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(短編集)
空飛ぶ馬
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空飛ぶ馬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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本書では殺人なしでも本格ミステリの要のひとつである論理的思考が 噺家春桜亭円紫師匠によりいかんなく展開されます。 北村さんは思考対象を殺人ではなく、ありふれた日常に潜む不思議な、 あるいは奇妙な出来事に絞り、その大胆なすげ替えでも殺人と同等のロジックで 謎を解き明かし得ることを証明しています。 その手際は簡潔にして見事で、草食系の円紫師匠に探偵役を任せ、 「日常」というキーワードのためか、叡知ならぬ頓知をきかせている風情があります。 一人称で語られる「私」は、ややペダンティックなところもありますが、 憎めない存在で、彼女の友人たちも個性的でストーリーを盛り立てます。 ほのぼのさせられたのは表題作「空飛ぶ馬」で、恋人に対する男の優しさが ある不思議な現象となってしまう話です。 逆にこわかったのは「赤頭巾」で、ある寡婦の底意地の悪さに全身粟立ちました。 本篇は他と比べて凝っていて、出だしのうまさ、過去の想い出の絡み、 絵本の特異性や電話の状況からの推理など、物語の編み方が光っているように思われます。 | ||||
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ちょっと期待外れ。そもそもターゲットは若い人かも。私の年代(60代)向きではない | ||||
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自分は知識が豊富だと言わんばかりで、さほど知りたくもない落語の話を詳しく述べている。いつまでたってもハラハラドキドキして来ないし、時間がもったいないので、もう読むのをやめた。 | ||||
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主人公の人間性に、好感がもてます。 19歳の大人と子供のはざまに感じる女性の潔癖感がすごくリアル。 この作品を中年のおじさんが書いたとは驚きである。 そして、名探偵役の円紫師匠もとてもよい。 落語好きの私にとって、ところどころになじみの噺が物語にからんでくるところも面白い。 2008年に「このミステリーがすごい!」の20周年企画でおこなわれた国内編の中では、なんと7位にランクインしている。東野圭吾の「白夜行」が10位。宮部みゆきの「模倣犯」が19位なのだから、どれだけミステリーファンにとって評価の高い作品かよくわかる。 が・・・。 そこまで?そこまで評価されるほど面白いかというとちょっとどうだろうと。 現代の米沢穂信のスイーツセレクションなんかとテイストが近いように感じる。肩の力を抜いて読めるミステリーは素敵だなとは思うけれど、この作品が過去20年間のベスト7位に入るというのはちょっと違うような気がする。 文学部専攻の人間・落語に詳しい人間がこの作品にさりげなく書かれていることを自分は理解できるんだぞという優越感がこの作品の順位を押し上げたような気がしてしまう。けれど、たとえば2013年現在、ミステリ好きの高校生が読んだとしたら、「退屈な作品」と言い捨てるかもしれないなと感じる作品。だから★3つ。 | ||||
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殺人事件が起きない「日常の謎」をあつかった作品。 簡単に人を殺すばかりのミステリーと違って、読後にやさしい気持ちになれるのがいい。 シリーズの中には多少強引ではとは感じる推理がないではないけれども、円紫さんの口調で語られると納得してしまえるのも良い。 | ||||
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日常の謎派、というのは、本書から始まった言葉だ。 この系統の作品は以前もあった。 だが、殺人の起きるミステリと比べて、どうしても謎の深刻度が大きくない、そしてそのため解決の意外性が小さい。 そのため、どうしても評価は低くなりがちだった。 そこに、ほどほどの謎の深度と、なによりその解決の意外性によって、本作は大歓迎されたわけである。 だから、ミステリとして十分な魅力があり、しかもその解決のロジックがきちんとしているから、評価が高い。 謎のきれ、解決の鮮やかさが、本作の持ち味である。 ただ、残念なことに、このシリーズも次第にその持ち味が薄くなり、それに伴って謎の深刻度が大きくなる。 すると、作品世界が重くなり、読者が離れていく、ということになってしまった。 著者が多方面で活躍しているせいもあるかもしれない。 しかし、もっと大きな要因は、本作のようなミステリ度の高い作品の創作には、気力と体力の充実が不可欠であり、どんな作家も年齢を重ねると、ミステリ度の高い作品の創作が難しくなる、ということである。 そして、著者もその例に漏れなかった。 だから、以降、本シリーズのテンションは下がるし、新作が発表されていないのである。 しかし、本作は著者初期の作品であり、そのミステリ度は高い。 十分に楽しめる本格ミステリの“日常の謎”である。 | ||||
