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火の粉
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火の粉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全216件 181~200 10/11ページ
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一気に読みました。次はどうなるのか?とページをめくっているうちにいつのまにか寝不足・・・という非常に迷惑な本です。裁判官であった勲の最後の裁判で無罪にした男・竹内が隣に引っ越してきたことで次々に周りに不可解な事件が起こり・・・というストーリー。はたして竹内を無罪にしたことは間違いだったのか?竹内の異常性が、かなりクローズアップされていて読んでいて寒い思いをする人が多いのでしょう。自分の隣人はどんな人だろう?と改めて感じる人もいるでしょう。でもよく読んでみると、竹内という人物像は確かに異常であるがみんなの心の中にある感情を増幅させているだけで思っている事や感じてる事は普通の人と同じだと感じます。登場人物である尋恵や雪見についても、ここまでやってるのにどうしてわかってくれないのかというジレンマを感じますし、勲についても最後の方で同じ気持ちを感じます。結局のところ、竹内という人物は一見かなり異常な人物のようであるが我々の心の叫びの代弁者のようなもので、極端な事をいうと我々も一歩間違えば竹内のような狂気を秘めているのでは?と感じます。つくづく人間とは怖いものだと言う事を思い知らされました。 | ||||
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ミステリー小説を読んだことのない私が、初めて読む『火の粉』を一気に最後まで読んでしまった。親切な隣人武内の化けの皮がはがれていく過程は、スリル満点で途中で本を置く訳にはいかない。アメリカサスペンス映画『隣人は静かに笑う』の恐怖を彷彿とさせるすばらしい作品。是非、みなさんにおすすめします。 | ||||
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今、なにか夢中になって読めるような本ないかなぁ・・・と思ってこのレビューを読んだのならば、私の感想なんか読まなくてもいいので兎に角黙ってこの本を購入することをオススメします・・・って何かの本の解説のようなことを書いてしまいましたが、本当にこの本は日頃本を読まない人や全く違うジャンルの本を読んでいる人にも自信を持ってオススメできる一冊です。この作家さんは本っっ当に凄い・・しみじみ思います。読んでる間、何度ドキドキした事か・・もう言う事なしです。出来ればあらすじ読まずに読み始めてほしいなぁ・・ | ||||
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男は、かつて、「ある男」を裁判によって無罪にした。男は、その時下した判決は、正しかったのだと思っていた。無罪のものに、無罪の判決を下す。それが、男のした最後の審判だった。やがて、事件からしばらくたって、「ある男」が、自宅の隣に越してきた。人懐こい性格と大らかな笑顔で、次第に家族に溶け込んでいく、「ある男」。しかし、時間がたつに連れて「ある男」は違う顔も見せ始めるようになる。その、ごく僅かな変化に気づいたのは、男の息子の嫁だけだった。深まる「ある男:との関係と、それに伴って次々と起こる不可解な事件。『自分は、殺人鬼を解き放ってしまったのか・・・?』。男がそう思ったとき、事態は思わぬ方向へと走り始めていた・・・。■■■■■■■■派手なアクションがあるわけではないのに、最後まで一気に読み通せる「押しの強さ」を持った作品だと思います。情景や人物の心情などの、丁寧な描写。設定の綿密さ。どれをとっても、かなりのレベルの高さです。ぜひ一読をオススメします。 | ||||
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最後までイッキに読みきってしまいました。結末に向けてのところが結構濃い感じ(人間関係とか)に比べて、最後はちょっと薄いですね。もう少し書き込んでほしかった。 | ||||
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普段、ミステリとかサスペンスをあまり読まないんですが、アメリカ映画のようだと思いました。面白かったです。距離を図りかねる隣人との関係の怖さがよく出ていました。読みやすいし、長い時間飛行機に乗る時などにいいかもしれないですね。 | ||||
