バーニング・ワイヤー

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種別
長編
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あらすじ

2012年10月11日 バーニング・ワイヤー

突然の閃光と業火―それが路線バスを襲った。送電システムの異常により、電力が一つの変電所に集中、爆発的な放電が発生したのだ。死者一名。これは事故ではなかった。電力網をあやつる犯人は、ニューヨーク市への送電を予告なしに50%削減することを要求する。だがそれはNYに大停電を引き起こし、損害は膨大なものとなると予想された。FBIと国土安全保障省の要請を受け、科学捜査の天才リンカーン・ライムと仲間たちが捜査に乗り出した。しかし敵は電気を駆使して罠をしかけ、容易に尻尾をつかませず、第二の殺戮の時刻が容赦なく迫る。一方でライムはもう一つの大事件を抱えていた―宿敵たる天才犯罪者ウォッチメイカーがメキシコで目撃された。カリフォルニア捜査局のキャサリン・ダンスとともに、ライムはメキシコ捜査局をサポートし、ウォッチメイカー逮捕作戦を進めていたのだ。ニューヨークを人質にとる犯人を頭脳を駆使して追うリンカーン・ライム。だが彼は絶体絶命の危機が迫っていることを知らない―。(「BOOK」データベースより)

評判

バーニング・ワイヤーの評価:

7.20/10点 レビュー 5件。 A ランク

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平均点7.20pt

バーニング・ワイヤーの総合評価:

8.05/10点 レビュー 40件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.35
(5pt)

シリーズの中でも佳作

今回の主役は電気。期待を裏切らない出来。
バーニング・ワイヤー 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バーニング・ワイヤー 下 (文春文庫)より
4167905027
No.34
(4pt)

何度騙されてもこのツイストにつぐツイスト感はこたえられません!

とにかくハードカバーの新刊は高いので、と手を出すことを止めてしまって以来、早や12年が経ってしまった。初期の頃のリンカーン・ライム・シリーズは驚愕の面白さで読者に常に驚きを与えてくれていたが、いつの日にかパターン化して新鮮さが消えてゆく。

 本書は、そんなぼくにとってあまりに久しぶりのライムのシリーズである。10年前に発刊された本書から、シリーズ読書を再開すべきか否かのリトマス試験紙にもしてみたい。

 本書序盤は、電気を使った殺人、電気への復讐、と、電気がとにかく本書のテーマ、と、電気、電気、電気のオンパレードである。それが派手過ぎて、読み始めたことを早くも後悔し始める自分がいる。正直、八割方、新手のアイディアに飛びついたのであろう作家ディーヴァーのほくそ笑む表情が透けて見えるようでとっつきにくいものがあった。

 しかし、しかし、物語が終盤を迎えるところで、これまでとは確実に異なる気配が漂い始める。いつもの好敵手的犯罪者の正体にストーリーが及んでみると、この物語は見た目とは全然異なる表情を浮かべ始めるのだ。うわあ、やられた! そうだった、この作家はこの、ツイストを命とする作家だったのだ。

 終盤の二転三転するツイストまたツイスト。その中で徐々に物語の真相が姿を見せてゆくことで、前半の耐え難き電気攻撃は、ここに来て許せる気になってしまう。そう、また、やられたのだ。騙された。この作家に。嬉しい悔しさ、である。

 ライムを初めとして、あまりに多くの登場人物が関わってくることにも最初は戸惑いを感じさせられる。他シリーズの主要キャラクターも参加してくるし、主要舞台であるニューヨークの他、本シリーズで二度もライムの手を逃れている好敵手Xをメキシコで捕縛する作戦も気になる。やはりシリーズならではの面白さがあるとともに、12年前までの本シリーズの騙しの手際がじわじわと蘇ってきたのである。

 ディーヴァーの作品は常々おもちゃ箱みたいだ、と感じていたのだが、本書も例外ではなかった。ただ、他愛のないおもちゃ箱で済まない、ライムの人生を左右する心身状況、キャラクター間の人間関係の多様さ、等々、生活面の様々な喜怒哀楽と、それぞれの人物の個性が徐々に際立ってきて、ラストシーンを、それぞれのキャラクターの物語でも見事に切り上げてくれる辺りは見事としか言いようがない。

 やはりディーヴァーは語りの名手、マジシャンなのだ、と再認識させられてしまった。はい、そう。今回もまた、完敗です。
バーニング・ワイヤー 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バーニング・ワイヤー 上 (文春文庫)より
4167905019
No.33
(4pt)

