よりによって私が殺されるなんて！ 極秘指令を受けて、不正の巣窟に単身乗り込んだ銀行員に迫る危機 本店から地方支店へ突然の異動を命じられた銀行マン。

「刑事は必ず正義の上で死ぬんだ」。ミステリー界の巨匠、珠玉の短編集。

東京の巨大ホテルの社長が堅牢な密室で刺殺された。

根本景子は一人息子・圭一の結婚式当日、その妻となった佳枝に対する殺意を固めた。

船越と房子は、粉雪の舞う飛騨・高山への旅に出た。五年越しの不倫の恋。

アパートの一室で若い女性の絞殺死体が発見された。一方、新興宗教の元本部跡にも同様の手口で殺害された女性の死体が…。

昌枝は自分でも説明がつかなった。相思相愛、理想の結婚を実現した7年後、突然、夫の慎治が嫌いになってしまった。

クリスマスイブの夜、オープンを翌日に控えた地上62階の高層ホテルの壁面に、巨大な光の十字架が浮かび上がった。

始まりは新宿発、松本方面行きの最終列車、急行「アルプス号」だった。

可愛がっていた亀を甲羅からくり抜かれたことは、少年にとって魂をくり抜かれたに等しかった。

欲望と孤独に縁取られた都市に暮らす女たちが、ふとしたきっかけから、殺人事件を招き寄せる。

多種多様な人間が去来集散する巨大駅。その周辺では、絶えず事件が発生している。

タクシードライバーの蛭間正は深夜、新宿で若い女を乗せた。

暴力団抗争の巻き添えにより娘を射殺された父親をはじめ、愛する家族を喪った犯罪被害者たちが、ある喫茶店に集まった。

団地の2DKで妻と子と暮らす井沢は幸せな日々を過ごしていた。

北アルプスM岳山荘の一人娘・幸子と、毎年夏に登ってくる医大生の竹下は秘かに思いをよせ合っていた。

平凡なOL貴浦志鶴子には幼児期の記憶に空白がある。

金色のネックチェーンをつけた女が、新宿中央公園で殺された。被害者は、かつて歌手として一世を風靡した蓼科由里―。

文壇の寵児ともてはやされる若きベストセラー作家の浅沼は、出版社から請われて新人文学賞の選考委員となった。

飛び込み自殺をはかった女が死の直前に人生を逆行しながら再体験する「環状彷徨者」や、善悪正邪の転倒した世界に踏み込む謎物語「もう一人の自分」ほかSF的掌篇集「異次元の夜」と、サラリーマン社会に潜む現代人の虚無感と不条理な衝動を乾いた目で描く初期短篇五篇を収録

埼玉県武州市の沼で、美人ホステスが愛猫と一緒に水死体で発見された。事故死と思われたが、ホステスの“猫”仲間が、突然失踪。

車の接触事故を目撃した女。 婚約者が失踪した女。

東北から上京してきた出稼ぎ三人組のうち一人が死体で発見された。その数カ月前、三人はある邸で女の絞殺現場を目撃していた―。

轢き逃げで一人息子を喪い、妻にも先立たれた作家の成田正隆は、妻の郷里・佐賀へ、傷心を癒す旅に出た。

自衛隊第１空挺団ＯＢで、現在は代行業を営む降矢浩季のもとを学生時代の恋人・優子が訪ねてきた。

駅のホームで突き落とされそうになる。見知らぬ車に乗せられて誘拐されそうになる―。

種々雑多な人間が去来集散し、人生の破片を落としていく駅・新宿。

三十数年前、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪の旅に出た。

女性を助けようとして暴漢と争い

一九八二年九月、著者は戦後三十七年にして初めて“悪魔の部隊”の痕跡を辿った…。

レジャーランドのアトラクション内で自動車セールスマンが刺殺された。犯人を突き止めた刑事が知る驚愕の真相。

資産家の木部信夫が突然失踪、直後に彼が所有する6億円もの不動産が売買されたことが判明した。

戦後第七三一部隊の研究成果は米陸軍細菌戦研究所に受け継がれ、朝鮮戦争にまで影響を与えた。

ペット専門の探偵・山中暁は失踪した妻を探して欲しいと、人探しの依頼を受ける。

平汎は、総合商社唯物商事株式会社に入社し、社内で最も冷飯を喰わされている食品事業部即席ラーメン課に配属された。

憧憬の女神、七条由香の無惨な死体を発見した北前真司は、無実の罪を押し付けられてしまう。真犯人はどこかで笑っている。

アルプスの名峰グロスグロックナーで出逢った二人、国際刑事警察機構の若き警察官高木史朗とミステリアスな女性陽子は運命の恋に落ちた。

神話伝説研究会に籍を置く女子大生、京子・圭子・雅江は、秩父の山深くに独居する古代異族の末裔という老女、土門りんの家を訪ねて一泊した。

結婚式の最中に新郎が刺殺された。しかし被害者の新郎と加害者の間には何のつながりもない。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」。西条八十の詩集を持った黒人が、ナイフで胸を刺されて殺害された。

霧笛が呼ぶ襟裳岬ですれちがった謎の美女多鶴子は、新進作家白沢に死の影を落とし、朝里川温泉の火災で消息を絶つ。

都心から離れた郊外で、念願のマイホームを手に入れた鶴川一家。

新入社員のふとした言葉に課長は青ざめた。この青年はもしや俺を追ってきたのでは?青年の出身地で彼は昔、女を殺した。

新任教師の佐倉弥生が不良グループのリーダー・後藤龍雄に犯された。少年と級友にとって、弥生は憧れの女神だった。

棟居刑事は出張先の四国霊場・遍路宿で元区役所吏員の野田と相部屋になる。

財閥・紀尾井グループ会長の令嬢姉妹が搭乗していた小型飛行機が、北アルプス後立山で消息を絶った。

美貌と一枚の名刺だけを頼りに上京した若い女性。ツテも実力も無く、甘い野望を背負って来た若者たち。

博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。

生まれたばかりの長女をねずみに噛み殺され、家庭を破壊された有田修は生涯の怨敵・ねずみを捕る会社を設立、成功する。

青春の幻影ともいうべき心の「女神」に似た女性に遭遇した銀行員・明石は、彼女の面影を忘れがたく、ついには拉致監禁という暴挙におよんでしまう…。

札幌郊外の豪華マンションで発生したやり手女社長殺人事件。解決は時間の問題とみられていたが、捜査は難航。

遅いデビューながら人気作家となった宮越には、胸に畳んだ青春の思い出があった。

あの男はどうしても殺さなければならない。あの男が私の家族を殺したのだ―胡桃沢英介は国本社長の殺害を決心した。

各界の大物が蝟集する渋谷のクラブ「ステンドグラス」。

札幌郊外の豪華マンションで発生したやり手女社長殺人事件。解決は時間の問題とみられていたが、捜査は難航。