豹の呼ぶ声
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主人公の探偵の元に環境保護テロリストから奇妙な依頼があり・・・というお話。 本当は暴力的手段を好まないテロリストが爆弾を盗まれ、何とか取返してもらいたいという発端はやはりリューイン氏らしくユニークで流石、と思いました。その後の展開も凡珀のミステリにはない意外な方向に話が進み、登場人物も魅力的でやはりリューインという人が才人だと思わせます。 「黒人(ナップ)の街という別名をもったこのインディアナポリスでは、当時も現在と同じように黒人と白人が親しくつきあうことはすくなかったが、(以下略)」という文章が作中にありますが、この小説の舞台が長閑で牧歌的なイメージを持っていたのでやや意外に感じました。やはり、他民族国家という事で綺麗事で済まない所もあるのでしょうか。 それと、あまりこのシリーズがワイズクラックがない事で有名でしたが、解説でも触れられている様に「女房とテロリストの違いはテロリストとは交渉できる」という文章があって笑かしてくれます。 最近のリューイン氏の作品はもう老舗の出版社から出なくなって見限られたみたいで残念ですが、まだ書き続けてくれているのは嬉しいです。 あまり血生臭くならない私立探偵小説の佳作。機会があったら是非。 | ||||
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インディアナポリスの公共施設に次々と爆破予告をする環境保護のテロリスト・グループは、実はわざと爆弾の導火線をセットしない変わったテロリストで最近では市民からも支持を受けていた。ある日、私立探偵アルバート・サムスンの事務所へ若い女性が訪れた。なんと!サムソンはこのテロリストたちからの仕事を請けた。女性ばかりのその一味はいつものように公共の場に仕掛けた爆弾を何者かに盗まれ、サムソンにその爆弾の回収を頼んだ。導火線をセットさえすれば爆発を起こせる爆弾を。サムスンは友人のミラー警部にこの件を話そうかと散々迷ったのだが、仕方がなく調査を引き受けた。爆弾が紛失した証券銀行の受付係の女性から、サムスンはテロリストの一味を尾行していたと思われる女性の特徴を聞き出した。彼女から聞いた問題の女性の似顔絵を持ってサムスンはさらに調査を進めるが、やがて警察からの追求を受ける羽目になる。 毎回とても楽しませてくれるリューインの作品。前作「季節の終わり」ではややダークな部分を見せたサムソン・シリーズだが、今作ではまるでコメディ・ミステリのように軽快な展開だ。サムスンの魅力は何と言ってもその人間味溢れる人生哲学だ。「自分の運命を甘受して生きようとすれば、人生の浮き沈みは避けがたいものです」と言う彼の言葉は勉強になる。 | ||||
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