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れんげ野原のまんなかで
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れんげ野原のまんなかでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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秋日和でも足止めのコロナ禍に、のんびり楽しめるミステリー小説を探して読み始めました。確かにスロースタートで緩めでしたが、どんどん図書館司書の資質、素養、専門知識のベースが無いと解けないようなストーリー展開になり、最後は本物の探偵小説になリました。特に、図書館と言う万人を受け入れる施設だけに、全ての人の人生を拡げるような締め括りが素敵でした。 | ||||
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満足しています | ||||
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いわゆる【本格ミステリ】にはひとつも魅力を感じない。 ちょっとした謎を含んだほのぼのストーリーなのかと思ってたら違った。本作だと謎自体が複雑すぎてそれを解くだけで終わってしまっているのもある。 雪女の話。最後に秋葉氏を再登場させてなにか言わせないと、ただの推理ゲームにしかならないと思う。真相が分かっても「だからどうしたの?」しか感想がない。 へんな言い方だけど「謎解き」の部分がバッサリいらない。秋葉氏の造形はよかった。 | ||||
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まず第一話「霜降 花薄」でぐっと惹きつけられました。とある地方都市、郊外のしかも辺鄙なススキ野原の真ん中にある図書館。どうしてそんな不便な場所に建てられたかというと、予算など自治体の諸々の事情があり・・。そんなゆったり静かな図書館に勤める主人公、文子のまわりでおかしな出来事が頻発し始めます。閉館時間を過ぎても隠れて図書館に居残ろうとする子供たち、そして奇妙な忘れ物や持ち主不明の物があちこちに置かれ始める・・いったい何が進行しているのか?ささやかな謎ながらミステリアスで、「どうなっているのだろう?」と好奇心をかきたてられます。そしてヒントはアメリカの児童文学「クロディーアの秘密」。たまたまこの本がうちにあって積読状態だったので、思わず手に取って読了してしまいました。 各短編ごとにテーマとなる本がとりあげられているのかと期待したのですが、必ずしもそうではありませんでした。けれどこの小説は、本好き、図書好きで、かつて学校の図書室や町の図書館を逍遥して様々な本に出会ったり、読みふけったりしたことがある人たちにはたまらないと思います。 ミステリとしてはどうかと言えば、登場人物の数が限られているせいか、どの短編でも途中でオチや犯人がだいたいわかってしまいます。そのあたりの伏線の巡らせ方がちょっと苦しいというか、本格ミステリ作家のように巧妙ではないというか。謎というのも殺人など重大犯罪ではなく、日常の中のちょっとした出来事がほとんどです。けれど、作者が一番描きたかったのは犯人探しではなく、自然に囲まれたおっとり穏やかな図書館の雰囲気や、無類の図書好きで変人の域に達している司書たち、図書館の土地を提供した地元の大地主、秋葉氏の癒される田舎のおっさんキャラなどではないのか、と。この連作集にはこのようにいろんな魅力が詰め込まれていると思います。 個人的に一番気に入ったのは、4話目の「二月尽くし 名残の雪」です。大雪に閉じ込められて帰宅できなくなった文子は、地主の秋葉氏宅に一晩お世話になります。まるで横溝正史の小説に出てきそうな(笑)広大で薄暗く迷路のような田舎屋敷。そこで晩御飯をいただきながら聞く秋葉氏の子供の頃の思い出や不思議な話は、古民家で聞く古老の昔語りのおもむきがあります。 またこれらの登場人物に会いたい、続編はないのだろうかと調べたら、「花野に眠る」が発表されているようです。こちらもまたぜひ読んでみたいと思います。 | ||||
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2005年に出た単行本の文庫化。 5本を収める短編集。 地方の公立図書館を舞台とした日常の謎系のミステリだ。 暗号ものあり、幽霊物語ありと手が込んでいて楽しい。外国の絵本、児童文学を組み込んだストーリーが多く、ファンならニヤリとさせられること間違いなし。 著者が図書館員だったこともあり、図書館の「知られざるシステム」や司書たちの「ひそかな悩み」が垣間見れるのもいい。 | ||||
