独り身で子供も持たなかった、仕事ひとすじの啓子は、病気のため五十四歳という若さで亡くなった。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

半年後までに、邪魔なものはみんな“片付ける"――。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

―君のこと忘れたこと、なかったよ、これから先も、百歳になっても。十六年前に起きた『西池袋事件』。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

ペットの洋服作りの仕事が軌道に乗ってきた芭子と、パン職人の道を邁進する綾香。

女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

小田切可憐は毎日家事を終えると「デル・エア」へ向かう。

小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。

カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議な話を披露し合うことに。

一九七四年生まれの二人の「陽子」。

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。

「週に三度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。

フリーライターのなっちゃんは、編集者の依頼にいつでも応えられるよう、多くのアイディアをパソコン保存していた。

昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。

わたしが人殺しになったのは、この街のせい――。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

2006年12月1日、東京で3人の人物が殺され、未解決となっている「12月1日連続殺人事件」。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

タワーマンションの最上階、四〇一二号室に暮らす人気作家、三芳珠美は、人生の絶頂にいながら満たされずにいた。

ここは万両百貨店外商部。お客様のご用命とあらば、何でも(殺人以外)承るのが外商の仕事。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

プールで謎の死を遂げた世界的流行作家“ジョー・コモリ”。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は 従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

母と娘。二種類の女性。

幼馴染の美人双子、優衣と麻衣。僕達は三人で一つだった。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。

雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー 「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。

母は死に、父は人を殺した――。

あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。

「しばらくの間でいい。