大いなる眠り

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初版刊行(参考)
種別
長編
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4
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あらすじ

1959年08月01日 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)

私立探偵マーロウは、スターンウッド将軍の娘がゆすりにあっている件で、将軍家へ招かれた。マーロウは、脅迫状の差出人の家へ行き、二発の銃声を聞いて家の中へとびこんだが、それは秘密写真撮影の現場だった。新鮮な内容、会話の妙味、迫力ある描写、この処女長編で、チャンドラーはハードボイルドのチャンピオンとなった。(「BOOK」データベースより)

1959年08月01日 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)

私立探偵マーロウは、スターンウッド将軍の娘がゆすりにあっている件で、将軍家へ招かれた。マーロウは、脅迫状の差出人の家へ行き、二発の銃声を聞いて家の中へとびこんだが、それは秘密写真撮影の現場だった。新鮮な内容、会話の妙味、迫力ある描写、この処女長編で、チャンドラーはハードボイルドのチャンピオンとなった。(「BOOK」データベースより)

評判

大いなる眠りの評価:

6.00/10点 レビュー 4件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

大いなる眠りの総合評価:

7.79/10点 レビュー 66件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(7pt)

大いなる眠りの感想


▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV
No.1
(8pt)

フィリップ・マーロウ登場!

チャンドラーを読んだのは社会人になってからだった。学生の頃、私は敢えて読むのを避けていた。ある程度社会に揉まれてからでないとその面白さが解らないと思ったからだ。
学生の頃、ふいに目覚めたミステリへの興味は尽きることなく、島田荘司を足掛かりにしてその後新本格1期作家から派生していき、やがてガイドブック、『このミス』を片手に自分のミステリの幅を広げていった。そしてどのガイドブックにも書かれているのはハードボイルドというジャンルにおいてハメット、チャンドラー、ロスマクの御三家の名だ。特にチャンドラーの評価は三者の中でも広範囲の書評家に賞賛され、代表作とされる『長いお別れ』は早川書房から当時出ていた『ミステリ・ガイドブック』のオールタイムベストの人気投票で2位か3位に位置していた。
そんなことから社会人になったらチャンドラーを読むぞ!といつの間にか自分の中で目標が出来てしまった。しかし最初に手に取ったのは本書ではなかった。それは『長いお別れ』だった。この辺の経緯については語ると長くなるので、また後日語ることにする。
通常ならば読んだ順に感想を語るのが普通だが、私が読書メモを書く前に読んだ本に関する感想はその本に纏わる私の追想も混じっているので、順番自体に特別に意味はない。従って刊行順に即してチャンドラー作品の感想をこれから述べていきたいと思う。

この『大いなる眠り』はチャンドラーの長編第1作でハンフリー・ボガード主演で『三つ数えろ』という題名で映画化もされた。
既に有名な話だが、チャンドラーはこの『大いなる眠り』を著わす前に既に『ブラックマスク』誌などに短編の数多く発表しており、ほとんどの長編はそれら短編を原型にして組み合わせたような作り方になっている。従って、事件の途中でマーロウの捜査対象が変わり、寄り道をしているようで、その実、最後には最初に追っていた事件と繋がり、関係者に苦い余韻を残して事件が閉じられるというパターンになっている。
またこれらの短編にもマーロウは登場するが、これは後年チャンドラーが主人公をマーロウに書き換えたものだ。従って本書がフィリップ・マーロウ初登場作品である。つまり本書に描かれたマーロウこそ、当初からチャンドラーが構想していた“卑しき街を行く騎士”なのだ。

冒頭の一節からチャンドラーの本作に賭ける意気込みがびしびしと伝わってくる名文が織り込まれている。丘の上に立つ富豪を訪れるマーロウのちょっと緊張気味の仕草などは後のマーロウからは見られない所作で初々しさすら感じる。
端的にいえば金満家の娘に訪れたスキャンダル処理を頼まれたマーロウが自分の納得行くまで調査を行う物語。
ストーリーは難解(というよりも捻くり回されている?)でボガードが原作を読んだ後、「ところで殺したのは誰なんだ?」とぼやいたのは有名な話だ。

本作はアメリカの富裕層の没落を犯罪を絡めて描き、一見裕福に見える家庭が豊かさと幸せを履き違えたために招いた悲劇を卑しき街を行くマーロウという騎士が、自嘲気味の台詞を交え、自身の潔白さをかろうじて保ちながら浮き彫りにしていく。このフィリップ・マーロウ第1作にその後ロス・マクドナルドが追究するテーマが既に内包されている。
私はハヤカワミステリ文庫の清水訳を読んだ後だったので、本書で初めて接した双葉氏の訳は新鮮だった。個人的には清水氏よりもこちらの方が好きだ。

