■スポンサードリンク
(短編集)
空飛ぶ馬
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
空飛ぶ馬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日常の謎が五話。 作中で殺人がない上、私たちの風景に優しくミステリーの地平を広げた、北村薫の正に無血革命。 それぞれの動機が、人間の業を映し出す。 噺家・春桜亭円紫が探偵役、文学部の女学生がワトスン役であり、随所に散りばめられた落語や古典文学の蘊蓄も楽しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日常に潜む、ほんの些細な嘘や疑いやすれ違いが思いもよらぬ方向に転がっていく。 そうして起こる事件の謎を、主人公の人生をこれから歩んでいく女性と落語家の円紫師匠が紐解く。 登場人物達の言葉が丁寧に紡がれ、他のミステリーにはない読後感をもたらす。 私はこの本を当時20代の女性から薦められました。これとても好きな本だから、と。 主人公が男の理想の女性像などといったご意見もありますが、必ずしもそうではないと思います。また、それで固唾蹴られてしまうには勿体ない、素晴らしい物語だとも思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
きれいな状態で届きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恐らく、本書を嚆矢とする「日常の謎」と言うジャンルが自分には合わないのかも知れない。 比較に出すのは北村氏にも今野氏にも失礼とは思うが、自分は今野敏氏の作品を多数読んでいる。警察モノで有名な今野氏だが、今野氏の警察モノは相当「日常の事件」でしか無い。奇想天外な事件や究明が困難な謎はほぼ無いと言っても差し支えない。それでも面白いと思うのは、登場人物の会話の妙があるからだ。 翻って本書に関して言えば、たとえ北村薫と言う男性とも女性とも取れる名前故に性別がわからないと仮定しても、女性にモテない学生時代を過ごしたおっさんが想像する憧れの20代女性と言った感が満載の主人公像に辟易してしまう。たとえ北村薫氏が女性だとしても、だ。 日常の事件も、その解決内容も、ひたすら退屈。オーナー自らが店に出る喫茶店で、自らが雇い、自らがクビにした人物が来店しても気づかないものだろうか? 本書に収められている五編が、全て事件が成立するにはご都合が宜し過ぎる展開ばかり。安楽椅子探偵役となる落語家にしても、なぜそれだけの情報で解決案を導き出せるのか、理解出来ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・この高品質の殺人のない推理小説が、評価が低く、キンドルにも入っていないことに驚いています。日本の推理小説のベスト・テンを選ぶとしたら、その中に入っていても全くおかしくない小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日常生活におけるちょっとした謎を題材にして、美しい日本語で人間を描いています。私は素晴らしいと感じるけれども、レビューの評価はそれほど高くない、と言うより批判的なものが多い。どうしてなのだろうかと考えて、一つの結論に達しました。 もう数十年も前のことですが、中国人の娘さんが話す日本語を聞いて、「ああっ、久しぶりに美しい日本語を耳にした」と言った人の話がありました。数十年前ですらそういうことですから、現在において、「だっせえ」「うっぜえ」「くっせえー」「ちょーきもい」「ちょーむかつく」「ざけんじゃねー」「うえーファザコン」「っつうかマザコン」などの表現をいたって普通だと感じられている方々には、逆に、この本のゆったりとした文章はとてもではないが読めないであろう、というものです。 「何かっこつけているんだ、時代は変わるんだ」とおっしゃる皆さん、どう変わっているのか、ということが問題ではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編集のうち最初の1作しか読んでいないのですが、謎解きしなければ、不思議なロマンティックな話で終わったのに、わざわざ謎解きしてしまったために、すごく白けた気持ちになりました。 織部の呪い(?)でないと教授を安心させたかったのかもしれないですが、それにしても無理やりな謎解きで理屈が通らない。 好みの問題もあるでしょうが、これ以上読む気がせず、途中でやめたので星2(気に入らない)で。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんな女子大学生は現実にはいないだろうと思いつつ、それ以外の部分は楽しく読めた。