■スポンサードリンク


ももか さんのレビュー一覧

ももかさんのページへ

レビュー数527

全527件 101~120 6/27ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.427: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スカダーの別の一面を見てしまった!

この本の時はマットスカダーはまだお酒を飲んでいたのですね。
私が読み終えたスカダーシリーズは全て断酒しているマットばかりだったので、ある意味?新鮮でした。
お酒を飲んでいてもいなくても、やっぱりマットは格好いい!
特に後半に近づくにつれて凄みが増してゆく感じが良かったです。やっぱりそうでなくっちゃ!

ミステリーとしても展開よりもニューヨークそのものに魅力を感じました。行ってみたいな〜っと。
この頃はまだTJは登場していないので、ちょっとワクワク感には欠けところもありますが、これはこれでビシッと決まった大人のミステリーに仕上がっていると思います。


過去からの弔鐘 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロック過去からの弔鐘 についてのレビュー
No.426: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

やっぱりボッシュは格好いい!

二年近くボッシュを読んでいませんでした。
が!それだけ間が空いていても読み始めると途端にボッシュの世界に戻れるのがホント不思議です。
ハリーボッシュシリーズの初期の作品で唯一読んでいなかった「ブラックアイス」
見事な筆さばきで惚れ惚れしました。

ミステリーとしても良く出来た内容ですし、登場人物も申し分ありません。
マイクルコナリー氏の凄いところは、広げた風呂敷を最後はちゃんと畳めることではなでしょうか。
シリーズも残り三冊となりました、今度は間を置かずに読みたいものです。



ブラック・アイス (扶桑社ミステリー)
マイクル・コナリーブラック・アイス についてのレビュー
No.425:
(8pt)

かなり長いですが、読みごたえは保証します

久々に読む長編でした。
ゴダード氏の筆力が落ちたのでは?と感じていましたが、この本に限っていうと、腕前は落ちていませんでした。
こういう主人公はホント魅力的です。
彼を取り巻くわき役陣も個性的で、日本ではなくイギリスでの出来事だということを忘れさせるほど?身近に思えてしまいます。
ミステリーではあるのですが、謎解きに夢中になるというよりも人間ドラマに夢中になってしまう・・・
こういう点はエリザベスジョージ氏と似たものを感じました。
読み終えてもすぐには感想を書けないほど、重い小説でした。


永遠(とわ)に去りぬ (創元推理文庫)
ロバート・ゴダード永遠(とわ)に去りぬ についてのレビュー
No.424:
(8pt)

スーグラフトン氏、第二作目

彼女の文章は読みやすいですね。翻訳の力ももちろんあるのでしょうが、淡々とした中にもユーモアがあって、読む側を退屈させません。
内容も面白かったので一気に読んでしまいました。

ミステリーというよりも(もちろんミステリーなのですが)恋愛ものプラス謎解きといった感じでしょうか。
そのどちらも飽きさせないので永遠に読めそうです。

一作目「探偵のG」の時も思ったのですが、日本でももっと評価が上がっていい作家さんだと思います。
未読の方には是非お勧めします。


悪意のM (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スー・グラフトン悪意のM についてのレビュー
No.423: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

レクター博士の大ファンなら、是非とも読まねば!

期待というよりも、少年時代のレクター博士を知りたくて読んでみました。
結論からいうと、益々謎が深まった・・・ということでした。

ミステリーとして読むにはミステリー仕立てとは言えないし
歴史もの?ということでもなく、「こういうことがありました!」でしょうか。
大ファンなら、押さえておきたい一冊ではありますが、人さまにお勧めするかと聞かれたら、別のミステリーを紹介するかもしれません。

「羊たちの沈黙」は映画も小説も素晴らしいと思いましたが
「ハンニバルライジング」は小説として未熟さを感じました。

ハンニバル・ライジング 上巻 (新潮文庫)
トマス・ハリスハンニバル・ライジング についてのレビュー
No.422:
(7pt)

映画とは別物と考えて読むと理解がしやすいかも

DVDは何度も観ています。
繰り返し観るのは舞台であるフィレンツェが美しいのと、レクター博士が私の好みだということです。
主役のクラリスはやはりジョディフォースターが適役だと思いますし、「ハンニバル」のクラリスは演技もイマイチです。
特に走るシーンは酷いものです。
それでも何回も観たくなるのは、映画としてよくできていますし、レクター博士と対抗するメイスンヴァージャーが良い味だしているから。

本に戻りますと、書物ならどれだけでもサディスティックなものが書けますが、映画となると難しいのでしょう。
トマスハリスの原作はこうだったのか・・・と。
映画を先に観るか、本を先に読むか。これは常に考えることですが、「ハンニバル」に関しては別物と捉えた方がよさそうです。



ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)
トマス・ハリスハンニバル についてのレビュー
No.421:
(5pt)

面白いのか面白くないのか

最後までサッパリわからなかったというのが率直な感想です。
出だしは順調で?面白くなりそうだったのですが、途中から気配が変わってきて、最後まで惰性で読んでしまいました。
ここがミステリーファンの悲しさというのでしょうか、多少つまんなくとも結果は知りたい!