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タイトルと郊外の小さな図書館が舞台のミステリということから もっとほのぼのとした話を期待して購入しました。 でも、起こる出来事は微妙に臭みがあったり なぜ起こるのか納得のいかない事件とか。 いくらなんでもおかしいだろう?みたいな行動とか とにかく不自然さが際立つストーリーで残念。 探偵役の先輩司書さんは、謎解きをするだけではなく、 若いヒロインの女性心理まですべてお見通し。 なんかな〜妻子を持つ中年男性なのに、本の虫っていう設定なのに なんでそこまで若い女の子の心の底まで全部察知できるんですか? しかもそれで牽制をかけてくる?「オレに惚れちゃいけないぜ」みたいな。 気味がわるいですね。 よっぽど遊んでいたのか?そんな感じの説明はなかったけど。 地主のおじいさんのエピソードだけは ほのぼのとして心に残るものでしたので その分だけ☆にしました。 | ||||
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源氏物語を大胆な解釈で読み解いた森谷明子が描く、図書館を舞台とした推理物。 「やさしいミステリ」と銘打っているだけあって、スリルのある謎解きはないが、 司書資格を持っているという作者だけに、 本に対する愛情や図書館での勤務のアレコレが垣間見えて、 図書館好きにはうれしい一冊になっている。 全体的には柔らかく暖かな雰囲気だが、 主人公が職場の先輩(既婚で子持ち)に抱くちょっとほろ苦い恋心など、 要所要所にピリッとしたエピソードを織り込んでくるところは、実に森谷氏らしい。 ただ優しいだけじゃ終わらないのも本書の魅力だ。 | ||||
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地方都市の市立図書館を舞台に、そこに集う人々の日常と、そこにまつわるちょっとした謎のものがたりである。 帯紙にはミステリ、と謳っているが、ちょっとそれはどうか。確かに収録されている(連作)短篇は、図書館内外で不可解な事象や事件が起き、司書探偵たる能勢くんがすばらしい洞察力でこれを解決する、という話。ではあるが、謎自体が超説明的なもので図書館員以外にとってはどうでもよい謎だったり、能勢くんの謎解き自体が強引というか単なる思い込みじゃないかという話が多いのが引っかかる。 また人物描写的にも、どの登場人物も例外なく隙の無いすばらしい好人物として描かれていて、なんというか逆に現実離れした感が強くなってしまうのだ。 著者は、図書館を舞台にしたミステリ、を書いたのではなくて、ミステリの形をとった図書館物語、を書いたのではないだろうか。 まぁ、ほのぼのした楽しい物語であることには違いないので、ミステリのつもりではなく読めば楽しいのかもしれない。そういう読者には良いのかも。 | ||||
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静かな図書館にちょっとした事件が起きる。その事件を解決していく短編小説である。全体的にはまったりしているなあという印象を受けた。あと、この登場人物にのめりこんだり共感することはなかった。それは、登場人物の描き方が若干薄いのかなと思う。どういう人なのかがいまいちわからなかったので、あっさりした感じで終わった。 第1話 霜降ー花薄、光る。 職員の目を盗んで閉館後の図書館に居座ろうとする少年たちがいる。それはどういうことか? 第2話 冬至ー銀杏黄葉 写真集のシリーズの中に絵本の表紙のコピーがある。暗号ものみたいだが、それはどういうことか?この話が心が温まっていいかなと思いましたね。 第3話 立春ー雛支度 秋葉氏の店に図書館の利用者リストっぽいコピーが落ちていた。それはなぜか? 第4話 二月尽ー名残の雪 文子は秋葉氏より雪女の話を聞かされる。雪女とはどういうことか? 第5話 清明ーれんげ、咲く。 阿伎葉中学校蔵の『床下の小人たち』がこの秋葉図書館の書架に存在する。それはなぜか? ジャンル: 本 | ||||
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紫式部ネタの「日常の謎」作品で注目された森谷明子さんの創元推理文庫第二弾。やっぱり本がらみの作品で、今度は田舎図書館の女性司書がワトソン役かつ主人公です。ほのぼの系「日常の謎」作品としては推理小説的骨格がしっかりしていて、人物の造形とよくバランスがとれており、するする読める作品に仕上がっています。 もちろん文章の肌触りは違いますが、本に囲まれた職場なんて所から、大崎梢さんのシリーズ物が二つ頭に浮かびますし、大雪の夜、主人公が地主さんのお屋敷に泊る場面では、大崎梢さんの某作品を読んでいるような気分になってきます。すると解説に大崎梢その人が出てきて「やっぱり」(笑) | ||||
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文章が巧いし、登場人物のキャラクター造型も巧い(ただ、主人公だけイマイチ)。 全く殺人事件が起きない(1つだけ、らしきものはある)のも、読後感が良い。 | ||||
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文章が巧いし、登場人物のキャラクター造型も巧い(ただ、主人公だけイマイチ)。 全く殺人事件が起きない(1つだけ、らしきものはある)のも、読後感が良い。 | ||||
