沈黙のセールスマン



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 1件

5.50pt (10max) / 2件

Amazon平均点

4.18pt ( 5max) / 11件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B総合:768位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

67.00pt

21.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1985年09月
分類

長編小説

閲覧回数2,563回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数2

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

沈黙のセールスマン〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMリ 2-13)

2022年08月03日 沈黙のセールスマン〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMリ 2-13)

事故で入院中のセールスマンに隠された秘密とは? 私立探偵サムスンが愛娘とともに謎を追う。米澤穂信氏推薦のシリーズ最高傑作(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

沈黙のセールスマンの総合評価:8.33/10点レビュー 12件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ソフトなネオ・ハードボイルドの傑作

アルバート・サムソン・シリーズの第4作。製薬会社のセールスマンである弟が事故で会社の病院に入院し、半年以上も面会謝絶になっている理由を調べてほしいという依頼を受けたサムソンが調査を進めるサスペンス・ミステリーである。
入院患者・ジョンの姉で依頼者であるドロシーはロフタス製薬が管理する病院に何度も面会を求めたのだが、無菌室に入院しているため面会できないと謝絶され続けてきたという。ジョンはセールスマンなのだが、事故に遭ったのは研究施設での爆発事故だという。面会できないことはもちろん、ジョンの担当する業務ではない研究所で事故に遭ったのもおかしい。さらに、関係者の医学的な説明も疑問だらけで納得できず、サムソンは強引な手法で謎の中心に突っ込んで行くことになった…。
事件の謎解きは複雑かつ精緻で、ミステリーとしての完成度が高い。さらに、13年ぶりに会ったという娘・サムが助手として加わり、サムソンの家族関係、過去が明らかになるところがシリーズ読者には気になるところだろう。ハードボイルドに欠かせない暴力、性的なシーンもあり、温和で温厚なサムソンのシリーズ中では異色作となっている。
シリーズのファンのみならず、ハードボイルドファン、ミステリーファンにもオススメする。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11:
(5pt)

何が面白いって

表紙のイラストと中身のギャップの差が激しい。
もちろん内容も面白いですよ。全然飽きないで読了しました。
沈黙のセールスマン〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMリ 2-13)Amazon書評・レビュー:沈黙のセールスマン〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMリ 2-13)より
4150784132
No.10:
(4pt)

私立探偵アルバート・サムソンのシリーズ第4作目。このシリーズの代表作とされる

この2月にたまたま家族で旅行をすることになり、以前、最寄りの書店で買っていて、積ん読(つんどく)になっていた「沈黙のセールスマン」を、旅行中の息抜きにと思って、旅の鞄に詰め込んだ。そして、旅先のホテルで読み出したら、大変面白くて、ついつい引き込まれてしまった。

私は、ミステリーの熱心な読者とは言えないので、ミステリーファンの方に参考になるレビューを書けるとは全く思えないのだが、この本の読了後、Amazonのレビューを見たら、まだ誰もレビューを書いていないので、これから購入を考えている人の参考になるかもしれないと思い、レビューを書くことにした。まず、この本の背景知識を書くと、以下3点となる。

①この作品は、マイクル・Z・リューインの私立探偵〈アルバート・サムスン〉シリーズの作品で、代表作とされる(シリーズは8作品あり、シリーズ第4作目である)。原題はThe Silent Salesman、1978年の作品である。

②マイクル・Z・リューインは1942年生まれ。昨年(2022年)が生誕80周年ということで、早川書房が熱心に新作の翻訳も出し、この「沈黙のセールスマン」も新版が出版された(旧版は1994年5月に刊行されたそうだ)。

③この本の巻末にある池上冬樹の解説を読むまで知らなかったが、チャンドラーらの古典的ハードボイルドに対比して、1970年代にネオ・ハードボイルド派が出てきた。池上によれば、「なかでも本書のマイクル・Z・リューインが生み出した私立探偵アルバート・サムスンの個性は際だった」とされる(ただし、この「ネオ・ハードボイルド」という概念は日本人の手製のものらしく、英語版Wikipediaを読んでみたら、アルバート・サムソンは“a distinctly low-keyed, non-hardboiled private detective/地味でハードボイルドではない私立探偵”と紹介されており、翻訳や文化受容のテーマとして興味深い)。