特に「砂糖合戦」の論理と展開がいい。 日常の謎は日常でおきえる出来事に対し、論理・推理で(しばしば強制的に)解決をもたらす。その結果、非日常的な論理や推理の異質さがきわだち、それが何とも面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすく、程よく文学的で品のある文章は素敵です。この部分で星を追加しました。 ただ、主人公に違和感があり過ぎて物語に集中できなかった。 一番ゾッとしたのが、この一文。 “父の心が本当にそれを許すまで、私は死んでも口紅を引きはしない。” ハッキリ言って、キモい。 こんな女子大生が本当に居たらそれはちょっと異常です。 化粧は誰かに許しを得てするもんじゃない。 女性としての自我に父の許しが必要? 行き過ぎたファザコンにしか思えません。 おじさんの考えた最強の娘、というファンタジーなのかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「日常の謎」というジャンルの作品だそうですが、謎解きマニアでもない自分には話題が退屈で合いませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説特有の奇をてらった展開がなく、物語、というよりは人間の上質な暮らしぶりが匂い立ち、質の良い読後感が心地よい。このような本を、なかなか読書量が上がらない、中学生の孫に読ませたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東大卒の方からの紹介で子供に読ませてます! それから。。 とてもためになった本としてテレビで紹介されてました! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1作目、2作目はすっきりまとまっていて、全く知らない落語の世界の豆知識も興味深くて面白く読んだのですが、3作目がなんだこれ、という内容で、そこで白けてしまって、4作目、5作目が楽しめませんでした。 シャーロックホームズ的な、日常的な謎を解いていくような推理ものですが、3作目は全75ページのうち、事件が起こるのは60ページ過ぎてから。その前はだらだらだらだらだらだらだらだら×100、あまりかき分けられていないキャラクターの女子大生が旅をする話で、主人公も無個性であまり魅力を感じられず、伏線と呼べるようなものはほぼなく、面白くもなんともありません。で、最後の事件も加害者が偶然思いついたとしか思えない状況なのに、論理的な推理で解決するってなんじゃそれ、としか思えませんでした。悲壮感たっぷりに終わるラストも、いやいや、これだけ目立つ行動をしていたらすぐ見つかるでしょ、馬鹿なのこの人?、としか思えず…。解説を読んだら、3作目の読みどころは、「二人旅の楽しさである」だそうで脱力しました。そうとしかほめようがなかったのだと思いますが、そもそも二人旅の部分も楽しくもなんともないのですが…。 宮部みゆきさん、辻村深月さんなど、好きな作家さんがこぞって帯に推薦文を書いていて、シリーズものなのでまとめ買いしようと思ったのですが、個人的にはしなくて正解でした。ほかの方のレビューを読むと絶賛されている方も多いので、好き・きらいが分かれるようです。まとめ買いは1冊目を読んでからがいいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
砂糖合戦は油断していて、何がどうしたのと思っているうちに 謎が解かれる事態に・・・。 確かに、そういうこともあるなぁと感心しつつ、 「」だけでなくシリーズ第1作から キレギレだと惚れ惚れして読了。 あっという間に読み終えた。流石!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる「日常の謎もの」が好きで、金字塔と呼ばれるこちらを読ませていただいたが…正直微妙でした。 つまらなくはないが、ここまで大絶賛されるほどの本か?と疑問に思ってしまいます。 まずそもそもプロの落語家とそれに憧れる女子大生、という関係性でホームズとワトソン役をやることに無理が生じているように感じました。現に謎に出会った際にホームズ役である落語家がその謎を解決することになる(巻き込まれる)流れに無理があり(そんなところでたまたま出会うか?というところで出会うなど)解決する際も読者にもわかるヒントで解決したというよりは落語家が話を聞いただけで解決するのでまさに千里眼で解決したように見えてしまい面白みがないです。 同じ「日常の謎もの」のジャンルですと米澤穂信や若竹七海、はやみねかおるらに完全に劣っていると思いました。 