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火の粉
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火の粉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全216件 101~120 6/11ページ
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初めは裁判のシーンで退屈かな…と思ったら。 突如現れた人物によって目が離せない展開に。 気持ち悪いもやもやと登場人物に助言できないもどかしさやライラかが募り、それでもページをめくる手が止まりません。 こんなに面白い本は久しぶりでした。 | ||||
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途中、傍観者でいるのがたまらなくなる。どんな結末になるのか楽しみでは無く不安になる。もしかして・・。読み終わった感想は☆5個という事です。読んでみてください。 | ||||
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久しぶりの一気読み 気になって気になって止めれず読みきってしまいました。 怖かった | ||||
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作品紹介を見ただけで結末や展開が予想できてしまう今作ですが、 分かってはいても面白いです。 かつて無罪判決を下した裁判長の隣の家に、その事件の被告人が引っ越してきて、 その家族に接近していきます。 次第に不可解な事が続き。。。。。。 実際にも、こういう気質の人って結構いますよね。 微妙にリアリティがあって恐ろしかったです。 | ||||
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こうなんだろうな、こうなんだろうな・・・と予想しつつ読み進んだけどやっぱり怖かった。 「人の恐怖」が一番怖いですよね。 | ||||
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面白くて、一気に読んでしまいました。最後まで、ドキドキ、ハラハラでした。 | ||||
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全体のストーリーは大体想像がつくものの、人物や情景の描写が恐ろしさを引き立てていて、 どんどん次が読みたくなる内容です。 久しぶりにドキドキして恐ろしい本を読みました。 | ||||
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「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」と悩む主人公 が重厚でありながらもどこか優柔不断なところが物語に 深みを与えており、読みごたえは十分。 難を言えばラストの展開が少々あっさりしすぎで、自らの 過ちに気づくあたりをもう少しページを割いて欲しかった。 | ||||
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サスペンス。 一見すると、とても親切な隣人。しかしその奥に隠された異常なほどのエゴと、性癖は文章を通しても身震いするくらいのものである。 登場人物の巧みな心理描写、女性の行動や心の動きを十全に理解して描かれた文章。 じわじわと迫り来る真実と恐怖。本当の真実はなんなのか。先が気になり、気になり、あっという間に読んでしまった。 この小説を読むと、真実が偽りであり、偽りが真実である事が世の中にはごろごろとあることを改めて感じる。 世の中の表の世界、人物が果たして本当に素晴らしいものなのだろうか。 社会とは「そういうものだ」ということを教えてくれる小説でもある気がしてならない | ||||
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隣人の恐怖を描いたものの中では秀逸だと思う。隣家にいろいろな嫌がらせを受けている人はいま日本中にいる。ぜひとも其の警鈴にしてほしい。怪しい隣人がいたら是非引っ越すことを薦める。 | ||||