フリーマントル氏の評価を見てみると、高い評価と低い評価とバラバラのようです。
ムラがある作家さんなのか、これが初めての小説なので如何ともいいがたいですが、次はどうでしょう。
あと一冊は読んでみたいと思っています。



知りすぎた女 (新潮文庫)
No.420:
(9pt)

メアリヒギンズクラーク氏、五冊目!

今まで読んだ中で一番の傑作でした。
初期の小説って、ほんと細かいところまで練りに練ってあるのですね。
過去に読んだ中では、これはミステリーというよりも恋愛ものでは?と思う本もあったのですが
今回はミステリーはミステリー恋愛は恋愛と区別した感じがあり、それぞれ楽しめました。

副大統領にまつわる裏話や上院議員の特徴など、知識としても面白かったです。
未読の方には是非お勧めです。

暗夜に過去がよみがえる (新潮文庫)
No.419:
(4pt)

ムラを感じてしまうのは、なぜ?

ロバートゴダード氏の小説を初めて読んだのは「千尋の闇」でした。
これが面白くて、こんなに優秀な作家さんがいるんだ!っと驚いたことを今でも覚えています。
それから何冊か読んでみたのですが、「あれ?」と思うことが多くなり暫く遠ざかっていましたが、久しぶりに「秘められた伝言」で復活したのです。

途中でやめてしまおうかと思うぐらい駄作でした。
好みの方もいらっしゃるのでしょうが、私個人としては他人様にとてもお勧めできません。

最後の解説に「ゴダード氏の手腕は決して落ちてはいない」云々と書かれていましたが、この小説を読む限り果たしてそうなのか
それとも私の理解度が劣ってしまっているのか。
あと二冊用意しているので、そこのところを判断してみたいと思っています。

秘められた伝言〈上〉 (講談社文庫)
ロバート・ゴダード秘められた伝言 についてのレビュー
No.418:
(9pt)

やっぱり相棒が良くなくっちゃ!

デヴリンの小説を読むと元気になれます!
デヴリンの活躍は相も変わらず見事ですが、今回は相棒のトニーが魅力的でアクション以外でも楽しめました。
主役を引き立たせるもの・・・それは脇をかためる準主役やシリーズものだと毎回登場する脇役たちだと思うのです。
今回はシャナハンが全く出てこないためか、シャナハンを超えるくらいトニーが活躍します。

ミステリーとしては、今度も意表をつくもので十分読みごたえがあります。
デヴリンものは、退屈とは程遠いのでスラスラとページも進みますね。一気に読んでしまいました。
未読の方には是非お勧めです。

殺戮 (講談社文庫)
ポール・リンゼイ殺戮 についてのレビュー
No.417: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

再読してみました

ずっと前に一度読んでいたのですが
レビューを書かないままにしていたので再度読んでみました。
私は「羊たちの沈黙」の映画版が大好きで(全ての映画の中で一番好きです)何十回も見ているのですが
あらためて本を読んでみると、映画とここが違う・ここからこういう風に発展する?みたく、映画との違いばかりが頭に浮かんでしまいましたが
それはそれとして、やっぱり小説としてよくできていると思います。

映画の中のクラリスと本の中のクラリスとは同一人物とは思えないほど差があります。
映画は動きがあるので行動や振る舞いは映画の方が活発に思えますし、小説の中のクラリスは内面というか、心理的によくこちらに伝わってくるものがあります。
それから訳のせいでしょうか、本のクラリスはちょっと荒っぽい感じです。
どちらもハンニバルレクター氏の好みだとは思いますが。


羊たちの沈黙 (新潮文庫)
トマス・ハリス羊たちの沈黙 についてのレビュー
No.416:
(8pt)

最初は長い旅の始まりと思いましたが

なかなかどうして読み応えのある一冊でした。
モリーシリーズも三度目となると、モリー自身に愛着?がわいてきて、彼女のことが愛おしく思えるようになりました。
この本の出来不出来はモリーにかかっていると言っても言い過ぎではないでしょう。
女性の心理と父親とのしがらみ。これは誰にでもあることだと思うのです。
その部分の表現が素晴らしく何度も相槌をうちました。

モリーシリーズは続けて読みたいものです。
すべて死者は横たわる (講談社文庫)
No.415:
(6pt)

ミステリーとしてよく仕上がっていると思う

よく仕上がっているから、面白いはず・・・とはならず、残念ながら面白さはイマイチでした。
展開も早くて読みやすいのは読みやすいのですが、ただそれだけでワクワク感はなかったです。
ミステリーはミステリーだけど、ちょっとセンチメンタルな恋愛小説を読んでいるような気さえしました。