だが今あげた作家も含め、1994年当時に今ほど「日常の謎もの」の本がなかったということを思うと、今ある数々の面白い本の先駆けと言う意味で評価されていることは納得できるので、作品としての面白みは星1ですが星1つ追加しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に評価の高い本で、以前から読もうと思ってた本。 ようやく読むことができたのだが、期待値が高かったのかなあ…。 正直、僕には合わなかった。 おそらく「日常の謎」というジャンルがあまり合わないんだと思う。 米澤穂信の人気シリーズの「古典部」もあまり面白いと思わなかったし。 シリーズの続きを読みたいとは思わなかった。 ただ、落語好きの僕にとっては古典落語に関する解釈とか蘊蓄はとても面白かった。 他にも文学に関する難しい蘊蓄なども出てくるので、ミステリーとしての楽しみ以外にもそういった蘊蓄とか解釈を楽しむという読み方もできる。 そして、一点だけとても気になった事がある。 僕が読んだのは43版なのだが、その339ページに 「今はもう押しも押されぬ大女優です。」という文章がある。 「押しも押されぬ」というのは日本語として誤った表現で、正しくは「押しも押されもせぬ」である。 もっとも、今では誤った表現の方が広まっていて、誤った「押しも押されぬ」の方を使用する人の方が多いという逆転現象が起きているというデータもある。 まあ言葉なんて伝達手段に過ぎないのだから、双方で意味が通じ合えば別になんだってかまわないのだが、僕は気になった。 本書では文学に関する蘊蓄を多く語っているのだから、「正しい日本語を使えよ」と思った。 作者の北村薫は、高校で国語教師をやっていたそうだが、国語教師が「押しも押されぬ」を使用しているのはかなり恥ずかしい。 入試の国語問題でも「押しも押されぬ」と「押しも押されもせぬ」の正誤問題とか出そうなものだが・・・。 本書は1989年に発売されて以降、版を重ね読み継がれているのだが、なぜこの「押しも押されぬ」が30年近く訂正もされず放置されてきたのか理解に苦しむ。 僕は「押しも押されぬ」って表現を見て、読んでて一気に白けたよ。 もし、増刷するなら出版社は作者にことわって訂正した方がいいと思う。 国語教師がこんな表現使ってたら恥ずかしいぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「私たちの日常にひそむささいだけれど不可思議な謎のなかに、貴重な人生の輝きや生きてゆくことの哀しみが隠されていることを教えてくれる」と宮部みゆきが絶賛する通り、これは本格推理の面白さと小説の醍醐味とがきわめて幸福な結婚をして生まれ出た作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私には合わなかった。 女子大生の日常にも、用意された各編の謎にも全く興味が唆られなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女子大生が出くわす「日常の謎」と,それを解き明かす落語家. とにかく女子大生の日常が,これでもかとばかりに描かれる. 肝心の「謎」がなかなか出てこないので,そこまでたどり着くまでに飽きてしまう. 謎解きが面白くても,ミステリーに肝である「真相への関心」が維持できない. 主人公の女子大生の生活の様子と,その心の動きもきめ細かく描かれていて, これを評価する向きもあるようだ. 飾り気ない主人公のキャラクターに好感を持つ読者もいてもよいが, あとがきに書いてあるような女性作家の作品だとは,個人的にはちっとも思わなかった. 行動や状況の描写が説明的すぎるし, 心理描写も,どう思ったか,が重要なのではなく, なぜそう思うのか?,そのよって来る所以は何か?が重要なのである. それがないので,空想上の女子大生の生活と心境をシミュレートして書いてみました,という印象しか受けない. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
”もっとすごい「このミステリーがすごい」”を見て、購入した。私の趣味ではなかった。 - 内容に対して文章が冗長。修飾語が多すぎる。もっと引き締めてほしい。 - 文章のリズムも悪い。一人称なのに描写の視点があちこちに動くから、落ち着かない。 - 落語、陶器、オペラ、映画など各種芸術の話題を仕掛けに使う。好事家趣味なところがある。嫌いではない。 書き出しの例 - 「眠い―といえば高校生の頃は、朝起こされる時本当に眠かった。時間だよといわれてから、夢うつつで過ごす数分間。」(織部の霊) - 「七月の末ともなれば、うだるように暑い―これは通年といおうか、固定観念といおうか、あるいは一足飛びに《事実だ!》と、いってのけてもいい。」(砂糖合戦) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!