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何もかも憂鬱な夜に



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【この小説が収録されている参考書籍】
何もかも憂鬱な夜に

何もかも憂鬱な夜にの評価: 3.87/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

重いテーマです。

注目されている作家さんで、インタビューで「今後の人生を全て文学に捧げると決めています」と話していたことが印象的で、初めて読みました。
とても軽く読める本ではありませんが、いろいろと考えるきっかけになりそうです。
「憂鬱」とは深いものです。
他の作品も読んでみます。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.4:
(3pt)

あちら側の考え方

ピース・又吉さんの帯につられて買ったんですが、この世界観・・・暗すぎて入り込めませんでした。
ただ、あとがきで又吉さんも書いてらっしゃる言葉は(作品の中の言葉です)共感できました。
死刑囚が安易に死を選択してはいけない。
なぜ殺人を犯したのか、遺族にとっては辛いことかもしれないけれど、
それを明らかにすることによって、見えてくるもの・繋がっていくものがあるのではないかと勝手に思いました。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.3:
(3pt)

感受性が強いって疲れる事でもあるよね

作者の本を初めて読みました。
ピース又吉さんお勧めでしたね。

(ネタばれ注意)
真下の自殺前に書いた手紙、凶器をはらんでるなと思う一方
そうゆう危うい精神ってきっとみんなあるんだなと思いました。
「倫理」が自分を抑えて、「あるがまま」の自分を抑えている。
いいこと?わるいこと?
大人になっても、その葛藤はあるもので結局「自分」というものは
一生死ぬまで「自分」。
それをどうコントロールするか、コントロールできなくなったら
楽なのか?しんどいのか?
真下と佐久間の対比でもあったのかな?

感受性が豊かであることは、「いらんこと」を考えてしまう
馬鹿になりきれない、気づかなくていいことに立ち止まる、
頭の中のおしゃべりがとまらないのはつらいんだなと。
人の痛みに触れた気がした一冊です。


何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.2:
(3pt)

事実は小説よりも奇なり

筆者は敢えて小説は読まないようにしている。実際いろんなノンフィクションものと読み比べて(といっても小説は圧倒的に少ないが)みるとタイトル通りだからだ。
本書もご多分にもれず、作られた作品だなぁということを実感しながら読み進めた。まさしく憂鬱な夜長にはぴったりで、早めにベットに潜り込めば午後のうちに読み切れる短編作品だ。
死刑制度に触れる内容が多少あるが、あまりにも浅薄でやはりホンモノのレポートやドキュメントに作品にはかなわない。ここでも”作られた主人公とストーリー”を意識させられた。
極限状態の心理描写などきっと言葉では紡げないだろうとおもう。それだけ人間心理は複雑だ。
まさかだからこそ作者は極限状態を避けようと”憂鬱”という表現をしたのだろうか。そうであれば5つ星を点けなくてはならないが・・・
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.1:
(3pt)

憂鬱もまた独善からくるのかもしれない...

語り手は拘置所に勤める刑務官。
彼は常に自身の存在価値が確信出来ずにいる。自分の本質から逃げ、本来の自分を偽って生きているのではないかと感じながら(本人が言うところの)「揺れながら」生きている。
現在の彼という人格を形成する周囲の人々の中には、自殺した友人、死刑制度を問い直す上司や、メンターとも言える人徳者たちもいた。
そんな彼が、虐待とそれに抗うことすら思い及ばない無力感の中で生きてきた20歳の殺人死刑囚と接することで、存在意義を過剰に追い求めるよりも、連綿と受け継がれる生命を連鎖を繋ぐ役割を自分も担っているのだという事実をこそ真摯に自負すべきだと気付いていく。
そして彼は、期限が迫っても控訴しようとしない死刑囚に、かつて自分を救ってくれた人の言葉を思い出し伝える。
「生体の発生から現在の自分に到るまでを繋ぐ長い線ともいえる生き物の連続は、途方も無い奇跡の連続でもある。全てが、今の自分を形成するためだけにあったと考えてもいい。」
だから
「重要なことは、お前は今、ここに確かに居るってことだよ。お前はもっと色んなことを知るべきだ。どれだけ素晴しいものがあるか、どれだけ綺麗なものがあるか、お前は知るべきだ。命は使うもんだ。」
それは、自身への確認でもあったのではないだろうか。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877

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