訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な""死の瞬間""。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

どこか生きづらいと感じている賢女子の皆様。それは、根本的に生き方が間違っているからかもしれません。

濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手「霧嫌い」。

ある時、夜中に高野は、半睡半覚で気がつくと腕が伸びていた。腕は壁を抜けて自宅の外まで達し、なにかを掴んだ「腕の魂」。

おれは確かにろくでなしだが、親でも糞でも厭なもんは厭なんだ。

空想が生んだ惨事が心の空白を埋める。無意味で不気味な心の暗渠を覗く14編。

〈あむんぜんの頭の中身を見てみよう〉と、アックンに云われたのは体育祭が終わってすぐのことだった。

シカゴ郊外―高校生のカップルが車内で射殺され、犯人が撮ったものとおぼしき凄惨な現場写真が警察に送りつけられてきた。

カンザス州ローレンスでホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生する。被害者は人種も性別もバラバラ。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。

携帯電話を媒介にした気軽な出会いや、合コンで知り合った男の子とのはじめてのデート。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

ホラー&ミステリの宇佐美まことのデビュー作。受賞作を含む7篇を収録。

1958年の夏。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

おしまいにする前に読んでくれ。絶望の果てまで届く物語を。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

FBIアカデミイの訓練生スターリングは、9人の患者を殺害して収監されている精神科医レクター博士から〈バッファロゥ・ビル事件〉に関する示唆を与えられた。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

マイナス40度も珍しくない極寒の北海道・天塩研究林。そんな土地に立つ小屋に集まった、学者や仲間たち。

何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。

見知らぬ相手から突然、殺害予告を受けた女性の恐怖を描く表題作。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

この現実は、すべて虚構だ。価値観を揺るがす連作奇譚集! 元デザイナーで小説家の「僕」は、知人友人からよく相談を受ける。

4人家族の大黒柱である尼子拓真は、新築一軒家を購入し幸せの絶頂だった。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

謎めいた殺人事件は世間の耳目を集める。被害者が若い女性で、凶悪な暴力の犠牲となったとあれば、人々の注目は高まる。

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。

全篇新作書き下ろし! ! 待望の復活第二弾! いざ、〈本〉を巡るワンダーランドへ―― 平山夢明、真藤順丈、三上 延、坂木 司、澤村伊智、大崎 梢、斜線堂有紀、柴田勝家…… 超ベテランから期待の新鋭まで、短編の名手15人が競演! お待たせいたしました。

交番近くに置かれた不審なタオルには、血染めの文字が。

刹那の恐怖! 瞬きする間もなく即読める 超短実話怪談集! 眠れぬ暑い夜、移動の時や待ち時間――そんな日常の隙間にすぐ読 める短い実話怪談を集めた人気シリーズ第9弾。

行方不明だった少年の事故死体が、森の奥にあるとの情報を掴んだ4人の少年たちは、「死体探し」の旅に出た。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ スピンオフ第2弾! 連続ドラマ化された「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの人気登場人物である、“ガンさん”こと厚田巌夫刑事。

三件の幼女誘拐殺人が起きた。ある被害者の死体は〈並べられて〉いた。

ベッドの枕に置かれた封筒。中には祝福の手紙(「きみはついてるな!」)と25セント硬貨。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

顔の傷により「スカーフェイス」と呼ばれる女刑事淵神律子。

復讐代行屋・幸福企画。幸福な人の人生を破壊することだけが生き甲斐の男たち。

昭和初期を舞台に、双子の兄弟を襲う恐怖と悲劇とは……。

「内臓を洗浄したい」と訴える女性が体験した壮絶な実話「都会の遭難」収録。