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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数527

全527件 141~160 8/27ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.387:
(5pt)

これはこれでアリなんだろうけど

ミステリーを面白くさせるのは、やっぱり主人公と彼・彼女を取り巻くわき役だと思うのです。
主人公の会話になぜかついていけなくて(たぶん、ほかの人には面白いジョークなのでしょうが)面白さ半減でした。
ミステリー自体はそんなに悪くないのですが、主人公に共感できないと、長編小説はなかなか苦痛であります。

あと二冊ガーディナー氏の本があるのですが、次回は楽しめるのか!?

裏切りの峡谷 (集英社文庫)
メグ・ガーディナー裏切りの峡谷 についてのレビュー
No.386:
(7pt)

淡々と流れゆく

感情も入れながら淡々と川の流れのように進んでゆく。
これと似たような(あらすじは全く違いますが、醸し出す雰囲気が似ているという点で)小説を前に読んだことを思い出しました。
カーリンイェルハルドセン氏の「パパ、ママ、わたし」です。
この小説も淡々と進んでいって、読んだあとボーっとなったことを覚えています。

リサオドネル氏はこの小説の次を書いていないのでしょうか。
出版していても、日本で翻訳されていないのかもしれませんが、是非とも次の作品を読んでみたいものです。
一冊で終わるなんて、もったいない!もっともっと独特の個性的なミステリーを読みたいです!

神様も知らないこと (ハーパーBOOKS)
リサ・オドネル神様も知らないこと についてのレビュー
No.385:
(6pt)

ちょっと勢いが足りなかったかな~

以前に読んだ「スコッチに涙を託して」は最初から最後まで痛快(ちょっとだけコメディータッチで)面白かったのですが
今回は前半が眠そうなぐらい退屈で中間地点を過ぎたあたりからドンドン波に乗ってきた二人組でした。
パトリックとアンジーの痛快ミステリーは六冊目まで出ているようですが、このペアの小説はもういいかな。

私の不満は絶対に外してはならないブッパの登場が少なかったこと。
もちろん登場はしていますが、もっともっとブッパの活躍を読みたかった!彼がいるから、二人が活きているのに〜。
二人だけだと、ダラダラしていて恋愛ものになってしまいます。

私はデニスルヘイン氏の描く「心の闇」が大好物なので、ブッパの闇をもっと追及してほしかったところです。

穢れしものに祝福を (角川文庫)
デニス・ルヘイン穢れしものに祝福を についてのレビュー
No.384:
(7pt)

「偽のデュー警部」以来のピーターラヴゼイ氏小説

「偽のデュー警部」も面白かったのですが、この愛称・バーティー氏が主役のミステリーも負けてません。
まず設定の「殿下」のキャラクターがしっかりしていて、それだけでも?楽しめます。
あと、上流社会の様子や地方貴族の住いと暮らしぶりが緻密に書かれていて、これも興味深かったです。
この緻密さがあるから、小説自体も生き生きとしていて、昔の話だけれども、リアルさを感じられる。お見事です。

ラヴゼイ氏の小説って、こんなに読者を楽しませるんだって、また気づいたので引き続き読みたいですね。

殿下と七つの死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピーター・ラヴゼイ殿下と七つの死体 についてのレビュー
No.383: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

15人のベストセラー作家による「マンハッタン物語」

小粋な文章ばかりでスラスラ読めます。長さもちょうどよい感じです。
初めて読む作家さんがほとんどで、中には大好きなトマスHクック氏も!
クック氏の本もまた読みたいな〜と懐かしさもありました。

やっぱりブロック氏は会話がひと際上手いですね。
彼が題材に選んだのは「クリントン地区」昔の「ヘルズキッチン」でした。

ミステリーではありますが、難しくないミステリーのものばかりなので、頭をちょっとだけ冷やしたい時にお勧めです。

マンハッタン物語 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロックマンハッタン物語 についてのレビュー
No.382: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ミステリーというよりも、人間ドラマ

