ハーブ河に浮かぶ豪華ヨットでいましもスターへの階段を駆けあがろうとしている新人歌手ターマーのデビュー・イヴェントが、多くの業界人を招き、華々しく催されていた。

次期市長を狙う有力政治家が、大規模な集会のリハーサル中に狙撃され、死亡した。

最初は盲目のバイオリン奏者だった。

刑事部屋に意味不明のメッセージが届けられる。そこにいわく「諸君、私はまぬけだ」。

巨大邪悪都市アイソラは犯罪に満ち満ちて、キャレラたち87分署の面々は休む暇がない。

服を着たままベッドに横たわる老人は、目と口をあけ、舌を突き出して死んでいた―駆けつけたキャレラには、老人が首吊り自殺をしたように見えたが、第一発見者の娘は自然死だと主張する。

ボーレンスフルトの閘門で、全裸女性の絞殺死体が見つかった。

戦地から戻ったばかりの青年リチャードは、酒場で若い未亡人ドミニークが男にからまれているのを目撃し、なりゆきから男を叩きのめして彼女を助け出した。

雪の予感がする早朝、小さな村から異変を告げる急報が入った。駆けつけた刑事を待っていたのは、凄惨な光景だった。

夏の休暇を楽しみに待つヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。

犯罪組織の中枢にまで潜り込んだスウェーデン警察の潜入捜査員パウラ。

北部の都市へ職探しに行ったきりで消息のない夫を探してほしい。

正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダー。警察官を続けるか否か悩む彼のもとへ、友人の弁護士が訪ねてきた。

父親との旅行から戻ったヴァランダーを待っていたのは、無人の花屋への家宅侵入と老人の失踪の通報。

スウェーデンの田舎町で、不動産業者の女性が消えた。

34歳の英語教師サラは、恋に落ちた。理想的な家族とやり甲斐のある仕事に恵まれ、夫以外の男性など考えもしなかったのに。

六年前、ある脅迫事件がきっかけで、タナーの前から姿を消した秘書ペギー。

夏至前夜、三人の若者が公園でパーティーを開いていた。18世紀の服装、料理、ワイン。

19歳と14歳の少女がタクシー運転手を襲う事件が発生。逮捕された少女たちは金ほしさの犯行だと自供、反省の色はない。

ホープの事務所を訪れたジャックの依頼は風変わりなものだった。

ホープの友人の探偵が何者かに射殺された。殺されたとき彼は、著名な実業家からの依頼で“シンデレラ”の行方を追っていた。

瀕死の重傷から回復したマシュー・ホープの最初の仕事は、大手玩具メーカーを相手どった差止訴訟だった。

警備会社副社長が毒殺された事件と、会計士が刺殺された事件―まったく関連のない二つの事件を追うウィリス刑事の前に、謎の女マリリンの存在が浮かんだ。

脅迫電話に悩む女優が、主演する新作ミステリ劇『ロマンス』そっくりの状況で通り魔に襲われた。

事故で入院中のセールスマンに隠された秘密とは? 私立探偵サムスンが愛娘とともに謎を追う。

87分署シリーズの登場人物論から取材方法、そして映画にジャズ、話題満載。

リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。

若い女性が指を潰され、絞殺されるという事件が相次いで起きた。

著名な銀行家ベルターの依頼は切実だった。

あの男にこれ以上追い回されたくないの―メラニーと名乗る女性は訴えた。

内科医パーチェイスの後妻と娘の二人が殺された事件は、平穏なフロリダの街カルーサを戦慄させた。

とうとう私立探偵免許が戻ってきた。長く辛かった失意の時代とはおさらばだ。

安アパートの一室で、老女が胸を撃たれ横たわっていた。

依頼人の女は真夜中に連絡してきた。短い電話だった。

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。

またもや警官が殺された！　狙撃犯は警察に恨みを抱く者か？

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。

男は54年間、眠れぬ夜を過ごしてきた。森の中の一軒家、人形をパートナーにタンゴを踊る。

官僚の失踪事件の鍵を握る少年。巨悪の魔の手から彼を救うべく、特捜部が立ち上がる。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

万年夜勤刑事から失踪人課の長へと変ったパウダー警部補だが、状況の悪さはそう変らない。

春の宵、教会の庭で神父が刺し殺された。聖職者の凄惨な死に、キャレラも暗澹たる気持ちだった。

刑事弁護士となったホープのもとへ、初めて殺人事件の弁護の依頼が飛び込んできた。

テレビ・コマーシャルは、たしかに効き目があった。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

8頭の黒い馬と棒線で消された耳の写真―87分署に舞いこんだ奇妙な手紙に、キャレラたちの表情が凍りついた。

スウェーデン南部の海岸に、一艘のゴムボートが流れ着いた。

ヴェネツィアの教会で、女性の死体が発見された。死体は司祭の祭服をまとい、腕には奇妙な模様のタトゥーがあった。

発端は、図書館に届いた短篇コンクールの応募原稿だった。

黒人のカリプソ歌手ジョージ・チャダートンは、嵐の深夜、飛んできた弾丸に首筋から血をふきあげながら、舗道に倒れた。