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つい先ごろ、直木賞を遅まきながら受賞された北村薫氏のデビュー作とも言える短編集です。1989年の発売ですし、初出から20年以上経ちましたが、題材が日常のふっとした瞬間を捉えた推理小説ですから、古さを感じさせません。文学の造詣の深い作者の分身のような円紫師匠と女子大生の「私」が織りなす文学の香りが一面に漂う優しさに満ちた作品集だと思います。北村薫氏が生み出した「円紫さんと私」シリーズの第1作にあたります。 殺人は1件も起こりませんし、連作長編ですから、女子大生の成長記録のような色彩も帯びています。特に最後の「空飛ぶ馬」の温かいエピソードは作者のまなざしの温かさがないとプロットを気付くこともなかったでしょうから。 これだけ文学に深い関心と知識がある女子大生は少ないと思われますが、一方でそれだけ際立ったキャラクターを「私」に与えることで内容に奥深さを与えますし、従来の作品にない雰囲気が漂っています。このような文学や芸術を扱う女子大生シリーズが他に全く見当たらないということからも、北村氏の創出したこのシリーズの特異性が表れています。 歴史や芸術の奥深さと夢に感じた怖さを浮かび上がらせる「織部の霊」、ちょっとした行動から裏に潜む悪意による「砂糖合戦」、車のシートという日常ありきたりのものから1篇の小説が生まれるという「胡桃の中の鳥」、童話とは全く別の嫉妬心の怖さを感じる「赤頭巾」、そしてヒューマン・ドラマとでも言うべき「空飛ぶ馬」。それぞれ趣が違う仕上がりになっていることから、北村薫氏の力量が分かります。 | ||||
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◆「織部の霊 他二篇」 ◆「赤頭巾」 「私」が子どもの頃から憧れていた夕美子さんは、 絵本作家となり、女手一つで一人娘を育てている。 そんな彼女が毎週日曜の夜に家の前の公園 で見かける、赤い服を着た女の子の正体とは? 愚かさや無神経さとは無縁の、理知的で良識ある人の心底にも、 他者に対する悪意や加虐性が存在するのは当然のこととはいえ、 いざ直面すると、暗澹たる想いに駆られます。 人を善悪の二分法ではかることの愚かしさを痛感させられました。 ◆「空飛ぶ馬」 雑貨屋の若主人から幼稚園に寄贈された木馬が、夜の うちに一度消え、翌日には、また元通りになっていた……。 「赤頭巾」と好対照をなす心温まる「クリスマスの奇蹟」です。 以上、五篇。 我々が何気なくやり過ごす「日常」は、見方一つで、 かくも多様で、豊饒な相貌を垣間見させてくれます。 | ||||
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途中で挫折しました。読もうとしてもすぐに頭に入ってこない状態になります。 まず主人公、あんな女性はこの世に一人もいません。主人公も落語家も気持ちが悪いです。 そして登場人物がなぜみんなして文学に詳しいのか。 いかにも高尚なことを書いているぞという雰囲気も嫌です。 物語も基本的にこじつけで退屈です。相当集中しないと読み続けられません。 この作品は評価が大きく分かれているようですね。 この作品を評価できない人間は心が汚いみたいな印象を持たされてしまう感じもたまらなく嫌です。 | ||||
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女子大生である「私」の一人称で展開する日常。その語り口が見事な作品。 「私」は感心するぐらい、普通の真面目な女子大生。文学部に通い、真剣に勉強している。 その私が送る通常の日々が、生き生きと描かれる。 この辺りは、「推理小説」でなく、「推理文学」を書いたフィルポッツの「赤毛のレドメイン家」を彷彿とさせる。とにかく上品であり、自然なのである。ただ、もっと自然で、肩の力が抜けている。 その中で、ふとした疑問が現れる。それは、多くの場合、些細な謎であり、通常は、忘れ去り、二度と思い出すことはない。しかし、本シリーズは、そこに鮮やかな謎解きを見せる、博識の落語家を登場させ、人の不思議さや奥深さを語りかけてくれる。 ミステリーではあるが、文学に関する作者の造詣も相まって、しっかりと読ませ、しみじみとした趣きが味わえる、良作。 文学の勉強にさえ、なります。特に、「六の宮の姫君」がそうです。 永遠に続いて欲しい、新しい古典となったシリーズです。 | ||||
