またひとり亡命者が出た。

チャーリー・マフィンはモスクワの空港で妻ナターリヤと娘を英国へ逃がすも、自身は銃撃で負傷、病院に運ばれ当局が尋問を始める。

腕は抜群だが星まわりの悪いチャーリーは、ついに、国家への反逆者として懲役14年の刑を宣告されるはめとなった。

二重スパイ・ハートマンは、もう引退したかった。病床の妻は死に、息子は独立した。

KGBの辣腕の暗殺者コズロフが、在日アメリカ大使館勤務のCIA部員に亡命を求めてきた。

再び姿を現わしたチャーリーは、莫大な価値の切手コレクションを狙う計画を嗅ぎつけた。

米英上層部を揺がした例の事件から二年、姿を現わしたチャーリーを、かつて苦汁を飲まされた両国の情報部が、共同してつけ狙う。

待たれていた男―、チャーリー・マフィンがいよいよ帰ってきた。

どこから見ても風采の上らない英国情報部のチャーリー・マフィンは、KGBヨーロッパ・スパイ網の責任者ベレンコフを逮捕したこともある腕ききだが、部長が交替してからは冴えない立場に追いやられている。

世界各地で英国のスパイが次々に暗殺されるという事件が起った。

モスクワ駐在のCIA工作担当官フランクリンの若い妻アンは、夫の本国勤務を渇望している。

異常気象で溶けたシベリアのツンドラ。その下から、後頭部を撃ち抜かれた男女三名の死体が発見された。

下校途中に誘拐された十歳の少女メアリ。彼女は、駐ベルギー合衆国大使令嬢だった。

ソ連対外交渉専門家のブルトヴァは、一度失脚して強制収容所に入ったことがある。折しも、ソ連からノーベル文学賞候補が出た。

モスクワの英国大使館内で男の遺体が発見された。顔面は後頭部からの銃弾で消失、右手の指紋も消されていた。

ミサイル防衛を凍結する条約に調印すべくロシアを訪問した合衆国大統領夫妻が、ロシア大統領夫妻とともに銃撃を受ける。

協力者の元KGBスパイに裏切られ、妻まで奪われた末に逮捕。

月曜日、セーヌ川の遊覧船の舳先に飾られていた年若い女性の生首。

MI5のチャーリー・マフィン、ついに引退―。

英国情報機関内にどうやら「もぐら=二重スパイ」がいるらしい。

米国NSAの局員アーヴァインは暗号解読の専門家。

オファレルは46歳のCIA暗殺工作員。妻には身分を偽り、他人の記憶に残ることを極力避ける。

ロシアからは法も秩序も消えていた。当局の権威は失墜し、幾多のマフィア組織が無軌道に鎬を削っていた。

第一次世界大戦直前のロンドン。セバスチャンは、シャーロック・ホームズの実子ながら、伯父マイクロフトの子として育てられた。

X字形の木材に縛られた死体がモスクワ市内の川に浮かんでいた。

西ドイツの民間会社が中央アフリカのチャドに、第三国へ貸与するためのスパイ衛星基地を建設した。

その夜またモスクワの路地裏に転がった死体からは、髪の毛とボタンが奪われていた。

ミサイルが国連本部ビルに撃ちこまれた―双頭の弾頭にはサリンと炭疽菌が積まれていた。

口中を銃で撃たれた惨殺体がワシントンで発見された。

ネット詐欺師がハメられた!?ジョーダンは他人の個人情報を盗み出しては本人になりすまし、ネット上から財産を騙し取って優雅に暮らすプロの詐欺師。

マンハッタンで堅実な投資顧問会社を経営するファーは麻薬密売で逮補された息子の将来と引換えにFBIとの取引を受け入れた。

KGBの大物実力者カジンとマリクは、かつては親友同士だった。

義父が経営するウォール街の国際会計事務所の重役であるカーヴァー。

イギリス情報部の極秘事項がソ連に漏洩した。スキャンダルを恐れた上層部は、秘密裏に二重スパイの特定を進める。

冷戦が終わって、上司も変わった。チャーリーは新人ガウアーの教育係を押しつけられ、憮然とする。

EU(欧州連合)版FBIともいうべきユーロポール。

アルプスの湖底から発見された箱の一つが消え失せた。

“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。

第一次世界大戦前夜のロンドン。ホームズの息子セバスチャンは、ロシア情勢を探るようチャーチルから依頼を受ける。

ボッシュは、ロス市警時代の旧知の知人が本部長を務めるロス北郊の小さな自治体サンフェルナンド市(人口二万人強)の市警察に誘われ、無給の嘱託刑事として勤務するようになっていた(一方で私立探偵免許をあらたに取り直していた)。

1968年、ソ連。

KGBスリーパー養成所元教官は、不遇だった。西側に潜入した教え子たちが次々に発見されたのだ。

【グレイマン・シリーズ、怒濤の新章に突入! 】 黒幕を倒し、CIAのグレイマン抹殺指令は解除された。

サイラスはCIAの盗聴工作者。除草人と呼ばれ、毎日厖大な盗聴資料を選り分けている。

英秘密情報局局員バーナード・サムソンは陰鬱な日々を送っていた。

スマイリーの愛弟子として幾多の諜報戦を戦ってきたピーター・ギラムは、老齢となり、フランスの片田舎で引退生活を送っていた。

依頼人アンドレ・ラコッセは殺害容疑で逮捕されていた。女性を絞殺し、証拠隠滅をはかって火を放ったのだという。

将軍と呼ばれる老亡命者が殺された。将軍は英国情報部の工作員だった。

ポール・アンダースンの偽名を与えられた外務省職員は、英領ジブラルタルのホテルの一室で苛立ちを露わにしていた。

英国情報部“サーカス”の中枢に潜むソ連の二重スパイを探せ。