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著者はドーピング問題を扱った『栄光一途』で第四回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。最近では某作家達の賞賛の句が帯びに記された『犯人に告ぐ』で世間の認知度を高めた。新鋭作家の4作品目であり、テレビドラマ化・映画化が決定している。 秀作といわれる作品を読んでいると頁を捲る手を止められないことがしばしばある。理由は先が知りたいからだ。その理由はさらに分かれ、(1)先の展開が分からないから(2)いわゆる“恐いもの見たさ”―の二つが挙げられる。本書は後者にあたるだろう。 内容は、殺人容疑で起訴された武内は、自身の背中の傷が論点となり、自分では傷つけられないと判断され無罪に。その後、その無罪判決を下した梶間裁判長の隣家に引っ越してきた武内。武内は持ち前の親切心から少しずつ梶間家に溶け込んでいく。しかし、その親切心の裏には梶間裁判長も見抜けなかったとんでもないものが…。そして壊れはじめた梶間家を、ついに牙を剥いた武内が襲いかかる!? 雪見が武内の巧妙な罠によって梶間家から排除されていく様は、読み進めるのが嫌になるほど。後半は、武内の本性があらわになるのと「背中の傷」の謎解きとが同時進行し、読み進めることをやめさせない。この手に汗握らせる手腕には脱帽するしかないだろう。要注目の新鋭作家登場!! | ||||
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ひたひたと迫る犯人!一体、誰が本当のことを言ってるの??そんなことを思いながら、あっという間に読みきってしまうようなサスペンスです。終わり方も納得のいくエンディングです。ぜひ読んでみてください。面白いですよ! | ||||
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久々の一気読み本です。途中から一度止まらなくなったページをめくる手は最後まで一気に行ってしまいます。勉強や仕事の忙しい方は是非注意して読み始めるべき本かと思います。最初の梶間裁判官の判決場面から尋恵と姑・武内の関係、武内と雪見の闘い、雪見と俊郎の葛藤、武内と俊郎の関係 等々、それぞれの中で心理ゲームが展開されて目が離せなくなります。女性の心の動きというのは本当にこういうものなんだろうな、と感じさせますし、とにかく武内のような男はよくよく考えるとこの世の中に実際にいそうで背筋がすっと寒くなります。それだけリアリティのある作品でした。雫井作品は初めてですが他作品もTRYしてみます。是非是非、時間のあるお休みの日に一気に読まれる事をお奨めする一冊です。文句なく★5つ献上致します。 | ||||
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今年最も話題のミステリー単行本「犯人に告ぐ」で雫井脩介を初体験し、自分とほぼ同じくらいの年令の作家がここまで面白い本を書けるのかと感動して、早速雫井氏の他の作品を探して読んだのがこの作品です。都会に暮らす者なら誰もが抱く隣人に対する不安感を見事に心理サスペンスに仕立てています。疑いだすとすべてが疑わしく、信じると決めればどんなことだって都合のよい解釈ができます。事実上の主人公といっていい雪見(元裁判官の家に嫁いで来ている嫁)と家族の対決は、まるで新興宗教やえせ科学を信じる人を説得するかのような無力感です。ドラマ化が決まったそうですが、最初からそれを意識していたかのように登場人物が目に浮かびます。私なら、雪見に松下由樹を配役します。 | ||||
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予め読者に犯人の目星をつけさせてる意味においてはミステリー性は希薄だ。にもかかわらず全編に漂ういや~な感じと、次第に追い込まれていく家庭の描写がページを繰る手を止めさせない。猜疑心、嫉妬心、功名心など人の心に潜む心理を登場人物の行動を通して具現化させ、複数視点による描写から家庭内のそれぞれの立場を明確にしていく構成はよく練られていると思う。惜しむらくは、後半盛り上げた割に結末が肩透かしなのと、ページ数の割にあれこれ詰め込みすぎた感が否めない点だが、それでも一気にラストまで引っ張っていく筆力はなかなかのものです。 | ||||
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前半は、人間味のある重い話が多かったです。老人の介護、嫁・姑・小姑の確執など。読むのに疲れました。後半は、そんな前半の疲れをふっとばすおもしろさ。緊張感溢れる内容。思わず固唾を飲んでしまう場面が沢山。ラストは最高にスリリングです。どきどきしまくりでした。ひさびさに頭に焼きつくストーリーに出会ったように思います。好き嫌いの分かれる本だとは思います。わたしは好きです。 | ||||
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初めて投稿しま~す。私は書店に行って作家名とかタイトルにこだわらずあてもなく本を探すのが大好きです。ポイントは本の後ろに書いてある「あらすじ」と解説者の評(本編の後に書いてある短い文)です。それを読み私なりに判断して購入しています。ただ、本編を読んでみたらたいてい「はずれ」が多いように思います。しかし、たまーにいい本を自分で見つけたときの快感は忘れられません。そして、ついに大当たりの本を見つけました。それは「火の粉」(雫井 脩介 著)でーす。ストーリーも良かったのですが、 雫井氏の表現力と人物描写はもっとすばらしい!!文章なのに登場人物の表情や背景などがまるで「映画」を見てるように分かるのです。この本は「テレビ化」されるそうですが、作者のイメージがどれだけ再現されるか?多分無理でしょう!すでに私の中では登場人物すべてのイメージ(顔)が出来上がっています。この本で雫井 脩介氏のファンになってしまいました。でも2000年デビューの若い作家ですので「火の粉」を入れてまだ5作しか出品されていないようです。あとの作品も読みましたが、「火の粉」に劣らずすばらしい出来でした。皆さんも読んでみてください。最後に同氏の今後の活躍に期待します。 | ||||
