神の名のもとに
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全1件 1~1 1/1ページ
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今回もモリーが大活躍します。 | ||||
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本を読んで満足できなかったとき、ついついこの作品のことを考えてしまう。特に、技巧に走りすぎたり残虐すぎる作品を読んだ時に。私が本を読むのは、作家とクイズごっこをしたりサディズムを満足させたいからではない。リアルな描写に導かれて作品の世界に没入したいからだ。 もともとこの作品は実際に起きた2つの事件が元になっている。1件はFBIによる1993年のテキサス州ウェーコのブランチ・ダビディアン教団本部突入事件。もう1件は1976年カリフォルニア州チャウチラのスクールバス行方不明事件。読めばわかるが、著者は2つの事件を単に組み合わせただけではなく、小さな2粒の種を植え、水をまき光を当て見事な大樹に育て上げている。そしてたわわに実った果実は、あくまで樹の大きさに見合ったもので、決して貧弱な樹に不自然に大きな実を実らせるようなことはしていない。 読みはじめると技巧の向こうに作者の影がちらつくようなことは無く、永遠にも思える49日間が眼前に広がる。覚悟を決め一歩その世界に足を踏み入れると、地上ではサミュエル・モーディカイの説教がマントラのように響き、地下では湿った土と汚物の匂いが充満している。押しつぶされそうな闇の重さ。ヒューヒューと鳴るジョシュの喉ぶえ。その音がやんだ後の沈黙の深さ。大人たちの怒鳴り声と爆音、悲鳴、銃声、轟音、火薬の臭い。子ども達の気丈なふるまい。デミングおじさんのそばに一緒にいてあげなきゃ、と言い張る声。声。声。 ラスト近くになると自分が小説を読んでるんだということを完全に忘れてしまう。そして気がつくと涙がとめどなく流れている。これほど幸福な読書体験を他に知らない。そして多分2度と経験することはないだろう。 | ||||
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なんてったってデミングおじさん! 特に子供好きでスクールバスの運転手になったわけでもなく、カルト教団にスクールバスごと子供たちとともにとらえられ、カルト信者は話を聞かないわ、子供たちはおびえまくって手に負えないわ、頭をかきむしりたくなる最悪な状況に陥ったデミングおじさん。 そんなデミングおじさんがいつしか子供たちのリーダーとなり、お話の読み手となり、自分たちがどこにいるか親友にしかわからない暗号を使って外部に伝えたりと大活躍。 カルト教団に司法の手が入るときは何度読んでも手に汗握ります。 こういう本が評価が高いと私もうれしくなります。 それにしても講談社文庫ってのがちょっと・・・・。 あぁあの青い背表紙の、ってそれだけでこの本の魅力が半減する気が。 もっと皆様に手に取っていただきたい本です。 | ||||
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最初のほうを読むのに少し辛抱しました。 途中で出てくる記者のモリーの説明や人物像が煩わしくてイライラしました。 (あとサミュエルの説教もかなり鬱陶しいので読み飛ばしました。 が、それを差し引いてもすばらしい作品だと思いました。 主役のウォルター・デミングと11人の子供たちとのやり取り、戦い。 どれをとっても胸が熱くなる思いがしました。 辛い体験でありながら読み終わった時には、心になにか暖かい感じがしました。 最初の部分で行き詰っても最後まで読んでみることをお勧めします。 | ||||
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宗教に興味ないのでどうかなーと思ったのですが、全然読みやすかったです。小学生を乗せたスクールバスの乗っ取りから解放までの話で、実話の様な感覚で読めました。本のタイトルが大袈裟な気がしますが・・ | ||||
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小学生を乗せたスクールバスが武装したカルト教団に襲われ、11人の子供とバスの運転手は地面に掘った穴の中で人質になった。主人公、女性事件記者のモリー・ケイツは以前に教団のリーダーを取材した事から事件に関わっていくという話。一応シリーズ物で主人公はモリーなんでしょうが、この一冊は別物!なんていってもバスの運転手の「デミングおじさん」でしょ。50日後に生贄として殺されてしまうかもしれないと言う状況なのか、11人の子供達をなだめ、励まし、徐々に慕われていく。元ベトナム兵で人付合いがあまり好きではなかった彼と子供達の心のふれあいが感動的。 500ページ以上ある厚めの文庫ですが飽きることなく読みきりました。 | ||||
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