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書誌好き(読書もだけど、本自体に興味があるという意味です)、図書館好きのミステリーファンにお薦めの1冊です。5編とも秋葉図書館やその司書さんたちに関連して起こる事件を扱っていますが、それぞれ味わいが違います。 最後の話はやや陰惨な展開ですが、微笑みとともに読み終えることがですます。中心的な視点人物の文子や探偵役の能勢さんについてもう少し書き込んでくれたら、さらに味わい深いものになったと思います。ということで、星は4つ。 | ||||
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書誌好き(読書もだけど、本自体に興味があるという意味です)、図書館好きのミステリーファンにお薦めの1冊です。5編とも秋葉図書館やその司書さんたちに関連して起こる事件を扱っていますが、それぞれ味わいが違います。 最後の話はやや陰惨な展開ですが、微笑みとともに読み終えることがですます。中心的な視点人物の文子や探偵役の能勢さんについてもう少し書き込んでくれたら、さらに味わい深いものになったと思います。ということで、星は4つ。 | ||||
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大好きな図書館と、大好きなミステリときては、放っておくわけには・・・と思い読んだ作品です。 舞台が図書館だから、もっとほのぼのとした謎なのかと思いきや、結構きつい。暮らしの中の謎といえるほっこりしたものも中にはあったけれど、血なまぐさいとまではいかないまでも、少々生臭いものもあったり。 それでも、謎としては面白かったのだけれど、皆さん書かれているように、登場人物が浅い。特に主人公の書き込みが足りていないように思う。司書としてもちょっと・・・。図書館の配架をほんの少し乱す人物を、あんなに「犯人」と連呼するのはどうかと。例え仲間内だけだとしても、いい気はしません。 謎が面白かっただけに、少々残念です。 | ||||
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大好きな図書館と、大好きなミステリときては、放っておくわけには・・・と思い読んだ作品です。 舞台が図書館だから、もっとほのぼのとした謎なのかと思いきや、結構きつい。暮らしの中の謎といえるほっこりしたものも中にはあったけれど、血なまぐさいとまではいかないまでも、少々生臭いものもあったり。 それでも、謎としては面白かったのだけれど、皆さん書かれているように、登場人物が浅い。特に主人公の書き込みが足りていないように思う。司書としてもちょっと・・・。図書館の配架をほんの少し乱す人物を、あんなに「犯人」と連呼するのはどうかと。例え仲間内だけだとしても、いい気はしません。 謎が面白かっただけに、少々残念です。 | ||||
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司書は日ごろレファレンスとかしてるから、なかなかの名探偵でもあるんですね。恋とか、日常生活のはなしもレファレンスの応用っぽくって笑ってしまいました。 | ||||
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司書は日ごろレファレンスとかしてるから、なかなかの名探偵でもあるんですね。恋とか、日常生活のはなしもレファレンスの応用っぽくって笑ってしまいました。 | ||||
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お客さんがあまり来ない、静かな図書館の日常に起こる ミステリーを綴った連作短編集です。 まずはそのシチュエーションに心が動かされました。 私たち本好きが愛してやまない図書館。 はじめはススキの生い茂る場所にぽつねんと建っていたけど、 れんげそうを植えて、 図書館のまわりは名所となるほどのれんげ畑になっていくのです。 もうこれだけで引き付けられませんか?(笑) 綴られるミステリーは、本当にどれもちょっとしたもので 謎解きの爽快感を感じられるほどではないのですが、 四季の移ろいが美しく描かれていて 読んでいて気持ちのいい作品です。 ただし、他のレビュアーさんが指摘しているように 人物描写の浅さは気になります。 とても素敵な作品なので、 ぜひ続編を書いて人の深みを描きこんでほしいのですが・・・。 | ||||
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お客さんがあまり来ない、静かな図書館の日常に起こる ミステリーを綴った連作短編集です。 まずはそのシチュエーションに心が動かされました。 私たち本好きが愛してやまない図書館。 はじめはススキの生い茂る場所にぽつねんと建っていたけど、 れんげそうを植えて、 図書館のまわりは名所となるほどのれんげ畑になっていくのです。 もうこれだけで引き付けられませんか?(笑) 綴られるミステリーは、本当にどれもちょっとしたもので 謎解きの爽快感を感じられるほどではないのですが、 四季の移ろいが美しく描かれていて 読んでいて気持ちのいい作品です。 ただし、他のレビュアーさんが指摘しているように 人物描写の浅さは気になります。 とても素敵な作品なので、 ぜひ続編を書いて人の深みを描きこんでほしいのですが・・・。 | ||||
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