たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。

恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。 異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。

世界は終末に向けて暴走してゆく。 人類に、希望はあるのか――。

元寇の時代、すべてを操る美しき巫女がいた。傑作ダークファンタジー。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

からくも一家心中の運命から逃れた少年・タカシ。辿りついた南の島は、不思議で満ちあふれていた。

数多の世界を越えて、また会いましょう。異能の道具が導く魂の旅。

ホラー&ミステリ界アンダーグラウンドの帝王が、6年ぶりに復活! 戦時下の帝都。

「人間はおもしろい。だが、飼ってはならぬ」 スリルに憑かれ空き巣を繰り返す羽矢子。

路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。

江戸時代のこと――。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、 だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語 常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰! 塩断ちを機に次々と家族を襲った身も凍るほどの怪異、妖を呼び寄せる声をもった女中の奉公話、世にも奇妙な写本の話……人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――清濁すべての感情を併せ呑む、

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

現実に打ち勝つって、どうやって? 伊坂マジック最前線にして最高点! 「予言の書か?」とネットで話題を呼んだ長編、待望の文庫化。

三重県立伊賀野高校の放送部に所属する、伊賀ももと上野あおは共にミステリが大好き。

ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、林の奥の小さなパーラー、深夜に走るお化け電車、祭りの夜の不吉な予言、転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは―。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

かつて花街だった古い町の実家に戻ってきた貴樹。書斎として定めた部屋の鏡を何気なくずらしてみると、芸妓のような女が見えた。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

人間界に紛れ込んだフクロウの化身に出会ったら、同じ鳴き真似を返さないといけない―“都市伝説”に憑かれた男の狂気を描いたオール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」をはじめ、親友を事故で失った少年が時間を巻き戻そうとする「昨日公園」など、人間の心の怖さ、哀し

「夜の記憶」―『十三番目の人格―ISOLA―』『黒い家』の本格デビュー前に書かれた貴重な一編。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

伝統ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、人一倍怖がりの花音と友達になる。

『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。

200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。

本を買ったらまずカバーをはずす!? 仕掛けも楽しい“神さま版お仕事小説" 本を買ったら、まずカバーをはずしてみてほしい。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

学校の旧校舎には取り壊そうとすると祟りがあるという怪奇な噂が絶えない。

まほりとは?蛇の目紋に秘められた忌まわしき因習とは?前代未聞の野心作 大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。

ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。

日本の美学の底には「暗がり」と「翳り」がある。

台湾プロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために殺しを重ねた加倉は、逃れ着いたイタリアで殺し以外なら仕事を選ばない何でも屋「暗手」として生きていた。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

元警視庁公安部外事三課の警察官・安宅真。