この作品で登場した時のマーロウは33歳。この時代の33歳と現代の33歳では明らかにその成熟さは異なる。なぜなら時代の不便さと治安の悪さゆえに、男が社会で生きていくことの厳しさが違うからだ。それは後年チャンドラーのあの有名な台詞でも証明されている。
そしてその戦いに疲れた男は題名が示す「大いなる眠り」に就くのだ。
ミステリにリアリズムを持ち込み、ハードボイルドという新しいジャンルを確立したのがハメットならば、それを文学に押し上げたのがチャンドラーだ。本書を読んだ後、しばらくの間、書く文章がことごとくなんだか皮肉めいて、そして比喩が多くなった。この偉大なる文豪はそんな風に僕にかなり大きな影響を与えている。

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.62
(1pt)

酷い状態の本が送られてきた

書き込みが多く状態が酷い。書き込みだけではない。ページも今にも破れ落ちそうだ。人文書ならともかくミステリや推理小説に書き込みがあるとゲンナリする、!こういう商品を652円で売るのも信じられないない
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.61
(4pt)

記念すべきマーロウ初登場の第一作

私立探偵の主人公が、資産家の将軍からある依頼をうけ・・・というお話。

マーロウのシリーズの記念すべき第一作ということで、以前双葉さんの訳でも読んでおりましたが、今回村上さんの新訳を読むにあたって、前読んだ記憶が殆ど残っていなかったので(双葉さんの訳が悪いという訳ではないですが)、今回初読の感じで読めて楽しかったです。

粗筋は、恐喝ネタで今読んであまり斬新とは言えませんが、過去にはこういう事件が頻発していたという事で、リアリティのある話しに思えました。

ただ、幾つか筋を追いながら、整合しない部分が散見されて、読みが浅いのかと思ったら、訳者あとがきで、

「『大いなる眠り』のプロットは、彼の他の作品のそれと同じように、かなり込み入っている。互いに関連性のないいいくつかの短篇が寄せ集められていることも、その原因のひとつになっている。またチャンドラー自身がもともとプロットについてそれほど深く突き詰めない人であることも、もうひとつの原因になっている。僕もこの本は何度も読み返しているし、このように翻訳までしているわけだが、それでも今ひとつすんなりと納得できないところがいくつもある。筋を要約しろと言われると、けっこう頭を抱え込んでしまうことになる。いかにもあとからとってつけたようなゆるい説明もある。もちろんそれがチャンドラーの小説の持ち味なのだと言われてしまえばそれまでだが、それにしてもややこしい」

と、やはり訳者でも判らない部分があるそうで、なんとなく安心しました(読解力が低いのは自覚しておりますが)。

女性のキャラクターが、全裸で挑発するシーンなどもあり、この時代には刺激的だったかもしれなかったり、訳でも拳銃を”ハジキ”とか時代に即した訳でよかったです。前の双葉さんの訳も良かったですが、せりふで「うふー」という言葉が使われていたり、少し古びていたので、今回の新訳は嬉しかったです。

記念すべきマーロウ初登場の第一作。機会があったら是非。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.60
(2pt)

終始淡々とした展開

「リーガンの行方」という謎がチラつく中でいくつかの事件が起こるのですが、殺人が起きてもすぐに犯人がわかったり、殺人現場に居合わせて速攻で犯人を捕まえたりと、特にハラハラする要素も謎解き要素もなく淡々とストーリーを読まされるだけなので、退屈でなかなか読み進められませんでした。
唯一の謎であるリーガンの行方ですら、途中までは依頼もなければ主人公も「探していない」という態度なので、もやもやしてしまいあまり楽しめませんでした。

主人公は仕事に美学を持ち、それを守るため己の信念を貫き通し、金になびかずギャングに怯まず女の誘惑にも乗らない、タフネスで格好良い男なのですが、どこか人間味に欠ける部分もあるので感情移入できません。
そのうえ、息を呑む展開や鮮やかな謎解き、衝撃の結末といったものは備えておらず、終始淡々とした展開なのでいまいちのめり込めませんでした。
ただ主人公は本当に格好良いので、ハードボイルドな渋い私立探偵を楽しむ小説としてなら最高ではないかと思います。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.59
(5pt)

必読のハードボイルド名作

村上春樹翻訳ということもあり、高校生の時以来、数十年ぶりに読んだ。主人公マーロウが金に潔癖であったり、美女の誘惑にも全くのらないなど、あまりにもかっこよすぎるように思うが、ストーリー自体は想像以上に複雑な構成で大いに楽しめた。イメージではバーボンだったが、意外にもスコッチを飲むのね。村上春樹の翻訳については、特に強烈な個性は感じないが、そのほうが良いかも。次は、「さらば愛しき女よ」を読みたい。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.58
(5pt)

必読のハードボイルド名作

村上春樹翻訳ということもあり、高校生の時以来、数十年ぶりに読んだ。主人公マーロウが金に潔癖であったり、美女の誘惑にも全くのらないなど、あまりにもかっこよすぎるように思うが、ストーリー自体は想像以上に複雑な構成で大いに楽しめた。イメージではバーボンだったが、意外にもスコッチを飲むのね。村上春樹の翻訳については、特に強烈な個性は感じないが、そのほうが良いかも。次は、「さらば愛しき女よ」を読みたい。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420

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