クラーク氏の本はもういいかな。
単純にページをめくるだけではなく、ハラハラドキドキ・ジェットコースター的な本が読みたいです。

さよならを言う前に (新潮文庫)
No.414:
(6pt)

モリーファンの方にはお勧めです

今回もモリーが大活躍します。
モリーファンの方にはお勧めしますが、ミステリーとしてはイマイチでした。

題材がわかりにくいということと、いつもの元夫グレーディーとの絡みも少なくて面白みに欠けていた気がします。
モリーのいいところは、最後まで食らいついて離さないところだと思うのです。
今回はモリーの良さが出てなかったように感じました。

神の名のもとに (講談社文庫)
メアリ・W・ウォーカー神の名のもとに についてのレビュー
No.413:
(7pt)

大作ではあるのですが、小さくまとまりすぎているかも

長編です。
もっと話が広がるかと期待していたところには、がっかりですが、それでも最後まで読ませる筆者の力量には脱帽です。
ウォーカー氏の小説は初めてでしたが、引き続き読んでみたい作家さんなのは間違いないです。

話の始まりから終わりまで通して考えると、小説というよりはむしろ映画的?
アクションから突飛な展開、主人公を取り巻くわき役陣も異種多彩で映画にしたらさぞかし面白いだろうな〜というのが率直な感想です。
もちろん小説としてもジェットコースター的ストーリーなので未読の方には是非お勧めしたい一冊です。


処刑前夜 (講談社文庫)
メアリ・W・ウォーカー処刑前夜 についてのレビュー
No.412:
(9pt)

やっぱりデブリン捜査官は凄かった!

「目撃」も良かったですが、この「宿敵」もなかなかどうして。
デブリン捜査官のキャラが最高に面白い!そして彼を取り巻くわき役陣も強者ばかりで非常に魅力的です。
なかでも私のお気に入りがシャナハン捜査官。
彼の独特のユーモアで緊張した雰囲気がガラリと変わりますし、読んでいる方も癒される?気がします。

ボールリンゼイ氏の本は「目撃」や「宿敵」や漢字二文字で統一されているようですが、原題の「CODE NAME : GENTKILL」を活かして
もっと過激な?タイトルの方が良かったような。
久々にワクワクしながら読書を楽しめました、ホント感謝です。

宿敵 (講談社文庫)
ポール・リンゼイ宿敵 についてのレビュー
No.411:
(7pt)

ちょっと物足りないかな~とは思うものの

安心して読めるのが、メアリヒギンズクラーク氏のミステリーかもしれません。
もちろん及第点ですし、主人公のマギーがモテモテなのが羨ましいくらいです。
こういう女性の視線を逃さずミステリー仕立てにするのが上手い!

タイトルと表紙の絵はイマイチですが、未読の方には是非お勧めしたい一冊です。

月夜に墓地でベルが鳴る (新潮文庫)
No.410:
(7pt)

クリスマスシーズンにはふさわしい一作

年は明けてしまいましたが、クリスマスシーズンにはピッタリの小説です。
サラサラと読めますし、難しいことは一切ないので休暇を過ごすお供としては最適です。
長編でないのも魅力的です。

タイトルと表紙はイマイチですが、未読の方には是非お勧めです。

小さな星の奇蹟 (新潮文庫)
No.409:
(7pt)

検視官ジェシカコランシリーズ

はじめてのジェシカコランシリーズでした。
印象としては、最初から飛ばしてるな〜と。
ジェットコースタームービーみたくスラスラとテンポよく読めます。
殺人自体はかなりグロいので、耐性のない方にはお勧めできませんが、強い方には是非お読みいただきたい一冊です。

こういう小説を読んでいつも思うのですが、ミステリーに恋愛ものが果たして必要なのかと。
この本については、恋愛ものは出さずに徹底的に殺人事件を描いて欲しかったです。
変にぼやけてしまうのが残念なのです。せっかくの「カギ爪」という題材ですから、もっと犯人側にたって詳細に知りたいところでした。



第六級暴力殺人―女検死官ジェシカ・コラン・シリーズ (扶桑社ミステリー)
ロバート・ウォーカー第六級暴力殺人 についてのレビュー
No.408:
(9pt)

ポールリンゼイ作品、三冊目。良かった!

過去に「覇者」と「鉄槌」を読みましたが、この「目撃」ほど面白くはなかったような。
主人公も彼を取り巻くわき役陣も魅力的で個性的で関係性がよく表現されていたと思います。
この本の主人公なら、ハリーボッシュにも負けてないかも!?

最初の小説が抜群に面白くて、その後段々と尻すぼみになる作家さん。
最初の小説も今の小説も力が衰えることなく努力している作家さん。
最初の小説はそれほどでもなくても、段々と力をつけてゆく作家さん。

ポールリンゼイ氏がどの作家さんなのか、あるいはどこにも当てはまらないのか、続けて読みたいと思っています。


目撃 (講談社文庫)
ポール・リンゼイ目撃 についてのレビュー