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(短編集)

空飛ぶ馬



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空飛ぶ馬の評価: 3.64/5点 レビュー 47件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 41~47 3/3ページ
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No.7:
(5pt)

なんて爽やか!なんて鮮やか!

推理小説が嫌いな人も、読んでください。
私は推理小説は殺人がつきもので、解けないと悔しいから、という理由で嫌いでした。
でも今は、「北村薫さんの推理小説は大好きです!」って感じです。
人は死なない、円紫さんの鮮やかな推理が気持ちいい、伏線がさりげない、
主人公である女子大生の「私」の視点で心情まで細やかに描写されている…脱帽です。
本当に男の人が書いているなんて信じられない。
さっぱりしているけれど普通の女の子である「私」にとても感情移入できます。
こんなによくできた作品はあんまりないと思います。
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
4488413013
No.6:
(5pt)

北村薫の原点

推理作家としての、著者の功績についてはいうまでもありません。「日常の謎」という言葉を、ミステリ好きの人なら知っているだろうから。進めたいのは私小説好きな人へ。これは自分のことが書かれているのではないか。一度は思ったことがある人もいるのではないでしょうか。「赤頭巾」のなかにでてくる「情は理に勝つことはできない」という言葉を重く受け止めました。一見反対に思えますが、それも確かに実だと思うのです。高校時代に初めて読んだ、私にとっての北村薫原点です。
空飛ぶ馬 (鮎川哲也と十三の謎)Amazon書評・レビュー:空飛ぶ馬 (鮎川哲也と十三の謎)より
4488023169
No.5:
(5pt)

懐かしさを感じる一冊

推理小説は完成する。例え殺人や泥棒がなくても・・・身近に起こる出来事からテーマを選び、本格的に推理することを愉しめるストーリー作りは、すばらしいものがあります。すばらしい、というのがあまりにも当たり前すぎるのですが、この言葉が素直に出てくる本なのです。本書の主人公のセリフは、私が学生だった頃に同じように感じていたことが多く、読みながら学生だった頃を思い出させてくれます。良い意味で昔を、懐かしい時代を思い起こさせてくれる本でもありました。
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
4488413013
No.4:
(5pt)

語り口の妙

テレビドラマにしたら誰をキャスティングできるかな?最初に読んだときいつもそのことが頭に浮かびます。「私」は木村佳乃さんでいいかなと思いますが、相手方は・・・あの軽妙で鋭い語り口は難しいでしょう。落語のシーンもあるし・・・とにかく最初から最後まで淡々とした中で話が進みますが、人物描写は鋭いものです。気がつかないことに気づき、そこを掘り下げていく「円紫さん」。結末に絶句する「私」。毎年のように読み返し、読み返すたびに何かが発見できる作品です。
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
4488413013
No.3:
(4pt)

空飛ぶ馬

スゴク読みやすい文章で、あっという間に読めてしまいました。1節1節がとても短く、ちょっとした時間にきりのいい所まで読み進める事ができるので、忙しくてまとまった時間が取れない方も大丈夫!後書を読むと、どうやら主人公は毎回スバラシイ推理を披露してくれる噺家・円紫さんらしいです。わたしは『わたし』だと思ったのですが。推理の内容は何だか少々強引な気もするのですが、この円紫さんが大変に良い男です。ナイスなおじ様。読後感もサッパリで、さっそく続きを読んでいます。           犀利な推理力を発揮する噺家と女子大生の名コンビ。痛快な論理展開の妙を満喫させる連作小説。『鮎川哲也と十三の謎』の第6回配本。                !文中で『わたし』が大学について、朝が早い日だけでなく『なまじお昼から出掛けても間に合う日が混じっているので、かえって苦しい。』と言っているのには、心の底から共感致しました。★文庫版あり
空飛ぶ馬 (鮎川哲也と十三の謎)Amazon書評・レビュー:空飛ぶ馬 (鮎川哲也と十三の謎)より
4488023169
No.2:
(5pt)

古典落語ならぬ古典探偵小説

「そこでだ、ワトソンくん……」とホームズが謎解きをはじめるときの快感と、とうとう分からなかったという思いの屈辱感。昔読んでいた探偵小説が現代によみがえった。ホームズは落語家円紫、ワトソンは19歳の女子学生<私>である。日常生活のちょっとした「不思議」を推理小説の短編にあつらえて、五品用意してくれた。円紫が謎解きをはじめるまでに材料は出揃っている。この古典的構成がいい。ところが、私は動機はおろか、犯行手段、犯人までもが皆目わからない。毎回悔しい思いをした。「くそー」と思う。表題作で最後の「空飛ぶ馬」に至ってやっと半分くらい当てた。これは次ぎの本を読ませようという作者の魂胆なのかもしれない。(この推理は案外いい線いっているも!?) 一品につき、女子大生の実感のこもった日常生活と古典落語の粗筋がデザートのようについているのが、この料理を一段と美味しくさせている。
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
4488413013
No.1:
(5pt)

日本文化の知識満載!

このシリーズは全部もっているファンなのですが、やっぱり一番は最初のこの本だと思います。女子大生の”私”は、さすが国文科だからか日本の文学に詳しくしらない本がいっぱいでてくる。それを読むだけでも、かなり日本文学に詳しくなれる気がする。また、落語に対する知識も半端じゃなく、小さな頃”笑点”を見ていたくらいじゃ追いつかない。日本文化の豊かさを発見させてくれるだけじゃなくて、謎解きまで”円紫師匠”とやってしまう。その謎解きも、視点が変わってすごくおもしろい。読めば読むほど発見があってオイシイ本だと思う。個人的には、”私”が一人で考えているときの言葉の語呂合わせや考え方がすごく好きです。彼女はすごくまっすぐで好奇心が強い。
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
4488413013

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