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この「私」シリーズはとても好きなのですが、どこに惹かれるかというと、 一人称で語られる日常の中にある、女子大生の視線や心の動きになんとなく どきどきしてしまうところです。 おそらく、こんな女性は実在しないでしょう。読んでいると 男性を喜ばせることを意図した、作者の男性としての視線が あちこちに感じられます。 男性にとって理想的な女性の心の中から日常を眺めるというのは、 なぜかとても心惹かれるものなんですよね。 以前、NHK で見た、少女の一人称で語られ、一人称の目線でカメラの視線が動く テレビドラマでも同じようなものを感じました。 この、ちょっと内気そうで、世間知らずで、文学趣味の女の子の 心の中を、いつまでの読んでいたくなってしまう、というのが私の正直な感想です。 | ||||
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殺人レスの推理小説なので、内容はいたってのんびりとしている。 例えば、一つの作品では、喫茶店で女性が、紅茶に大量の砂糖を入れている。 この理由を推理するのだが、考えてみると、別に、どうという事ではないと思う。 どうという事のない事を推理するのが、本書の面白さだ。 探偵役は、落語家の円紫師匠で、この人の推理力は相当なものだ。 本書は、多くの作品を発表している著者の、デビュー作品集らしい。 本書は一般の推理小説の様に、一刻も早く先を読みたいというものではない。 のんびり、どっぷり浸る事が出来る。 | ||||
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幼稚園のクリスマス会のときに贈られた木馬。その木馬が夜中に消えた! だが翌朝には木馬はちゃんと元の場所に!!誰が何のために?真相は、 思いやりにあふれたものだった。表題作を含む5編を収録。 日常の中にもちょっとした謎がある。主人公の女性と円紫師匠。この二人が 見事にその謎を解いていく。人の何気ない行動、何気ない言葉。でも、 じっくりと考察してみると、そこには思わぬ真実が隠されていることがある。 5編とも、構成力がすごいと思った。切ない話ややりきれない話もあるが、 どの話にもほのぼのとした温かさがあり、読み終えたあとほっとする気持ちに なれるのが救いだった。殺人事件など起きないが、ミステリーを存分に味わう ことのできる作品だった。 | ||||
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北村薫の、この「円紫師匠とわたし」のシリーズは人が死なないミステリながら、謎解きの本格的な面白さと主人公が徐々に成長していく青春小説としても非常に完成度の高いシリーズ作品で、この後に続く「夜の蝉」や「秋の花」と同様に主人公の<わたし>が成長していく姿が連作短編集という形で描かれています。 シリーズ第一作の本書では、主人公は大学の一年生。 友達と楽しく学園生活を送る女子大生ですが、どちらかといえばわりと地味目、メイクもあまりしない、落語と読書が大好きな女の子です。こう書くと、魅力的でないように聞こえますが、実際には優しいし地に足がついているしきちんと家のこともするしといったある意味文系男子の理想的な女の子です。それだからこそ、ときに批評的に「人間っぽくない」なんて書かれたりもしますが、彼女が日常の謎を謎解きのお師匠さんになる落語家の「円紫」師匠と話しているのを聞くと全然そんなことはなく、人間の暖かいところも素晴らしいところも底意地の悪いところもしっかりと理解できる、ある意味、年齢以上に人をじっと見ている人間だということがわかります。 そして、その視線はあくまで優しくて柔らかくて、それだからファンは何度もこの本を読み返すのだと思います。 とはいえ、作中では主人公はまだ大学の一年生ということで、行動範囲も狭く、出会う謎も身近なものが多いです。派手な事件も、複雑な人間関係もそうありません。が、逆にそれだからこそ、そんな彼女が日常でであう小さな謎から大きな見事な解決が提示されるカタルシスは他の本格ミステリに勝るとも劣らないものがあります。むしろ、日常のちょっとした謎や、不可解ないたずらのような事件から、人間の本性が見えてくるような気にさえなって、人が死なない普通の人のミステリをもっと読みたいという気にさせます。 短編連作集という形式なので、電車通勤の合間やちよっとした時間に一遍ずつ読めます。 猟期殺人やシリアルキラーや異常者が大量に出てくるミステリに疲れたら、ほっとひといきこういうのもいいんではないでしょうか。かなりおすすめの一冊です。 | ||||
