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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数572件
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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再読だと思いますが、20年以上経って何にも覚えて無かったです。犯人はかなり早い段階で何となく分かりましたが、トリックが分からず犯行は不可能に思え、自信が無くなりましたね。一人称の為、限定された視点による緊張感や、他の人物の心情が分からない事がサスペンスを盛り上げます。ただ、子供が被害者の話は好きじゃ無い所、ラストの唐突な呆気なさを考えると、総合的な評価としては、あまり良いとは言えないです。
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20数年ぶりの再読になりました。大概の本は内容すぐ忘れてしまうんですが、本作は犯人と動機に微かな記憶が残っておりました。その後ゲームブックまで含めて、岡嶋二人の全作品を読む事になりましたから、思い入れが深かったのでしょうね。
で、今回読み返してみると、なんか今ひとつに感じて凄く寂しかったです。登場人物に感情移入出来なかったからかも知れません。女性2人共あまり好きになれませんでしたから。 作風が宮部みゆきみたい、とか思ったりしましたが、時代が逆ですな。 |
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これこそ名作。会話の面白さを含め、文章が素晴らしく美しいです。登場人物もみな愛すべきキャラクターで、嫌味が無い。悪人が出て来ないと退屈かと思いきや、それはそれで良いもんですね。
途中先が読めない展開も、それぞれ綺麗にはまって行き、良く出来ております。一つ文句を言えば、身代金受け取りの方法がやや強引か。これしかなかったのかも知れませんが。 しかし、全編に溢れるユーモアは楽しく、ラストへ至るまでのストーリーも非常に好感が持てました。古い作品ですが、未読の方は是非おススメ。10点満点。 |
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冒頭の前書きで、この計画の結果が書かれています。ドキュメンタリーでは無いので、最後までハラハラしたかったな、というのは不満点。ただ、両サイドのプロフェッショナルぶりは凄まじく、特にジャッカルの綿密な準備には圧倒された。仕事は真剣にやらないといかんのだ、と説教されてる様でしたね。ハードなサスペンス・スリラーが読みたければ、外せないおススメの作品でしょう。
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登場人物が多いが、書き分けが出来ているのであまり混乱はしなかった。それぞれの人物にも隠された背景があり、人間ドラマがしっかりしています。また、ナイル川の描写が素晴らしく、映像で見たくなりましたね。ミステリーとしても、もちろん素晴らしい出来。犯人と動機は検討が付いたのだが、トリックは全然分からなかった。やはり読むべき名作じゃないでしょうか。おススメします。
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登場人物が多く、序盤は読み辛かった。慣れて整理されて来ると、全員が怪しく感じられて、犯人は全く分かりませんでした。綺麗に伏線が回収され、明らかになった意外な犯人。トリックも少々強引ながら、フェアの範囲でしょう。クリスティの本格推理が楽しめる佳作です。もう少し派手な展開だと傑作と呼ぶんですけど。
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【ネタバレかも!?】
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クリスティの作品の中でも高評価の本作は、さすがの面白さでした。序盤からの伏線が回収され、終盤のどんでん返しに見事に集約されて行きます。事件がなかなか起きず、その後トリックも犯人も良く分からず読んでましたが、人間ドラマがメインにある感じでしょうか退屈しませんでした。犯人像は現代的ともいうべき物で、いつの時代にもこんな奴いたんでしょうね。ラストも個人的には好きな終わり方。ミステリーの女王の名に恥じない作品でありました。
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ドルリー・レーン四部作を読み終わりました。Xから順に読んで本当に良かった、正に衝撃のラストでしたね。単純に面白いかどうかと言う表現は出来ないです、それだけレーン氏の魅力に惹かれてしまったと言う事でしょう。いずれにせよ、オチを知らずに読めて良かった。
単独の作品としては地味でもう一つな感じですが、シリーズラストとしてとらえれば評価は変わります。今作だけなら7点、最終章と考えれば9点という印象です。なので、8点としたいと思います。 願わくば、まだまだレーン氏の事件簿が読みたかったです。Xの時みたいに、変装とかして格好良く輝いてる姿の、そしてまだYの事件が起きる前の。 |
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まず、ペイシェンスが嫌いなキャラでした。読んでいてイライラがたまります。 そしてレーン氏の老人ぶりがなんとも残念。なぜこんな設定にしたのでしょうか。しかしラストの謎解きは、論理的で良かったと思います。それだけに、もっと沢山のレーン氏の活躍が読みたくなりますね。まだレーン氏には、最後の事件が残っています。どんな結末になるのか、四部作は起承転結だと言われている様なので、期待して読んでみたいと思います。その時にこの作品も再評価出来れば良いのですが、現時点ではペイシェンスのマイナスの方が強く、良く出来た物とは感じられませんでした。
