犯人は、13歳の少年だった。 娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。

御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

「精神鑑定」に真っ向から挑む感動作! 「心神喪失」の通り魔犯に娘を殺された夫婦。

飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。

自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。

黒川博行氏絶賛! 人生の切なさと輝きを描き上げた短編集。

『唐獅子硝子』―遺品整理のお礼にアールヌーヴォー期のガラスレリーフを貰った洛鷹美術館の澤井は、ひと商売思いつく。

自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。

世界的な評価を受ける若き画家・宇佐美の個展で、義父を描いた作品が無残に破壊されるという事件が発生。

大物詐欺師で富豪のハーヴェイ・メトカーフの策略により、北海油田の幽霊会社の株を買わされ、合計百万ドルを巻きあげられて無一文になった四人の男たち。

大正11年に来日したアインシュタイン博士が肌身離さず大切にしていたバイオリンが盗まれた!騒ぎにならないように取り戻してほしいという博士の依頼に、招聘元の改造社が白羽の矢を立てたのは早稲田大学の等々力教授。

やんちゃが少し過ぎた俺は、祖父の差し金でマンションの管理人見習いに。だがそこは、「なんでもアリ」の殺し屋専用住居だった。

警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨 大テロの脅威に挑む。

無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。

意想外のオチと人情味に溢れたミステリー集終戦の年にも広島市郊外で行われた囲碁の本因坊戦、通称「原爆下の対局」。

大阪府警薬物対策課の桐尾と上坂は覚醒剤密売捜査の最中、容疑者宅で想定外のブツを発見した。

終戦の日、日銀の地下金庫から莫大な金塊が姿を消した。戦後の混乱と日本の復興を糧に膨れ上がったその資産の名は『M資金』。

1915年、辛亥革命から4年。革命政権は崩壊、軍閥は政敵を次次に暗殺し、政権を強奪した。

あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。

通訳捜査官の七崎隆一は、正義感から同職の義父の不正を告発、自殺に追い込んだことで、職場でも家庭でも居場所がない。

少年犯罪の過去を持つ、「悪辣弁護士」御子柴礼司が甦った! 岬検事との法廷対決の行方は? 豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司(みこしばれいじ)は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。

幼い命の死。報われぬ悲しみ。

犯罪という名の、人生の好機　　　　　　　大金入りのバッグの忘れ物を預かった男。暴力団への借金に苦しむ刑事。

死んだはずのあの男がいた。

埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。

七尾究一郎は、おとり捜査も許されている厚生労働省所属の優秀な麻薬取締官。

世界が反転する、衝撃のどんでん返し! 前代未聞の暗殺劇!! ――殺りたい仕事がきっと見つかる。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。

思わぬ運命の急変から、大金が至急必要になった四人の男女。

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。

橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。

現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。

―過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?― ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編! ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。

高さ四百五十メートルを誇る超高層タワーが銀座にオープンした。数万人が集まる営業初日、漏電による小火が発生。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

都内の中学校で、三年生の佐田が同級生の石村を刺す事件が起きた。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

ともに大阪府警を追われた、かつてのマル暴担コンビ、堀内と伊達。

バーチャル空間に生き続ける人格が独り歩きを始めたとき、人類未体験のパニックが社会を襲う―最先端のコンピュータ科学の暴走に立ち向かったのは、高僧の鋭い直観と、いとけなき幼女の健気な意識だった。

歴史的な条約締結のため、韓国の大統領が来日する。 警察が威信をかけてその警備にあたる中、現職総理大臣の孫娘が誘拐された。

乱歩賞作家による人間意識の謎に迫る問題作コンピュータに組み込まれた人格データが意識を持ち始めたら？　バーチャルなはずの人格が自己保存の原則によって人間社会に牙を剥く！　近未来サスペンス長編。

あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。

3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「

1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。