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カミーテル さんのレビュー一覧
カミーテルさんのページへレビュー数119件
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バカバカしい話ですね…、巻末の解説では一生懸命正当化しようとしてしたが。参考文献の少なさからも、作者がいかに勉強を怠って書いたかが覗えます。作者が言葉を紡げないのだから、テンポが良くなるのは当たり前で、テーマはともかく小学生レベルの作品ではないでしょうか。『この宗教は実はショッカー軍団でした。』というオチだったとしても違和感ないですし。余談ですが、表紙の絵は何なんですかね?弥勒菩薩の掌?実物とも、作中の描写とも違っています。まあ、その程度の作品なんでしょうね。
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タイトルの意味が解らず、また、この人の作品を読むのは2作目だが、終わらせ方が好みに合わない。が、話自体は素晴らしいと思います。非常に計算されて書かれており、江戸川乱歩と萩原朔太郎を登場させた意味や敢えて作中作の形態をとっている意味など、勝手に想像して感心致しました。乱歩調の文体が上手すぎて盛り上がりを殺しているように思いますが、それでもどんどん深いところに引き込まれていく作品でした。
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トラベルミステリーの吉敷シリーズの2作目にあたる作品とのこと。御手洗シリーズとは違い終始地味な印象ですが、個人的には結構好きですね。
“凡夫”である男達が割と強引に犯人を断定し、その謎解きに奮闘していくというシンプルな構図で、さして盛り上がるでもなくトリックもあっけないものでしたが、それでも物理的にも時間的にもまた犯人の心情的に見ても、どの側面からでも納得出来る力作に仕上がっていると思います。 |
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島田節による社会派ミステリー。御手洗シリーズのような派手さはまったく無く、地味な現場叩き上げの中村刑事が靴の底を減らしてコツコツと聞き込みと検証をしていく捜査小説とも言える。もちろん、トレードマークとも言える少々の『強引さ』もチラホラはしてくれているのだが、それ以上に骨太なテーマと緻密で丁寧なプロットが凄い。序盤に描かれた描写が、終盤に新たな事実が判明した後に読み返すとまた違ったものが見えてくるという、事件は解決していないにも関わらず得られるこの爽快感に終始酔いっぱなしになり、また謎解きやトリックではなく『人間』の描写が常に中心にあり、文字通り一挙手一投足までも読み流せない濃密なヒューマンドラマが展開されている。真相は解明されなくとも、ずっと読み続けていたい素晴らしい作品でした。
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ヤクザを題材にしたスパイもののような作品。五條氏の得意分野だけあってプロットは非常によく練られている。しかし、登場人物がどんどん増えていくのに物語は終始淡々と進んでいくので、コレ誰だっけ?と考えているうちに終わってしまった。単に自分の読解力の問題ではあるが、もう少し起伏のある展開があればな…と思った作品。
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文章が幼稚で人物も軽薄。小説というより著者の妄想でしかないような気がしました。都合のよすぎる展開を『銀座だから』で片付け、安っぽいハッピーエンドをくっつけただけの話でした。ハズレですね。
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予想通りというか、そうなるしかない展開と、序盤のピークからズルズル落ちていくだけの作品でした。篠田氏の艶のあるしなやかな表現や描写はありましたが、いかんせん話がつまらな過ぎましたね。
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正直面白さがまったくわかりません。主人公に信念みたいなものがまったく感じられない。たまたま知り合った李歐という大陸のイケメン超人に感化され、それを引きずり続けたただの鉄屑オタクにしか見えない。そこに、心理描写と言うつもりか作者のパターン化した面白味のカケラもない屁理屈捏ねがグダグダとページを埋めている。信念がない者が屁理屈を捏ねたところで言い訳に過ぎないので、なぜ李歐をはじめ周りの人間がこの主人公を
チヤホヤするのかが理解出来ない。読者を楽しませる為でなく、作者が書きたかったものを書いただけの話ですね。『マークスの山』は面白かったので、ガッカリでした。 |
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素晴らしい作品です。
白銀の世界に血飛沫が飛び散るような美しさがあります。 精緻かつ耽美的な文章と、それが作り出す完璧な世界観が物語に毒と華を与えているのでしょう。却って金田一耕助のキャラクターが霞んでしまっていたように感じました。偶然も重なる必然的なストーリーが出来上がっているので、その中で渦巻く人間の業と性を楽しめました。 半世紀近く昔の作品とは思えないほどの鮮やかさがある名作だと思います。 |
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横溝作品というだけで特別な眼で見てしまう自分がいますが、純粋にミステリーとして考えると正直面白くない。かなり無茶な展開をご都合で辻褄合わせをしただけの話で、小中学生向けのミステリーに官能描写が乗っかり、誰にもお勧め出来ないような位置に陥っています。しかしながらやはり、発表されたのが昭和30年だということを鑑みると、この時代に求められた娯楽であったり、またこういった作品の上に現代のミステリーが成り立っているという事実もあるわけで、やはり『価値ある作品』というあたり障りのない感想に落ち着いてしまいます。
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発想や着眼点の奇抜さだけだったり、つまらない刺激を求めたりする小説が溢れていますが、こんなにも本格的で王道的な推理小説は久しぶりに読みました。実に面白い。かなりのボリュームですが、無駄な描写などは一切なく物語の中心を微妙にコントロールしながら、飽きさせることなく最後まで描ききっています。世界観は館シリーズに通じるものもありますが、トリックやロジックだけではない何かが漂っていて、もう一層深いストーリーになっていると感じました。惜しむべくはやはり、館の存在や現象についてですが、ご愛嬌と捉えても許される内容だったと思います。
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思えば私がミステリーと出会ったのは、小学生の時分に読み尽くした『少年探偵シリーズ』で、乱歩の作品を読むのはそれ以来で実に30年近く経っていたが、読み進めるうちに特有の空気感みたいなものを思い出しました。連載されていたのが昭和初期ということなので、現代の価値観で作風や題材を云々出来ませんが、私自身、その現代の価値観で夢中になって読めたというところに素晴らしさがあると思います。いろいろな要素を詰め込んでおり、人物、舞台、ジャンルもスライドさせながら話は進んでいきますが、小綺麗にまとまらずギリギリを突いていくような展開も、やはり時代と照らし合わせてみると意味深い作品ですね。
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