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日常生活を隣人に侵食されていく描写がすばらしいです。 隣人の行動が本当に小憎らしい。 この野郎またやりやがったな!って思っても行動にうつせません。 行動するたびに返り討ちにあいます。 このわかっていても対抗手段がないもどかしさがだんだん心地よくなります。 (これが小説であり他人事だからですが) 本当にこんな隣人恐ろしいです。 昨今のニュースでも隣人との諍いをきっかけにした事件は度々報道されてます。 こんな事件があってもおかしくないと思わせるリアリティがあります。 近所付き合いには気をつけましょう。 | ||||
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<読んだきっかけ> ホラー小説が好きで評価が高かったので読みました。この作家さんの作品を読むのははじめてです。 <あらすじ> 判事の主人公がある事件で被告に無罪判決を下した後退職。大学教諭としておだやかな日々をおくっていましたが、そこに無罪判決を受けた被告があらわれるのですが・・・。 <感想> 素晴らしい作品でした。退屈することもなく一気に読めました。 単純な怖いホラー小説としてはもちろん素晴らしいですが、もう一歩踏み込むと日本社会や日本人の弱点の典型を描いているという意味でも興味深い作品です。主人公の元判事は「大事なときに決断できない」人の典型、その妻は家族の介護に悩む人の典型、息子は危機意識のない人の典型、息子の嫁は子育てに悩む人の典型、、、というようにこの物語では日本人と日本社会の典型的な弱点を体現しているような一家族が登場します。そして狂人はことごとくその弱点に狡猾に付け入り、家族を引き裂いていくわけです。 逆にこの一家は、今の日本では少ない4世代家族でひとつ屋根の下暮らしています。つまり現代日本の典型ではありません。しかしこの設定はラストで一家にプラスに働いているのです。 つまりこの作品では現代日本が抱える問題に対する警鐘と、昔の日本が失くしてしまった良さは何かということを示していると思います。逆にこの作品がホラーとしても怖く感じるのは、このような日本ならではの設定がきっちりしているからだとも思いました。この怖さは例えばアメリカ人には理解できないでしょうね。「リング」のハリウッドリメイクが日本人にはそれほど怖く感じられないワケです。 久々に後に残るホラーに出会えました。文句無しに星5つです。 | ||||
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読み終わったとき、面白さに身震いしました。 滅多に本は買って読まないのですが、図書館でかりて読んだので、 読み終わってすぐにamazonに注文しました。 特に、後半。 怖さと何がおこるのかという興味で、まさにページをめくる手が 止まらないという感じでした。 ここ一年で読んだ小説で、これほど興奮して読み終わった本はないです。 | ||||
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納得の結論です。 おそらく結論ありきで書かれたのではないかと思えるほどいいですね。 昨今は結論を結ぶことがとても難しいように思えます。 しかし、奇をてらうことなくきちんと完結させてます、そこがいいです。 薄っぺらく逃げてない。 これは好感が持てます。 最後の一気感は見事と言う他はなく、何処にも行けませんし、時間を忘れさせてくれます。これを途中で投げたらそもそも「読む」ってことにフィットしない人なんでしょう。 ただ少し急すぎるかなぁ・・・。 粗もあります。 結局説明して欲しいことは投げっぱなしです。作中のキャラにそれっぽいことは言わせてますけどあくまで想像なんでそこが物足りなく感じます。 そこが残念。 トリック?もウーンいまいちで、「誰も分かんない・想像もしないって嘘だろ?」って感じです。 でもこの小説の肝はそこじゃないと思うんで、いいでしょうって感じです。 因果応報・大人しっかりしないとなって気持ちにさせてくれる作品です。 | ||||
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刑務所って知っていますか? 懲りない面々なんかで、読まれた方もいらっしゃるかと思います。刑務所って結構身近にあるんです。収容者ってどんな人たちか分かりますか? 再犯率って分かりますか? (このお話に刑務所はかけらも出てきませんが。) どう考えても、作者の身近に刑務官とか、裁判官の知り合いがいたとしか思えないのですが、裁判官である主人公と、被告人であった武内の目に見えない糸が徐々に太いものになっていく。その展開から、最後に意外な終末を迎えます。 意外な終末には、冒頭に挙げた疑問を改めて考えないといけないんだと、全ての人が考えるのではないでしょうか。 例えば、金のない刑期終了者が出所して無銭飲食。