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殺人事件が起きない推理小説です。本格推理にありがちな、エキセントリックな 味を排除し、日常生活にありがちな些細な疑問から、そこに潜む人間心理を推察するのがこの小説の醍醐味、とでも言うのでしょうか。 本書に収録されている短編の『砂糖合戦』や『赤頭巾』などに、その醍醐味が顕著に 表れているような気がします。人がどんどん殺されていく小説よりも、この作品で 書かれる、日常生活の歪みから来る「些細な悪意」の方がよっぽど怖いと感じてしま うのは私だけでしょうか。 そういえば、作者の北村薫氏は元高校教師の男性ですが、『空飛ぶ馬』発表当時は 覆面作家で、職業はおろか性別すら明らかになっていなかったそうです。 そんなわけで、読者の多くは作者を若い女性と思っていたとか。でも、確かにこの 『空飛ぶ馬』を読むと、そう思うのも無理は無いかな、と思えるほど女性キャラの 描写が瑞々しかったりします。 | ||||
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実は最後まで読んでいない。何とか最後まで度読もうとしたのだが無理だ(笑) この本がそんなに評価が高いなんてとても信じられない。気に入らない点を上げていけば切りがないという感じだ。 なにより、全てにおいてリアリティがない。語り手の女子大生を含め登場人物がロボット見たいな感じ。人間らしさがない。気持ち悪い。 ストーリも無理がありすぎ。「胡桃の中の鳥」ではシートカバーがなくなっているという事実だけからそんなことわかるわけないだろって思う。推理の論理性もこじつけもいいところ。 と、ここまで書いて気付いたのだが、これは、ミステリーではなくファンタジーなのだ。そう考えれば登場人物のリアリティーの無さや強引なストーリも納得が行く。 ファンタジーが大嫌い(ハリポタもダメ)な私がこの小説に嫌悪感を抱くのもあたりまえだ。 あ〜金返せとは言わんが、時間を返して欲しい。 | ||||
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この作家の持ち味は、日常的な謎をあざやかに解く筆力と 物語の底に流れるヒューマニズム、この二つだと思います。 前者のレベルはなかなかのものだと思いますが、後者の甘っちょろい 人間への信頼に対してはたまらなく嫌悪感を感じます。 あと、このシリーズの女子大生のイメージ・・・地味でマジメで 清潔そうで、まるっきり文学オヤジの妄想ですよね。 私は女ですが、このヒロイン像にはげんなりしました。 表面的な居心地の良さだけでなく、筆者にこうした小説を書かせている 原動力を想像すると、ある種の醜さを私は感じて辟易します。 シリーズ中では、「六の宮の姫君」はたしかに秀逸。 筆者は、学者をあきらめて高校の教師になったのかな、とも思いましたが。 | ||||
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~ 今どきこんな子いるのかしら、と思うような地味な「私」。落語が好きな女子大生。この歳で、ここまで落語に詳しい女子もいるまいね、と思いましたが、彼女にはそれがしっくりはまっていて、違和感がない。それだけキャラクターの描き方がすばらしい。 探偵役の円紫さんのあたたかさと相まって、なんとも心がふんわりする小説です。謎解きの途中には、~~人の意地悪さ、醜さも垣間見えたりして、それに戸惑う「私」の気持ちにとても共感を覚えます。 『赤頭巾』では、大人の醜さのようなものに少し打ちのめされた感のある「私」ですが、そのあとに、しかもラストに『空飛ぶ馬』を持ってきたのがすばらしい。生きていく上ではきれいごとだけではすまないこともある。でもね、人間捨てたもんじゃないでしょう~~?という円紫さんの笑顔が目の前に浮かぶようです。 次の作品も読んでみたくなる、すばらしい短編集です。~ | ||||
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北村薫のデビュー作です。“日常の謎”派という言葉が本作から生まれたように、刑事事件ではなく身近な謎を扱う潮流を作り出した作品です。女子大生が自分の身の回りに起きた謎を落語家の春桜亭円紫が論理的推理によって解くというストーリー。女子大生の生活や性格がじつに活き活きと描かれているので、当時作者が正体を隠していたこともあり、本物の女子大生なのではないかという噂が飛んだりもしました。しかし、冷静に考えてみればいくら国文学部の学生だからといってここまで文学に詳しい女子大生というのもそうそういないでしょう。作者の正体が40歳の高校教師だと知ってようやく納得した次第です。作者が自分の趣味である文学や落語に対するうんちくを女子大生の口を借りて語っているというのも楽しいです。 | ||||
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北村薫さんの記念すべきデビュー作。「円紫さんと私」シリーズの第1作でもあります。また、いわゆる「日常の謎」ブームの火付け役といっても過言ではない作品。殺人事件が起こらなくったってミステリになるし、悲劇を迎えないミステリだってある。ちょっとしたペーソスや、底意地の悪さはあるけど……。名編揃いです。推理小説が好きな人も、そうでない人も是非。 | ||||
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