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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数738件
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この作者の味とも言えますが、
"動機"が特殊過ぎて合わない人は合わないんだろうなと感じました。 この話の舞台はこう言うものだと割り切り、 この条件設定の中での謎と解釈の掛け合いに浸れば面白いです。 青酸カリの小瓶の蓋が閉まっていた事から疑惑が浮上するのですが、 よくあるミステリーのように直ぐに他殺を疑うのではなく、 まず友人の自殺を信じて何が起きたかを考えようとする、 メロスを待つセリヌンティウスを模した作風が面白かったです。 ただ、あんまりビックリするような仕掛けがなかったのが残念かな。 淡々としている印象でした。 |
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死神のキャラ作りがとても巧いし、
その作りが伏線になってたりしてちゃんと意味があるのも驚きです。 この人間に姿を変えている死神の言動がコミカルに添えられおり、 『死』を題材にしながら話は重くありませんでした。 実際にどういう死が訪れるかは描かれず、 その時がくるまでの数日に視点を置かれているのもいい感じです。 6つからなる短編集でありながら不出来な作品はなく、 どれも面白く楽しめました。 表題の「死神の精度」はシンプルでいて無駄がない一品ですし、 「恋愛で死神」はとても心に残りました。 もしかしたら・・・とか思いながら読んでたけど死神だからなぁ。。。 いやはや。おすすめの1冊です。 もっと読みたかった。 |
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これは予想以上に面白かったです。
表紙とタイトルからはピンと来なかった作品なのですが、 ネットで評判が良かったので読んでみました。 監禁事件を疑う1枚の紙切れから物語が始まるので 『監禁』がキーワードとなっているのは確かですが、 表紙や言葉から連想されるような、おどろおどろしさは全くなかったので、 読了後の感想としてはまず、題名で損していると感じました。 この本は主人公の違う3つの物語で構成されています。 よくミステリーにあるようなラストに一気に結びつくのではなく、 章刻みに徐々に結びついていく展開が面白く、 最後どうなるのだろう?と気になりながら一気に読めました。 最初期待していなかったのもありますが、なかなかの当り本でした。 |
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登場人物の設定、セリフや場所に至る細部まで計算さており、
無駄をそぎ落としたシンプルで完成度の高い作品だと思いました。 犯人視点のミステリと言うのも面白く、 犯人の主人公の頭の中を感じながら、探偵役との頭脳戦が良いです。 最後まで扉が閉ざされたまま、現場が明るみにでない密室や、 安楽椅子探偵の超頭脳の構成も良かったです。 |
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作者の同名の作家が登場するのですが、セリフの『人物の書き分けができない』に始まる自虐ネタが面白い。
漫才テンポのユーモアな流れのため、孤島の連続殺人小説なのにとても話が軽い印象でした。 こう言った作風は良い点もあるのだけれど 今回は、あまりにも軽いノリで連続殺人事件が発生して人が減って行くので 主人公達以外の登場人物は記憶に残らない&事件も記憶に残らず読んだあと直ぐに内容を忘れてしまいました。 トリックはあの手法ですが面白くできていると感じました。 |
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生き残りゲームと言う舞台設定は緊迫感があって面白い。
場所の動機付けも冒頭のテロリスト(?)風の紹介で納得できました。 ただ、主人公の緩い心情に始まる緊張感のなさ、ゲームのルールに基づいた戦略や仕掛けがあるわけでもない。 行きあたりばったりの問題に挑むだけ。 舞台は良いですがその他の内容は残念に感じました。 最後まで主人公の行動に共感できず、読まされるのは辛かったのですが、その反面に位置する兄には共感できたので、読者をモヤモヤさせるこの主人公の性格付けはわざだと思う事にした。 ラストのどんでん返しやオチについては個人的にアリです。 |
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学生サークルの面々が合宿先のりら荘で
刺殺、射殺、水死、毒殺、絞殺と手順を変えて殺され、 死体の傍らにはスペードのトランプが置かれる。 ミステリ心をくすぐります。 久々にわくわくしながら読みました。 登場人物を把握するまでもなく、 バタバタ死んでいき、謎が提示されるのでパズル小説を読んだ印象です。 警察が介入するので、完全なクローズドサークルではないですが、 それに近い面白さがありました。 |
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パラレルワールドを用いて時代錯誤を感じさせた作品。
1980年に出版された当時を考えたら画期的だったアイディア作品かもしれない。 存在しない"急行エトロフ"とは何か?を始め、 複数の事件や伏線の扱いは面白いけど読み辛いのが難。 鉄道や時刻表といった物が苦手なので楽しめなかった。 |
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表紙とタイトルを見た印象では、
武家屋敷と言う言葉や時代設定、ミイラ、日記の手引きなど 一昔前のミステリの様な印象を受けて敬遠していたのですが、 いざ読んで見ると大変面白い。 過剰とも思える謎の数々、 最後に全てを解決するのではなく、 謎が生まれては、どんでん返しを踏まえて解決していく 怒涛の展開。 詰め込み過ぎ感が否めませんが、 自分にはそれが楽しめ、 久々に先が気になる本格物を読んだ気がしました。 |
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100ページ台の短い小説なので直ぐに読めました。
本人の意図しない所から襲い掛かった不幸に対して、 悩める人たちの恨みや自問自答と言った、 心の傷がテーマである作品でした。 そこに加害者達の相次ぐ死の謎と言った興味も加味され 短いながら深く、とても読ませる作品でした。 |
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軽い文体、
登場する推理作家達の大人をあしらう毒舌な青年達、 ラストの展開や海洋生物に至るまで 終始毒に包まれた作品だと感じました。 ある意味ここまで一貫して本格好きな読者をも あしらうこの作風は1つの成功かな?と変に考えてしまいます。 自分の好みではなかったですが、 このアンチミステリは、メフィスト賞らしいなと思いました。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
ネタバレを表示する
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ハウダニット(どのように犯罪を成し遂げたのか?)
正にこれに特化した作品。 チャットでお互いの殺人方法を問題として 相手に解かせると言った舞台設定が面白い。 殺人ゲームなので殺害動機も関係なし。 単純に方法だけを推理して楽しめる作品になっています。 各人の事件が1話毎で構成されているので短編集の雰囲気を受けますが、 そうではなく1つにまとまっている感じが強いです。 どれも面白い内容でしたが、 1番の好みは044APD出題の「求道者の密室」。 この小説の設定に上手く合っていて伏線も絶妙でした。 |
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希少本で読めなかった本。
いつの間にか復刻していたので手に取る事ができました。 名作として騒がれ過ぎている感があったので、 あえて期待していなかったのですが、 読んでみたら良い作品だと思いました。 メインの仕掛けだけに支えられている感が強く、 中身の話はあまり惹きこまれなかったのですが このトリックのアイディアが斬新でした。 他ではもう真似できないネタですね。 |
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あらすじにあるのでネタバレじゃないですが、『読者が犯人』をテーマとした小説。
どうやって読者を犯人とさせられるのか? が、この小説の主題。 実現方法が、気になってあっという間に読んでしまった。 この手の小説は過去にも存在するけど、無理やり感が強かったり、 「全ての読者」を対象とする事は難しかった。 けど、これは舞台設定をちゃんと作り、 納得できる範囲でやってのけたと思う。 なかなか面白かった。 |
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