながら堂々とそそり立っていた。

市役所の戸籍係をしている夫と美人ではないが清楚で控えめな妻。

大手出版社を定年退職後、カルチャースクールで小説講座を持つ澤登志夫、69歳。

間に合ってよかった…。女優の志摩子と作家の正臣。

大学院生の珠は、大学時代のゼミで知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「何の目的もない、知らない人の尾行」の実行を思い立ち、近所に暮らす男性、石坂の後をつける。

千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。

『僕には、きみの僕への想いが手に取るようにわかる。

健康至上主義の妻と美食家の夫の晩餐は、殺意が隠し味の特別料理。

ホラー界をリードする作家らの代表作ばかりを収録したオールタイムベスト 『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。

義母の葬式で男は思い出す。22年前に、義母の起こした事故のこと。

語学留学から帰国した男子学生は死んでしまったペットのリスの死骸を持ち帰り、自宅の庭に埋めてやったが、その日から高熱を出した。

東京の地下には地獄が眠っている。進化し続ける異才が放つ新時代のホラー。

忌まわしき蝶が乱れ舞う、灼熱無惨浪漫紀行。 明治三十八年、岡山。

1955年、20歳の雅代は、美大で油絵を教える川久保悟郎の家に、娘の桃子の家庭教師を条件に住み込むことになる。

その果てに待つものを知らず、私はあなたを求めた―。

唐沢慎介の三人の息子たちの嫁と、慎介の後妻の車椅子の美しい連れ子。

両親と喧嘩をして実家を出た久美。 身を寄せたのは13年間疎遠だった兄の家だった。

横溝賞受賞第一作。「人を消す物語」の正体は。

ラストまで一気読みの本格ホラー&ミステリー。原点にして最高傑作 その路地にさしかかったとたん、ひどく嫌な気分がした。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北! 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。

柚月裕子の13年がつまった短編集 美しい花には毒がある 献身的に母の介護を続ける娘の楽しみとは……。

「アレに魅入られると、死にますよ」――ここは楽園？それとも地獄？ “絶対に口にしてはいけない禁忌”を抱えた村に、転校生・高遠瑠樺がやってくる。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

誤って恋人の脚本家を射殺してしまった妹をかばうため、凶器の拳銃を捨てようと山梨方面に車を走らせていたフリーライター、世良祐介。

「俺は突然わけもわからないうちに何もかもを失って、一人になった！」不遇な半生を送ってきた男がようやく手にした、家族というささやかな幸福。

作家・三津田信三のもとに届いた1冊の古びたノート。

雨の日には、読まないでください。

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。

女友達の何気ない言葉から、社長殺害を思いつくジャネット。アメリカの大都会。

閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。

口に髪が入ったら死がやってくる。

この祝祭の真実は、禁忌。ポップなのにねっとり不気味な民俗学カルトホラー 失敗続きの就職浪人生・島本笑美。

「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。

誰もが容疑者。誰もが当事者。

『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの新作! マスコミには決して書けないことがある―― 都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。

ホラー作家・那々木悠志郎、最大の危機!ループから抜け出せるのか!? 一年前の火災事故で親友を失った天田耕平は、恋人と共に慰霊祭へと向かう途中にバスが事故を起こし、山道で立ち往生してしまう。

“今世紀最強の霊媒師"と謳われ、「浮遊霊、地縛霊問わず、あらゆる霊障、祟りに対処し、速やかに解決する」と豪語する霊媒師・櫛備十三には、実は肝心の霊を“祓う"力がない。

書下ろし短編収録! 辻村深月作品を生み出す裏側、教えます。

おしどり探偵トミーとタッペンスが開いた国際秘密探偵社に持ちこまれる難事件、怪事件の数々。

閉ざされた雪山、サナトリウムを改装した豪華ホテルを過去の因縁が襲う時。