シリーズ9作目を読まないと、次の10作目が面白くない

ライムシリーズでは、『ウォッチメイカー』が1番好き。
このシリーズ9作目は、電気が主体のせいか説明箇所が多すぎて物語に入っていけなかった。
シリーズの醍醐味は後半から味わえたのと、
ラストの以外な伏線に次回作への期待。
この状況からのシリーズ10作目、
否が応でも期待が高まる。
バーニング・ワイヤー Amazon書評・レビュー: バーニング・ワイヤーより
4163817107
No.32
(3pt)

重箱の隅のスミ

物語の展開は、この人ならではでしょう。ただ、気になる点もいくつかありました。

 p26上段〈そしていま、まさにその事件に関わった人物を追跡していた。リチャード・ローガンというのがその男の本名らしいが、リンカーン・ライムの頭の中では、いまも当時のあだ名で通っている──”ウォッチ・メイカー“〉とある。前作でその名前は本名ではなく、偽名だとはっきり聞いているのに、本作では本名らしいと言い切っている。

 前作『ソウル・コレクター』516p 下段
〈「リチャード・ローガンという名前は?」ライムは訊いた。
「本名ではありませんね。間違いなく。偽名です。別人になりすましていたんです。それはどうやら驚くほど簡単なことのようですわね」
「ええ、そう聞いています」ライムは苦々しげに言った〉
 とあるのだ。

 実際、ウォッチメイカーの本名は、ウォッチメイカー自身から「チャールズ・ヴェンスパシアン・ヘイル」と前前作『ウォッチメイカー』で明かされている。『ウォッチメイカー』p427上段〈ヘイルはシカゴで生まれた。父親は高校のラテン語教師〉ヴェンスパシアンというミドルネームについても、なぜその名前を付けられたのか、父親のエピソードまで回想している。『ウォッチメイカー』の後半部では、ヘイルの登場場面には「ヘイル」とはっきり使われている。わけわからん。本作『バーニング・ワイヤー』では、わざとライムに錯誤をさせておいて、なにかどんでん返しの布石なのかなと思ったが、最後までページをめくってもそうでもなさそうだ。

 p426下段〈「きみの本名はリチャード・ローガンでいいんだな? それとも、偽名か?」「それが本名だ」〉p433上段〈本名はリチャード・ローガンだと当人が認めたとはいえ、この男とその名はどうしても結びつかなかった」とかあるたびに、作者はいったい、どんなどんでん返しを用意してんだよと、それなりに期待していたのは確かです。

 気になりました。p105下段。〈メル・クーパーは、サックスが未詳がケーブルを仕掛けた周辺で採集してきた微細証拠を分析した〉とあるけど、ん?と気になりました。ここは〈メル・クーパーは、サックスが未詳の仕掛けたケーブルの周辺で採集してきた微細証拠〉とでもしたほうがわかりやすいのでは。

 p262下段〈エーロゾル粒子〉はエアゾールの間違いでしょう。p245下段に〈エアゾール粒子〉とあるのだから。

 p332上段〈一度も呼び止められることなく複数のドアを抜けて、まもなく四〇二号室を見つけていた〉の〈見つけていた〉は前後の流れから違和感があります。〈見つけた〉でいいのでは。

 p422上段〈環境に優しいグリーンなエネルギー〉は、〈クリーン〉の間違いでしょう。数行前に〈クリーンエネルギー〉とあるし、同ページ下段の〈グリーン・カクテル〉に引っかけたシャレかとも読み取れないこともないですが、傍点でも振っていないと、おやっとなります。

 432p上段。
〈『チャーリー・サマーズは無事だって』サックスが大きな声で言い、携帯電話をしまった。『いまロナルドから連絡があった』
 ライムは眉をひそめた。『チャーリーが無事でなかったとは知らなかったな』〉
この会話。一読したとき違和感をおぼえました。自分だけかもしれませんが、この場合の〈無事〉とは、事故がなかったというという意味でしょう。それを〈無事でなかったとは知らなかった〉という言い回しは、なんか引っかかります。〈『チャーリー・サマーズは危険を脱したって』『ほう。チャーリーが危険だったとは知らなかった』という意味だろうとはわかりますが……〉
バーニング・ワイヤー Amazon書評・レビュー: バーニング・ワイヤーより
4163817107
No.31
(3pt)

嫉妬

リンカーン・ライムは最後手術を受けた、
運動機能が少し回復した場面で本書は終わる。ただただ羨ましい。
本当は羨ましがる理由はないのだけれど、同じ病人の目線で考えているから、俺の器が小さいから、嫉妬などという意味のないことをしてしまうのだろう。
バーニング・ワイヤー 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バーニング・ワイヤー 下 (文春文庫)より
4167905027

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