さて、物語は、なかなか依頼が来ず、将来の見通しに不安を抱えるアルバート・サムソンのところに、ミセス・ドロシー・トーマスという婦人から電話が来ることから始まる。彼女の弟は、ロフタス製薬にセールスマンとして勤務しているが、なぜか研究中に薬品が爆発して重症を負い、7か月もの間、会社の関係施設、ロフタス診療所に入院しているという。その間、姉のミセス・ドロシー・トーマスは、3度面会を申し込んだが、全て拒絶され、彼女はその理由を知りたいといと、サムソンに依頼する。サムソンは、セールスマンが携わっていた研究とは何か、ロフタス製薬が行っている研究に何か怪しいものがあるのではないか、と疑いを持ち始め、多くの関係者にインタビューを始める。そこに離婚した妻のもとにいる娘のサムが訪れてくる。

そして、物語は、サムソンの真実を求める行動により、螺旋階段を登るように進み、ロフタス製薬の疑惑は次々と大きくなり、読者は物語の展開に引き込まれてしまうだろう。とにかく、次々と予想外の展開が起こり、それでいて地に足が着いているプロットで、私にはとても面白く読めた。私の評価は「素晴らしい作品」として☆4つとしたが、☆5つとするか悩むところだった。これは私の書いた58番目のレビューである。2023年2月27日読了。
沈黙のセールスマン〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMリ 2-13)Amazon書評・レビュー:沈黙のセールスマン〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMリ 2-13)より
4150784132
No.9:
(2pt)

雑な作り

会話は面白い。テンポも素晴らしい。読んでいて飽きない。いい作品ななんだと思う。

 しかし、警察の制止を振り切ってなぜ探偵の調査を続けるのかに全く説得力がない。また最後のシーンに向かってのドタバタはとても乱暴な作りこみに見える。種明かしもいまひとつ納得感がない。雑だなあという感触を受ける。設定やしかけも正直退屈。
沈黙のセールスマン―アルバート・サムスン・シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1457)Amazon書評・レビュー:沈黙のセールスマン―アルバート・サムスン・シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1457)より
4150014574
No.8:
(4pt)

これからが楽しみになる良く出来たシリーズ第4作

主人公のサムスンの元に事故で怪我をした弟と面会謝絶になっているので何とかしてほしいという依頼が来て・・・というお話。
まず、多くの方が指摘されているように、失踪人捜査とかそういうよくある幕開きでなく、ずーっと面会謝絶になっている弟に面会したいという姉の依頼から始まる発端が抜群にいいと思いました。その後の主人公の探偵、サムスンが実の娘と10年くらいぶりに再会し、一緒に捜査にあたるという展開も、作品全体を明るくしているようで、いい感じに思いました。さらに、事件が中盤から思わぬ方向に進んで行く展開もよく考え抜かれたプロットで感心しました。憶測ですが、著者のリューインはこの作品を書くに当たってかなり周到に話を考えて書いたものと考えましたがどうでしょうか。それくらいよく練られているプロットに溜飲が下がりました。この辺がハードボイルド/私立探偵小説ファン以外の本格ミステリファンにもこのシリーズが歓迎されている理由だろうと思いました。
また、前述した久しぶりに会った娘と父の交情にもとってつけたような印象がなく、自然でほのぼのとしていてわざとらしさがなく、著者の才気を感じました。この作品から人気が決定的になり、人気シリーズになったというのも頷けます。
これからのシリーズが楽しみになる第4作。機会があったら是非。
沈黙のセールスマン―アルバート・サムスン・シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1457)Amazon書評・レビュー:沈黙のセールスマン―アルバート・サムスン・シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1457)より
4150014574
No.7:
(5pt)

シリーズ最高傑作だと思います

サムソンの優しさが溢れる本
「優しくなれなければ生きている資格がない」
マーロウよりサムソンのほうが優しいです(^-^)
沈黙のセールスマン (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:沈黙のセールスマン (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150784043



その他、Amazon書評・レビューが 11件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク