「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」―切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。

人々に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」オシアン。

古い井戸から溢れだす水は“雁木亭”前の小路を水路に変え、月光に照らされ小舟が漕ぎ来る。

生まれ育った町・尾道で綴ったミステリ、ファンタジー、童話が一冊に。

同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。

表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

人気デザイナー・橘修伍の元に、怪しげな男が訪ねて来た。芝居の舞台美術を依頼したいと言うのだ。

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。

駅からキャンパスまでの通学途上にあるミステリの始祖に関係した名前の喫茶店で、毎週土曜二時から例会―謎かけ風のポスターに導かれて浪速大学ミステリ研究会の一員となった吉野桜子。

中学一年生の海月は幼なじみの樹絵里に誘われて、「飛行クラブ」に入部する。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。

「何もかもが面倒くさかった。生

いつになったら、私は自由になれるのだろう。恋愛小説の最高傑作。

20世紀初頭のロンドン。気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティには、厄介事が盛りだくさん。

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。

犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙など、手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの人生ドラマ。

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。

小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。

倒産寸前の零細代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。

ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と、警視庁捜査一課の新田浩介。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。

「大きくなること、それは悲劇である」。

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。

盆市で大工が拾った迷子の男の子。

偶然のいたずらで“意志”を得た人間たちは、長きにわたり互いに争い血を流し続けていた。

初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。

豪華8名によるオール書き下ろし! 意外な結末から忍び寄る恐怖まで人気作家が「毒」を使いこなして導く絶妙な競作! 致死量に詳しすぎる女、正統派の毒殺、ネットで知り合った女、身近すぎる毒、毒より恐ろしい偶然…サスペンスから本格まで、一冊に閉じ込めたバラエテ

出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹…。

新堂レイは有名ブランドHに就職したばかりの新人広報。彼女は、海で偶然再会した同級生の大路尚純と昨年夏から付き合っている。

謎の美女、猩子が営む日記堂。山奥に佇むこの店では、人に読ませる目的で書いたのではない「本当の日記」を売っている。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

あたしはトマシーナ。毛色こそちがえ、大叔母のジェニィに生きうつしと言われる猫。

爽快感200％、とってもキュートな青春小説！！ オカマと同棲して気楽な日々を過ごす「ぼく」のビデオ日記に残された映像とは……。

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。

今、注目の女性作家が贈る、七人七色の青春模様。

砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。

台湾でも大反響! 国を越え、溢れる想い 台湾に日本の新幹線が走る! 巨大プロジェクトに、それぞれの国の人々の個々に抱いてきた想いが繋がる。

別々に東京で生きる5人を結ぶ「日曜日」 ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。

家を建て直そうか。新しい書斎、

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの大事件……文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた雰囲気に満ちている。

親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。

公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。

今、読んでもこんなに新しい筆致! 誰もが共感できる日常の物語。

北から南へ、そして南から北へ。

惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。

17歳の女子高生、安藤麻衣子が通り魔に刺殺された。

大好きなものを我慢して、イエスさまに一本のローソクを捧げるティムくんのおはなしと、お父さんのいないポールのところにやって来たサンタクロースのおはなし。