死の演出者
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私立探偵のサムスンの元に娘の婿の殺人容疑を晴らしてくれという母親から捜査を依頼され・・・というお話。 前作は第一作ということもあってかまだまだの習作という印象は拭えませんでしたが、今作は二作目ということで前より良くできている印象を抱きました。ヴェトナム後遺症を巡る社会問題にも目を向け社会派風の作風にしたり、事件の謎も巧緻に考えられていて感心させられます。主人公の暴力を嫌い極力足で事件を解決に導こうという姿勢にも好感を持てます。 それと、著者のリューインという人が娯楽小説、消閑小説の基本を弁えているところが、何より嬉しいです。複雑なプロットを複雑なままにしないで判り易く平明に記述したり、センテンスをあまり長くしないで、短めに小説を進めてくれたり、その読者への配慮にこの作家の真骨頂を観る思いがします。 解説の関口氏のサムスンのキャラクター解説もこのシリーズを読むうえでとても便利で必読かと思います。今後の展開が気になる力作の第二作。機会があったらご一読を(出来れば第一作から)。 | ||||
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アルバート・サムスン物はハードボイルドでも比較的評価の高いシリーズですが、少なくともこの作品は凡作、あるいは駄作と言ってしまっていいような内容です。 なにしろ主人公の探偵ときたら、「うっかりしていた」「気づかなかった」「忘れていた」を終始連発、ちっとも捜査を進められないのです。その挙句「全く捜査が進んでいない。私は何をやっているのだろう」と愚痴る始末。 そりゃこっちのセリフだと読んでるほうが言いたいです。有能な探偵なら100ページくらいで解決できるだろう話を、400ページ近くにわたってぐだぐだと引き伸ばしているのですから、たまったものじゃありません。 リューインの作品に過剰な思い入れがない限り、読む必要はないでしょう。 | ||||
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マンションの新米ガードマンが警備中にひとりの男を射殺した事件で、その若いガードマンの弁護の為の材料を探り出してほしいと家族から依頼された探偵アルバート・サムスン。男はベトナム帰りということもあって第一級殺人罪を科せられる。サムスンが調べ始めると、男は護衛していた男に「あいつを撃ち殺せ!」と言われたのらしい。しかし護衛されていた男はそれを否定している。さらに男を雇った警備会社はベトナム帰りの人物をかなり積極的に募集していたらしい事がわかる。調査を進める内にサムスンは、どうやら警備会社の社長ともうひとりの男が共謀してガードマンの男に殺人をやらせるように仕向けたのではないかと睨む。そして、今度はサムスンが彼らから命を狙われ始める。 シリーズ二作目にして味わいとユニークさ出て独特のハードボイルドになったアルバート・サムスン物。何とも知れない人情味が漂うのが魅力だ。しっかりとしたプロットは本格推理小説を読むようなスリリングさだ。ラストのどんでん返しには驚く。なかなかハッピー・エンドにはならないエンディングには、現実的な物の道理というものを知らしめてくれて、主人公のキャラクターに似合わず作品の質はなかなかの硬派だ。 | ||||
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