結構長いので、「上」を読み終えるまでが辛かったです。
「下」に入ってからは、物語が進むので読みやすいしドンドン引き込まれてしまいました。
結論がどうなるというよりも、過程が面白い小説ですね。こういうの好きです。努力賞をあげたいくらいです。

主人公に共感する部分は少ないのですが、こういう親子関係、私はここまで深く親と話したことはなかったな〜と、別の思いも生まれました。
アメリカの親子関係って、もっとサッパリしていて個人の主張が強いのでは?と勝手に思っていた点は反省です。
問題によっては、この本のようにもっともっと話し合った方がいいのかもしれません(問題が解決するしないは別として話し合うことが大事)

スコットトゥロー氏の腕がキラリと光った良い小説だと思います。

立証責任〈上〉 (文春文庫)
スコット・トゥロー立証責任 についてのレビュー
No.381:
(5pt)

こういうのは、私には無理みたいです

面白い!と思う人がいるのでしょうが、私にはどの短編も無理でした。
愛のとらえ方が違うでしょうけど(でも、今までとらえ方が違っていた場合でも、多少なりとも共感したり、頷いたり・・・あるにはあったはずなのに)
最初から肌に合わなくてそのまま最後まで何とか読み切ったという感じです(読み進めれば、その内合うものがあるかもしれないと期待していたのですが)
次回に期待したいと思います。



逃げてゆく愛 (新潮文庫)
ベルンハルト・シュリンク逃げてゆく愛 についてのレビュー
No.380:
(6pt)

感覚としては分かるものの、やっぱりつまんない

系統でいうと、スティーブンキング派ですが
キング氏ほどのユーモアがあるわけでもなく、突拍子もない展開があるわけでもなく
淡々と物語が進んでいくので、なんだか読者として取り残された感じがしました。
前に読んだ「闇の中の少女」でも感じたことですが、悪い小説ではない!でも、また読みたいと思う小説でもない!・・・こんなところでしょうか。

ジョンソール氏の小説は、もういいかな。



闇に抱かれた子供たち (扶桑社ミステリー)
ジョン・ソール闇に抱かれた子供たち についてのレビュー
No.379:
(6pt)

忙しい!でも、読書はしたい!軽めのお勧め

ミステリーにもなっているし、主婦が憧れる?恋愛ものにもなっているし。
時間に追われているけど、でも軽いものを読みたいな〜という時にお勧めです。
サクサクと読めます。
重厚なミステリーではないけれど、たまには頭をほぐす意味でもいいのではないでしょうか。

主人公のイメージは掴みやすかったのですが、相棒のピートのイメージがなかなか掴めなくて最後までいってしまいました。
私の感じでは主人公は、昔のメグライアン。
相棒は誰だろう。

アネットルーム氏の本は初めてでしたので、もう一冊読んでみたいですね。


私のはじめての事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
アネット・ルーム私のはじめての事件 についてのレビュー
No.378:
(7pt)

デニスルヘイン氏の第一作目!

あまり期待しないで読んでみたのですが、第一作目というのに既に完成されている・・・さすがデニスルヘイン氏!
彼の小説の好きなところは、底にずっと流れている「闇」。
それが主人公にあるのか、主人公の周りにあるのか。犯人側か捕まえる側か。
探偵ものとしては、カラッとしていて読みやすいし、テンポよく進むので読む側としても楽しめました。
続きもあるようなので、これも楽しみです。
ブッパが良い味だしてます、こういうキャラを作り上げると、主人公が生き生きしますね。

スコッチに涙を託して (角川文庫)
デニス・ルヘインスコッチに涙を託して についてのレビュー
No.377:
(7pt)

軽い感じでサクサク読めます

警察ものですが、あまり重くもなく、それでいて事件がテンポよく進むので、軽い小説としては大成功だと思います。
でも、読み返すことはないかも!?