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サスペンス・スリラーの古典名作ですが、非常に良かったですね。3章に分かれていて、ドロシイ、エレン、マリオンと3姉妹の名前が各章に付いていますが、それぞれ趣向が異なっております。その構成が素晴らしい。ただ、2章のラストがピークで、終章がやや落ちる感じはします。
犯人はクズなのでしょうが、個人的にはやや同情的にも思いました。なんか考えさせられたりして。傑作でしょう、面白かった。 |
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18世紀のロンドンを舞台にした本格ミステリーです。翻訳ものみたいな文体ですので、不慣れな方は読み辛いかも知れませんが、コレは面白いですよ。
もっと重苦しいかと思いましたが、案外ユーモアのある軽快な雰囲気で、結構読み易かったです。冒頭から死体が増殖する謎に、どんな展開になるのかグッと引き込まれます。終盤二転三転の展開は、誰が何を隠しているのか真相がなかなか見えない。そしてたどり着いたラストは、あまりにも意外。 物悲しい雰囲気が漂う少々長い話ですが、ミステリー好きなら是非読んでみて欲しい。良く出来た素晴らしい作品でございました。 |
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超弩級エンタテインメントと裏表紙に有りましたが、間違い無かったです。コレは簡単には書けない渾身の傑作でしょう。
日本の学生、アフリカの傭兵、アメリカの大統領とそのブレイン、の3つの視点より描かれています。人間の極端な側面をそれぞれが表してくれていますが、アフリカのパートは読むのが辛くなる。ちょっとバイオレンスが過ぎて、万人に勧めづらいのが残念。また、日本のパートは完全に理系の話なので、分からなくて途中は飛ばしぎみになりました。 しかし、圧倒的なスケール感とスピード感で満足度は高い。ラストシーンの続きが気になるので、是非続編が読みたい。高評価は当然です、かなりおススメ。 |
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ハードボイルド、冒険小説の傑作。本当に面白い。古い作品ですが、格好いい男と良い女に時代は関係無いですね。すごく自分好みな世界観で、冒頭からラストまで楽しめました。
80年代、90年代と北方謙三、志水辰夫、藤原伊織、原尞たちの作品が大好きでした。その原点とも言える今作をやっと読む機会が出来良かった。古典なのに逆に既視感を覚えたのが、翻訳ものは敬遠して来たつけですね。先に上げた作家のファンの方には、是非おススメします。 |
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Xの悲劇に続いて読了。本格推理の代名詞とも言うべき作品であるのは知っていましたが、個人的には好みでは無かったです。フェアに書かれている手がかりから読者も真相にたどり着ける、と言う論理的な内容に文句は有りません。ただ、時代背景なのか国民性なのか分かりませんが、あまりにも差別的に偏った思いによる最後の判断。
前作のレーン氏のヒーローっぷりに魅せられておりましたので、鬱々と苦悩する様子に魅力は半減です。神ならぬ身に探偵は荷が重いのか? |
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初エラリー・クイーンです。ガチガチの本格読むのが久しぶりだからかも知れませんが、こんなに面白いとは思わなかったですね。古さも違和感もあまり感じず、魅力的な探偵にすっかり魅了されました。最近まで翻訳ものは敬遠していたのが、勿体無かったです。
思えば昔、新本格に夢中になった時期が有りましたが、随分時間が経ってから元ネタにたどり着いたと言う訳ですね。しばらく古典を読んだ後は、新本格を読み直して見よう。 |
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警察小説の古典に挑戦、と言うつもりで読みましたが、意外と古さを感じず逆に拍子抜け。強いて言えば、こんな大事件にしては捜査員が少なすぎませんか?とは思う。序盤何だかさっぱり分からない事件が、終盤ドンドン解決へ向かうのは、なかなか爽快で良かったです。犯人逮捕場面も秀逸。また、刑事たちのキャラもみんな割と濃くて、書き分けが良く出来てますよね。
ただ、作品全体を覆う暗い雰囲気と、人名か地名かも分からなくなる固有名詞にぐったり疲れました。本作は、名作に相応しい素晴らしさと認めますが、きっとシリーズの他作品は読まないでしょう。 |
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タイムリミットサスペンスの古典的名作。「幻の女」は果たして見つかるのか?次々と掴みかけては離れる手がかり、そして大どんでん返し。本当に面白い作品です。真相に全く気付かず、最後は唖然としました。いくつか腑に落ちない点があり、ラストは個人的には後味が良く無かったですが、最近読み始めた翻訳ものでは断トツの傑作。未読の方は是非。
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初の「ヴァン・ダインです。」
頑張ってしばらく古典ミステリーを続けますが、やはり読み辛い。犯人はすぐ見当付く割に話が長いし、トリックは良く分かりませんでしたが、みな行動があまりにも不自然。 次々と事件が起こり、これでも名探偵か?と突っ込みたくなります。本格推理の謎解きと言うよりはサスペンスと捉えるべきかも知れません。屋敷の雰囲気は住人の異常さと合わさり、不気味さ全開ですから。 |
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