店は何万円分も損害を受けても、出所者を警察に連れて行かれて、損害は帰ってきません。暴れる出所者に乱暴を働けば、逆に逮捕拘束されることもあります。出所者は再犯として刑務所に行きますが、食事、住居は確保されます。刑務所は、損害を受けた店も払っている税金で運営されているのです。リスクは誰にでもあり、刑務官、検事、裁判官はそのリスクは考えられないくらい高くなります。 他の方々とちょっと読み方が違っているかも知れませんが、ご一考ください。 柔道とかスキー競技が題材だったり、警察内部に異常に詳しい題材だったり、テレビ局の事情も結構情報を得ていたり、作者のバックグラウンドがいつも不思議に思えます。 雫井修介の最初の一冊としてお勧めかな。 | ||||
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雪見を主人公という設定にして、竹内結子にやらせて映画化してみるか。 じゃあキャストはどうだろう。裁判官のお父さんは伊東四朗くらいか。 ちょっと年とりすぎか? 武内真吾はだれだろうか、、、エキセントリックな役柄がピッタリな 感じだから佐々木蔵ノ介かな。でも背が高すぎてハンサム過ぎるかな。 背が低くて小太りなイメージだからな、、、ドラドラの塚っちゃんとか? でもかなり演技力求められるから、ちゃんとした役者さんで行きたいな、、、 とか考えてなかなか難しいのですが、雪見の旦那が夜郎自大で実力も ないのにオレサマでバカ丸出しな男なのです。この役柄だけは品川だと 一瞬で決まりました。 | ||||
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一言で感想を言えば、非常によく出来た面白い小説であった。 物語り前半では、よくある嫁姑問題とか、介護、育児、妙に胡散臭い隣人と、少々スケールが小さいのではないか… 等と思いながら読み進めたのだが、所謂、日常的な、何処にでも在りそうな光景を設定する事がこの物語の大きな意味になっていると、読み終えて気づいた。 ミステリーとしてのストーリーの組み立はよく出来いて、物語にどんどん引き込まれて行く。 それでも私は、この物語が単なる犯人探しに終始する、謎解きだけに重点を置いた何のテーマも無い推理小説のような気がして、少々結末が不安であった。 だが、物語の後半を超えた頃から、もはや頁をめくる手を休める事が出来無くなり、一気に読み終えた。 テーマははっきりと存在した。 この小説はミステリーとしても、サスペンスとしても非常に秀作だが、作者が表現したかったのは、(人を裁くとは、どういう事なのか?)、(裁判官に求められる資質とは?)それらを表現したかったのではないだろうか。 普段から何かにつけ、ことなかれ主義(つまり最も、日本の役人に多くみられるタイプで、官僚主義とも)で、家長でありながら家庭内の事すら決断できない人間、それが判事である勲の人格像である。 つまり、いくら難関と言われる司法試験を通り抜けた優秀な頭脳を持った判事とはいえ、勲のような、ことなかれ主義で決断力の無い人間に死刑事案に当たるような裁判で確固とした判決を決断する事が出来るのであろうか? これこそがこの小説のテーマであると思う。 勲はそれが出来なかった。 彼は被告の無罪を決断したのでは無い、決断できないから、無罪にしたのであろう。 勲は物語の終盤で自分は本当に正しかったのだろうかと、自分自身を振り返ることになるのである。 そして、被告を無罪判決にしたことだけで無く、今まで、ことなかれ主義で生きてきた自身の決断力の無さを後悔し、反省したのであろう。 そして、自分自身に火の粉が振りかぶり、家族の危険を目の前にした時、始めて勲は本気で決断するのである。 家族を救うために… そして今まで、ことなかれ的に自身の保身だけを考えて生き、人を裁いてきた自分自身と決別するために。 奇しくも現在、日本では裁判員制度が始まっている。 私は興味本意から、機会があれば是非やってみたいと考えていた。 しかし、人を裁くというのは相当な決断力が要ることで、とても興味本意で出来る事ではないと、思い直すのであった。 作中で「裁判官の資質は?」という、インタビューに対し、勲は「人が好きであること」と応えたというくだりがあるが、とても、そんな綺麗事では人を裁く事は出来ないと言うことであろう。 「火の粉」は一級のサスペンス小説ではあるが、ヒューマニズムと、我々日本人に誰にでもあてはまり得る要素と可能性を含めた極めて社会的な作品であると想う。 評価は、そう… 5点満点中、4.5点といったところであろうか。 満点に至らなかったのは、武内の人格描写は非常にリアルで、此処まで極端では無いが、『こういう人格を持った人って、自分の周りにも居るよな…』と、ふと思ってしまうくらい説得力と恐怖を感じるのだが、池本夫妻の異常性と人格描写には少々無理が在りすぎるような気がして、今一つリアリティを感じる事が出来なかった事であろうか。 | ||||