ミステリーでも、犯人もオチも全て読んで知っているのに、また読みたい!と思う小説ってあります。
私にとっては、ローレンスブロックやエリザベスジョージ、ジョンハート。
ポーラゴズリング氏もなかなか読ませる作家ではあるのですが、イマイチ私の好みではないようです。



殺意のバックラッシュ (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.376: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

スカダーシリーズとしては、ちょっと物足りない感もありますが

年をとったスカダーも魅力的ではあります。
昔話を聞いているというよりも、若かりし頃のスカダーがすぐ目の前にいるような気がして(ここが作者の腕なんでしょうが)
話自体が生き生きとしていて、「今」の話を聞いているようでもありました。

スカダーの魅力は何といっても相手との会話です。
エレインの話題がほんのちょっとだけ出てきましたが、片方のジャンもなかなか妖艶でした。
私が読み落としたのか、どうかはまだハッキリと調べていませんが、若い男の子の話題がなかったような・・・。tjです。
もう一度駆け足で探してみようと思っています。

償いの報酬 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロック償いの報酬 についてのレビュー
No.375:
(6pt)

うーん、私がスペインと合わないのか?!

前に読んだ「死の宣告」が面白かったので、この本も期待して読み始めたのですが・・・。
主人公と準主人公の会話についていけないし、その会話自体がさほど面白いとも思えず。
これは私が年をとったせいなのか、どうかは分かりませんが、ミステリー好きな方にはちょっとお勧めを戸惑うかもしれません。

あと一冊持っているので、もう一度挑戦してみます。

赤の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ポーラ・ゴズリング赤の女 についてのレビュー
No.374:
(6pt)

いつものエリザベスジョージ氏とは、ちょっと違うけど、でも、これも読まなければ。

ミステリー・謎解き・殺人者の動機。
いつものエリザベスジョージ氏とは違ってちょっと読みがいがありませんでしたが
それでも、一連のシリーズの中では重要な部分を含んでいるので、頑張って読み通しました(結構きつかったです)
デボラとセントジェームズ、この二人の絡み具合がなかったら、もっとつまらない?小説になっていたのかも!?
あと、ハヴァーズの登場が少なかったので、がっかりでした。
彼女とリンリー警視との絡みがシリーズもののちょうどよい息抜き・一服になっているのだと、改めて思い知らされました。
お互い辛辣な中でも楽しんでいるのがわかって、それがこちら側にも伝わって、ホッとする場面でもあります。
最新作も読みたいな〜と、思うものの日本では翻訳されていないようなので、残念でなりません。

罪深き絆〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エリザベス・ジョージ罪深き絆 についてのレビュー
No.373:
(8pt)

これはこれでアリだと思います!

半分期待しながら半分期待せずに?お初のポーラゴズリング氏の小説を読んでみました。
軽いといえば軽いのですが、これはこれでアリだと思います。
あまり頭を使わずに、でもミステリーを楽しみたい人にはうってつけではないでしょうか。
謎解きにもなっているし、人間関係もわかりやすく書かれているし。
あまり複雑だと、何度も登場人物を確認したり、ちょっと興ざめするときもありますよね。
でも、「死の宣告」は最初から最後まで実に分かりやすいミステリーでした。
(エリザベスジョージ氏の小説だと、こうはいきません)
人の好みでしょうが、ジトジトとした梅雨真っただ中の家で時間をつぶすのには最適ではないでしょうか。
また楽しみな小説家が一人増えて明るくなりました。

死の宣告 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ポーラ・ゴズリング死の宣告 についてのレビュー
No.372:
(8pt)

好きか嫌いか、分かれるところでしょうが

私はこういうミステリーって好きです。
主人公のキャラもなかなか良いですし、彼を取り巻く登場人物もなかなか良い味出してます。
謎解きも一つの面白さですが、主人公のシャーク(あえてここではニックネームのシャークを使います)が、昔のハリーボッシュ(マイクルコナリーが描く刑事)を彷彿とさせ
昔はボッシュもこんなにバカやってたな〜と、ちょっとだけ懐かしくなりました(あー、またボッシュものを読みたい!)

