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沈黙のセールスマン



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沈黙のセールスマンの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ソフトなネオ・ハードボイルドの傑作

アルバート・サムソン・シリーズの第4作。製薬会社のセールスマンである弟が事故で会社の病院に入院し、半年以上も面会謝絶になっている理由を調べてほしいという依頼を受けたサムソンが調査を進めるサスペンス・ミステリーである。
入院患者・ジョンの姉で依頼者であるドロシーはロフタス製薬が管理する病院に何度も面会を求めたのだが、無菌室に入院しているため面会できないと謝絶され続けてきたという。ジョンはセールスマンなのだが、事故に遭ったのは研究施設での爆発事故だという。面会できないことはもちろん、ジョンの担当する業務ではない研究所で事故に遭ったのもおかしい。さらに、関係者の医学的な説明も疑問だらけで納得できず、サムソンは強引な手法で謎の中心に突っ込んで行くことになった…。
事件の謎解きは複雑かつ精緻で、ミステリーとしての完成度が高い。さらに、13年ぶりに会ったという娘・サムが助手として加わり、サムソンの家族関係、過去が明らかになるところがシリーズ読者には気になるところだろう。ハードボイルドに欠かせない暴力、性的なシーンもあり、温和で温厚なサムソンのシリーズ中では異色作となっている。
シリーズのファンのみならず、ハードボイルドファン、ミステリーファンにもオススメする。

iisan
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