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人物描写が非常によい。 裁判官を退官した後も「お公家根性」が抜けない梶間、 時に葛藤しながら育児に携わる雪見、 親のスネ齧りでありながらどこまでもお気楽極楽の俊朗、 夫を立て、小姑の嫌みにも耐えながら、 「魂をぶつけて」義母を介護する尋恵、 そして、かつて梶間コートの被告人であり、 数年後に彼らの隣人となった武内。 中盤までは一気に読ませる。 続きが気になり、頁を繰る手が止まらない。 …しかし、残念ながら、中盤までの勢いが後半は失速。 こちらの頁を繰る手も失速。 後半は、陳腐な映画のごとき展開になってしまったことが 残念でならない。 中盤までが大変面白いだけに。 梶間は自分の下した判決に がんじがらめになっているとのことだが、 果たしてそこにリアリティはあるか。 在職中、死刑判決をおそれていたとされる 梶間の心情にも触れられているくだりもあるが、 しかしその部分での掘り下げは弱い。 疑わしきは被告人の利益に、の鉄則からすれば 背中の傷に関する検察側の立証が不十分である本件について 無罪判決に至ることは、ある意味やむを得ない (しかし、果たして一家惨殺という重大事件で、 検察の立証がこの程度であろうかという疑問はある)。 梶間は、検察の立証が足りなかったが故に無罪判決を下したのであって、 武内が真実「無辜」であるとまでの確証を持つ必要はなく、 またそれは裁判官の役割でもない。 そうであるとすれば、無罪判決を下したからと言って、 現実に自分の家庭に異変が起こり始めたときに 判決を自らの「足かせ」にする理由はないのではないか。 梶間は、元裁判官という性質を際立たせるためか、 内心を殆ど開示しない人物に設定されており、 梶間の心理が見えにくい。 また、内容に踏み込むことになるので詳しくは書けないが 設定の季節(初夏?)からすれば、 遺体の腐敗が問題になるのではないか。 書かれているような方法だけで腐敗が防げるのかは 私にはよく分からず、疑問にも感じた。 …と、いろいろ注文をつけてみたが、 中盤までのストーリー展開と、 各人物の巧みな心理描写を楽しむだけでも 文庫本としては十分な価値があり、おつりがくる。 特に、介護に心血を注ぎ、姑や小姑の言動に かき乱される尋恵や、 愛娘に対し大いに愛情を注ぎながらも、 3歳児特有の反抗に手を焼く雪見の心理描写は、 巧みの一言に尽きる。 個人的には、野見山や鳥越といった脇所の人物描写も楽しめた。 そういう意味では、後半の物足りなさにもかかわらず 「時間が勿体なかった」との読後感はない。 | ||||
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退官した元裁判官宅の隣に、 かつて無罪判決を下した男が引っ越してくるという話。 それから起こる数々の不穏な事件。 隣人の魔の手から家庭を守れるのかというサスペンス。 梶間家の人々が追い詰められていく後半部分は、 迫力があって本当に怖かった。 心理的にじわじわとくる恐怖を感じました。 本のぶ厚さ分の読み応えは十分あったと思います。 | ||||
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理屈抜きで怖かった。 何が怖いって、自分なりの常識で向かってくる人程 怖いものはない。 本人はきっと、一生懸命に尽くし、一生懸命に相手が喜ぶと思って 本気で「善意」でやっていることが「過剰」だと気付かない。 受ける側に、少しずつ「負担」という重しを”これでもか”とのしかけてくる。 それを「こんなにやってるのに、何故わからないんだ」 「これだけのことをしてきたのに、裏切りだ」となって行く。 それが、隣人だったら…。 まさにタイトル通り「火の粉」です。 狙いをつけた一家に、静かに忍び寄る悪夢。 「親切で良い人」から「何だか、変な人」ということに気付き始めるあたりから この本の醍醐味が増してくる。 不可解な出来事や、不可解な人物が登場してきて 読むスピードが早くなる。 この得体のしれない雰囲気に、自分も同化してしまって怖い。 実際、この本を読み終えた夜に、夢を観てしまいました。 まさに悪夢。 起きた時、ホントに「あ…夢か」と胸を撫で下ろしました。 それくらい、毒が心に残ります。 | ||||
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