前に読んだ「死者の部屋」とはガラリとかわって、これはこれで忘れられないミステリーの一つになりました。


タルタロスの審問官 (ランダムハウス講談社文庫 テ 1-1)
フランク・ティリエタルタロスの審問官 についてのレビュー
No.371:
(9pt)

どっしりとした重厚な、そして人間愛

この本は二作目(リンリー警部シリーズ)になるのですね。
最近のものから読んだせいで、人間ドラマにのめりこめませんでしたが、これはこれで趣のあるミステリーになっていました。
エリザベスジョージ氏の本を読んでいつも思うことは、貴族社会や建築物・絵画・部屋の内装が、まるでその場にいるかのように表現できる不思議さです。
もちろん、実際の「もの」は見たこともありませんが、こちら側に十分伝わってきます。
できれば、この目で見たいものです。

ミステリーの内容は分かりづらく、一つ一つの文章が長くて難しく、同じ箇所を読み直さないと先に進めないほどです。
しかし、そこを超えると一気に面白くなってゆく・・・ジョージ氏の特徴ですね。これがあるから、これが待ってると思うから、やめられません。
未読の方には是非お勧めです。


血ぬられた愛情 (新潮文庫)
エリザベス・ジョージ血ぬられた愛情 についてのレビュー
No.370:
(7pt)

内容は重いけど、軽く読みたい方にはお勧めです

一見矛盾しているようですが、面白い内容でサクサクと読みたい時ってありますよね?
そういう時是非お勧めです。
殺人事件自体は重苦しいものなのですが、時にはユーモアを交えて難しい?社会性とか歴史とか人間のドロドロとしたものとは無縁なので
一気に読めます。
私個人としては、もっと双子ちゃんのことを書いて欲しかったところですが、続きがあるようなので、これは次回のお楽しみにとっておきます。
主人公の闇の部分や秘められた過去も、もっと知りたくなるような魅力的なリューシーです。


死者の部屋 (新潮文庫)
フランク・ティリエ死者の部屋 についてのレビュー
No.369:
(6pt)

名前の難しさに負けた!

スウェーデン人の名前って難しすぎやしません?
男性なのか女性なのか、それさえも分からない・・・。
他にも社会的な事柄が出てくるのですが、頭の中がこんがらがって、ついていけませんでした。
ミステリー的には、まあよくある話?なのですが、集中力がないのか、面白さに気づく前に物語が終わってしまいました。

もう一度、主役わき役かれこれを念頭に置いて読むと理解が増すのでしょうが
二回読むのは辛すぎます。
作者の良さがわからないまま終わってしまうのは、ちょっと残念でした。


靄の旋律 国家刑事警察 特別捜査班 (集英社文庫)
No.368:
(8pt)

リンリー警部の苦悩と葛藤、誰にでもあること。

エリザベスジョージ氏の小説の中でも、リンリー警部の苦悩と葛藤が一番描かれているのでは。
パートナーのハヴァーズ部長刑事も良い味だしています。
みんな苦悩と葛藤の中で生きているのだ・・・と。

ミステリーとしても楽しめますし、私の場合ケンブリッジについて全く無知だったので
最初読み始めてから、ケンブリッジ観光サイトで色々と環境?など検索して頭に入れてから、また読み進めました。
何々建築とか、〇〇様式と書かれていても、ピンときませんもの。
厳かな中での残忍な殺し・・・。悲劇ではありますが、これがまた一段とこの小説を格調しているのかも。

私の大好きなセントジェイムズ氏が友情出演だけだったのが、ちと淋しかったですね。
未読の方には是非お勧めします。

エレナのために (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エリザベス・ジョージエレナのために についてのレビュー