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「犯人に告ぐ」を読んだあとの作者の2作目。淡々とすすむストーリーながら、どんどん引き込まれていく。元裁判官の隣に越してくる隣人の、薄気味悪い微笑が目にうかぶような、冷え冷えとした恐ろしさ。私も転居転勤の多いほうですが、隣人は自分で選べない。そんな隣人がどんな人となり、どう距離感を保つのか。自分ならどう接するのか。本当に怖くなった。 同時に育児ノイローゼ、嫁姑問題など現代的問題も盛りだくさんで、サービス満点。ただ楽しめる、秋の一点。 | ||||
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私が読んだ、雫井さんの小説2冊目がコレ!。最初に読んだ「犯人に告ぐ」もそうだったのだけれど、なぜか、終わりに近づくにしたがって、一気に読まないといられなくなる。かといってしかけとかトリックが特別であるということではないのですが・・・。この小説も、「犯人に告ぐ」同様、TVドラマには最適なストーリーかもしれない。よくありそうな題材のような気もするが、でもこんなことがよくあったら怖いけどね。とにかく、疲れているときは、読むのはやめよう!寝不足になってしまうので。 | ||||
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はじめは、いよいよスタートする裁判員制度のこともあって、法廷や冤罪のこと、又は、最近多かった犯罪被害者・加害者の遺族・家族の物語、乃南アサの「風紋」野沢尚の「深紅」東野圭吾の「手紙」のような話なのかと読み進めていくと、途中は、ヒッチコックの映画のように犯人と自分だけが真実を知っていて追い詰められいく恐怖、最後は、90年代のサイコスリラー映画の・・・という一気読みの面白本でした。 | ||||
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かなりホラー色の強い作品だ。元裁判官、梶間勲の隣に越してきたのは、勲によって無罪となった男・武内。そして、その後、梶間家に振りかかる謎の事件。事件は本当に偶然なのか?それとも故意によるものなのか?故意によるものだとしたら、それは武内によるものなのか?勲、尋恵、雪見・・・梶間家のそれぞれの視点で武内を見る。それぞれがそれぞれの視点で武内を見て、それぞれの反応を示し、やがて崩壊していく家族。そして・・・。正直、ストーリーそのものはかなりありふれたものだし、栄光一途や虚貌のようなあっと驚くどんでん返しも無い。それでも、読む手が止まらない作品だった。 | ||||
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最近は、不可解な理由で起きる殺人事件。これも、その一端なのでしょうが。ちょっと、無理のある設定かなと思います。ただ、読み進めるうちに、怖いけど、ページをめくらずにはいられない状態になります。読み終わってしばらくたつと、ちょっと違うよな・・・と思ってしまいますが、読み続けてしまう、そんな本です。 | ||||
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物語は小さな章ごとに細かく分かれている。それぞれの章で主語となる人物が違い、初めのうちはとにかく焦点が定まらず視点がさまようが、物語がすすむにつれて少しずつ視点がさだまり、その中に潜む恐怖が徐々に露わになってゆくさまは見事。クライマックスは畳み掛けるような奇怪な事件の連続でハラハラするが、その割りに結末が拍子抜けする感もあるところなどは少し残念な点ではある。しかし、普通の日常を送っているわれわれ読者でも、ふと隣を見るとそこにありそうなほど、どんな人間でも抱くであろう感情が、全ての恐怖の原因になっている点は、これまでのミステリー小説とは異なる着眼点で、大変興味深い。かなり読み応えのある内容であると感じた。 | ||||
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ストーリーは元裁判官の家族と偶然にも元裁判官の隣人となった元容疑者(冤罪)の物語。ストーリーも悪くはないし不可解な人物が現れる点など、次の展開が気になりページをめくるのは速くなるのは確かなんですが、どうも犯罪者を裁く裁判官の苦悩と冤罪に苦しむ者の姿が中途半端な描き方になっているような印象があり、リアリティに欠けるように感じました。ラストの展開を見るまでもなく、ミステリーよりもスリラーといった雰囲気です。 | ||||
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