かつて『奇想天外』という雑誌があった。

切り裂き魔(ジャック)に吸血鬼(ドラキュラ)、名探偵(ホームズ) いずれ劣らぬ曲者たちが旧き神々(クトゥルー)に対峙する―― 十月の終わりの万聖節前夜に、そのゲームは行われる。

突如あふれるように現れた殺戮“鬼”たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

どこにでもある新興住宅街のアパートで、その前代未聞の事件は起った。

突如、現れた地獄の“鬼”により、地上は瞬く間に阿鼻叫喚の地獄と化した。

スプラッタ・ホラー作家にして映画評論家が綴る、驚きのバリ島暮らし。

「幻影城」で評論家デビュー、変態スプラッタ・ホラーで一世を風靡し、マニアックな映画評論でも知られる友成純一が、自らの原点を語る！ ワセダ・ミステリ・クラブを経て、伝説の「幻影城」誌上に難解なリラダン論でデビュー。

ホラー&ミステリ界アンダーグラウンドの帝王が、6年ぶりに復活! 戦時下の帝都。

「ドン!」。200X年、突然、福岡市中心部を突き上げるような巨大な揺れが襲った!それはただの地震ではなかった。

ロンドンの閑静な住宅街にその屋敷はあった。ビクトリア朝様式の外観、美しい庭、見事な家具。

曰くのある家や部屋を一軒に纏めて建て直し、そこで暮らすとどうなるか――。

恐怖、興奮、驚嘆、感動！　バリ島で暮らす作家／映画評論家・友成純一が、現地のＤＶＤやシネコンで見まくった、インドネシア映画ワンダーランド。

”鬼畜系特殊設定パズラー”が放つ、異形の本格推理。

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。

碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。

惨劇に隠された秘密を見抜けるか。

十五歳の女子高生・本庄沙耶の父は小狡く、母はまるで父の奴隷だ。その両親が突然家に侵入してきた男に刃物で惨殺された。

フレアは祖国の残党を追って未知の大陸プロバンスへ渡ることを決意した。

抜群の頭脳と美貌、そして最悪な性格を併せ持つ女探偵・新藤礼都が、よりブラックにパワーアップして還ってきた!ナンパ教室講師やマルチ商法会員、鴬嬢など、相変わらず怪し気なバイトを掛け持つ礼都。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

ミステリ×ホラーの名手が誘う新たな乱歩の世界。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

殺人も辞さない世界的な過激動物愛護団体“DOG”。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

若い夫婦と五歳の一人息子が、地震と洪水が重なった大災害に襲われる。

少女は天使か怪物か――!? 現役の拝み屋が語る、恐怖の実体験。

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

東京に閉じこもっていたスプラッタ作家が、突然世界へ！　怪異が息づく欧州、狂乱の各国ホラー映画祭、極寒の旧満州や南洋の島々を放浪する、驚きの旅行記 満漢全席を食い、共産中国で銃を撃ちまくる団体旅行。

単身バリで女三昧の生活をおくる良治は、祭の夜に禁忌を犯して村を追放され、少女イェニのもとへ。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」 拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

「父さんのこと、殺す」痩せた少年の緑色の瞳は飢えたようだった……孤独な男と孤独な少年の出会いを痛切に描く「第四戒なし」、成功した作家が体験するサイケデリックな彷徨譚「パンキーとイェール大出の男たち」、閉ざされた空間に幽閉される恐怖を華麗な筆致で綴る「盲鳥よ

他人の家とは何かが「ズレて」いる――。

1997年暮れ、彗星のように現れたオリジナル・アンソロジー「異形コレクション」。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

「神隠し――と云うより天狗攫いね。高尾山だし」 聞き終えた敦子は先ずそう云った。

その物語は、人を殺す――。

警視庁本部庁舎を優雅に歩く美貌の警部。漆黒の総髪、碧色の瞳、平安貴族を思わせる雅なオーラをまとう若者の名は、ベニー芳垣。

「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。

成功した夫と美貌に恵まれ、なに不自由ない生活を送っていたクレア。

いつの時代も「家族」は、やさしく、あたたかく、いびつで、おそろしい。

あと二日で、四人死ぬ―― ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾! その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。

誇り高く孤独を愛するが、寂しさを感じたとき彼らはそばにいてくれる。 甘えるが媚びず、気まぐれだが頼りになる相棒。

昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。

ロシア革命から数年経ったシベリア奥地。

都内で起こった幽霊騒動。

全世界で一億人の犠牲者を出しつつ、人類が辛うじて滅亡を免れてから9年。

『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。

建物に憑く哀しき霊を鎮魂する男・仙龍 VS. トンネルに巣食う『黒の犬神』 犬神の呪いから春菜の命を守れ! 死体は全身噛み痕だらけだった。

12歳のマイロの両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉。

独立蜂起の火種が燻る、十九世紀ポーランド。その田舎村に赴任する新任役人のヘルマン・ゲスラーとその美しき妻・エルザ。